W洗顔不要のクレンジングのメリット・デメリットとは?
「クレンジングの後は洗顔をする。」
誰から教わったわけでもないのにクレンジングの後は洗顔料を使うものだと思っている方も多いはずです。
ですが、ここ最近、W洗顔不要のクレンジングが密かに人気を集めています。
W洗顔不要という事をアピールしているクレンジングは最近よく見かけますが、実際のところ、W洗顔は本当に不要なのでしょうか?
・W洗顔なしで本当に汚れが落ちるの…?
・W洗顔無しで本当に肌荒れしないの?肌への負担は無いの?
・W洗顔しない事でお肌はどのように変化するの…?
など、疑問は多いですよね。
今回はそんな疑問を分かりやすくまとめてみました。
この記事の目次
そもそもW洗顔って何?
W洗顔不要!と言う文字は良く見ますが、そもそもW洗顔の意味はご存知ですか?
ズバリ、W洗顔とはクレンジングの後に洗顔をする工程の事を指します。
なぜ、クレンジングと洗顔をしなければならないのでしょうか?2つのアイテムの効果についてご説明致します。
クレンジング
主にクレンジング剤はファンデーションなどのメイクアップ汚れ、皮脂、老廃物などの油性汚れを落とすのに使います。
クレンジングの種類には主にジェルタイプ、ミルクタイプ、オイルタイプ、ウォータータイプ、ふき取りシートタイプなどがありますが、W洗顔不要のクレンジングにはオイルタイプが多いです。
洗顔
洗顔料は汗、埃など主に水性の汚れを落とすのに使用します。
朝は洗顔料を使用する方が多いですが、寝ている間の汗や埃は落とせても、汗と一緒に分泌される皮脂、老廃物などの汚れは洗顔料では落とせません。
ですから、実は朝だけ洗顔はあまり効果的とは言えないのです。
W洗顔が不要でも平気なの?
W洗顔意味をご理解いただけたと思うのですが、クレンジング剤と洗顔料の役割がそもそも違いますよね?
クレンジング剤で油性の汚れを落とし、洗顔料で水生汚れを落とすので、その洗顔という手順を省くとなると汗や埃などの水生汚れが落ちきらないのでは…?と言う純粋に疑問が生まれますよね。
実際にW洗顔不要のクレンジングをお使いの方でも使用感の意見は賛否両論です。
そして、W洗顔不要と記載されている製品でもすべての人がW洗顔しなくていいのかと考えると必ずしもそうではありません。
肌質は人それぞれなので、クレンジング剤も使い方を肌質に合わせなければならないのです。
では、どのような場合W洗顔が必要なのかと言うと・・・
10代、20代前半の若い方で、皮脂量、水分量共に過剰な状態でニキビや吹き出物、肌荒れなど引き起こしている要するにオイリースキンの方には是非W洗顔して欲しいのです。
ですが、20代半ば以降になると自ら水分を保持する力が減少します。
ですから、洗顔料で水分を落としすぎると反って乾燥を引き起こし肌トラブルを招いてしまうのです。
W洗顔不要なクレンジングの仕組み
W洗顔不要のクレンジングには必ず“乳化”が必要です。
クレンジングオイルを使用する際に必ずする“乳化”が綺麗に洗い流す肝となります。
そして、このW洗顔不要のクレンジングを成立させているのは製品に含まれる“界面活性剤”なのです。
皆さん界面活性剤と聞くとお肌の保護膜を傷つける、乾燥するなど、あまり良くないイメージの方が多いのですが、化粧品に含まれる界面活性剤はそこまでお肌の負担は大きくありません。
最近は化粧品のテクノロジーも進化してますし、一昔前のような悪いものでは無くなっているのです。
話は脱線しましたが、この界面活性剤、どのような役割なのかと言うと、クレンジングオイルと洗い流すときの水を乳化させるのに必要不可欠なのです。
逆を言えば、界面活性剤が含まれないクレンジングオイルは乳化しにくいので洗い上がりが重たくヌルヌルします。
その場合は洗顔を使用した方が良いと言えます。
そして、乳化することでクレンジングオイルが水性に変わり、洗顔の役割を果たしてくれるのです。
まとめると、界面活性剤の含まれる乳化するタイプのクレンジングオイルはW洗顔不要でお使いいただけます。
W洗顔不要クレンジングを使用するメリットデメリット
洗顔不要クレンジングの概要を理解して頂いた所で本題と参りましょう。
実際、W洗顔不要のクレンジングはお肌に良いのでしょうか。
クレンジングの後に洗顔料を使用しないなんて、落ちている気がしない、ヌルヌルが残っている気がして気持ちが悪い…。と、感じた事がある方も多いはずです。
そこでW洗顔不要のクレンジングのメリット、デメリットをまとめてみました。
メリット1.2度洗いしない事でお肌の摩擦が軽減される
お肌の大敵でもある“摩擦”ですが、摩擦はお肌のくすみを引き起こします。
毎日の何気ないクレンジング、洗顔でもかなり摩擦のダメージは大きいのです。
ですから、その1動作が減れば、その負担も半分になります。
特にメイクアップが濃い方や落ちにくいクレンジング剤を使用している人は、しっかり落とそうとするあまり、ついつい力を入れてしまいます。
メイクアップが濃い方はW洗顔不要のクレンジングオイルを使用すると良いでしょう。
メリット2.コストを抑えることが出来る
W洗顔不要と言う事は洗顔料が不要になります。
ですから、洗顔料代が浮きます。
また、W洗顔不要クレンジングは1アイテムでクレンジング、洗顔の両方を担ってくれる為、朝洗顔にも使用できます。
朝は、寝ている間の汗や皮脂、老廃物など水性の汚れも油性の汚れも肌表面に付着しています。朝から不要な汚れをしっかり落とすことでメイク崩れを予防してくれます。
コストも抑えられて、メイク直しも少なくなるので一石二鳥です。
メリット3.手間が掛からない
洗顔不要と言う事は純粋に工程が1つ減るので、お忙しい方や時間が無い方にも大変便利です。
また、洗顔料は泡立てて使用しないと毛穴の奥の黒ずみなどを吸着しにくいのですが、クレンジングなので泡立てが不要です。
デメリット1.乳化が難しい
W洗顔不要のクレンジングを使用し始めの方に多い感想なのですが、“乳化”の作業がうまく行えてないとヌルヌルします。
乳化せずにいきなり水やぬるま湯で洗い流そうとすると、オイルの成分がお肌に残り、洗い残しが生じてしまい、ヌルヌルするのです。
一気に洗い流すのではなく、クレンジングを全体に馴染ませた後、少量の水やぬるま湯と合わせてオイルがミルクのように白く白濁しているかを確認しましょう。
そのあとも3~4回ほど少量の水やぬるま湯を足す作業を繰り返し、白い水がサラサラになったら全体を洗い流すと良いでしょう。
これが難しいと感じる方はW洗顔不要クレンジングに不向きかもしれませんね。
デメリット2.洗い残しがあると肌荒れの原因になる
クレンジング剤は油分なので、そのクレンジング剤が残ったまま日光などの紫外線にお肌がさらされると、油分が酸化し黒ずみやニキビの原因になります。
ですから、しっかりと洗い流せていないとお肌を清潔に綺麗に保つためのクレンジングが反って逆効果になってしまうのです。
まとめ
いかがでしたか。
最近どこのメーカーでもW洗顔不要クレンジングが出ていますよね。
一見簡単で楽ちんに見えるW洗顔不要クレンジングですが、使い方次第で肌荒れの原因になり兼ねません。
- 乳化をしっかり行う事
- 乾燥肌の方はW洗顔不要クレンジング後に洗顔は絶対しない事
- 脂性肌の10代20代はお肌の調子を見て洗顔を使用する事
以上の点を気を付けて、ご自身に合ったクレンジングを見つけてみて下さいね。