言わなきゃ分かってくれない!察してほしい女心が通じない謎
男性と付き合っていく上で、おそらく女性の誰もが感じていることは「なぜ察してくれないのか」ということではないでしょうか。女性同士だと、何も言わなくてもお互い理解している、まさに空気を読むような付き合いができることもありますが、これが男女の関係、夫や彼氏となるとそうはいきません。
「私はこう思っているのになんで分かってくれないんだろう」とこんな思いになりイライラした経験がある女性も多いはず。そこで、今回は「察してほしい気持ちが男性に伝わらない謎」について見ていきたいと思います。
この記事の目次
男と女は全く別の生き物
例えば、トイレに行く場合、男性はたいてい一人でトイレに行きます。これは用を足すという目的を果たすためです。一方、女性は数人でトイレに行くことを好みます。これは用を足すこと以外にコミュニケーションをとるという目的があります。男性からしたらトイレに行くだけなのに大勢で行くなよ、と思うでしょうが、女性からしたら大勢でトイレに行くことは仲間の証だったりします。
他にも、共感をしてもらいたくて愚痴をこぼした女性に対し、求めていないアドバイスをする男性。これは女性からすると話を聞いて共感してもらいたいだけなのに、何か意味があるからこの話をしていると、男性はアドバイスをしてしまう、そして女性は怒るなどなどと、男性と女性では考え方が違うことが分かります。そのため、お互いにイライラすることもでてきます。
女性が男性にイライラすること
●鈍感
●のんき
●肝心な話をしてくれない
●愛情が足りない
●記念日を大事にしない
男性が女性にイライラすること
●話にオチがない
●買い物・トイレが長い
●無駄なおしゃべりが多い
●方向音痴
●急に機嫌が悪くなる
これら以外にも言い出したらたくさんあるでしょうが、多くの男女がお互いにイライラしたことのあるであろう点を挙げてみました。男女間で考え方はもちろん、優先順位や行動、信念、理解の仕方まですべてが違ってきます。
一番多い離婚理由知っていますか?
最初は仲が良かった夫婦でも、長続きせず終わってしまうこともありますね。今、離婚する割合は3人に1人とも言われていますし、欧米では約半分が離婚するとも言われています。この割合からみると結構高い割合で離婚しているように思います。確かに、考え方や生活など何もかも違う環境で育ってきた二人が、新たに家族を作るということはとても難しいですが、一生を誓ったはずの二人が離婚してしまう原因は何なんでしょうか。
それは、「性格の不一致」です。夫婦が離婚してしまう原因の中で最も多い割合を占めるのが「性格が合わない」というものだと分かっています。(参照:司法統計からみた離婚)それも踏まえて結婚したけど・・・結局は他人同士ですし、そもそも同じ人間同士といえど、男女で共通しているのは人間であるということのみなのです。多くの人が経験したことがあるでしょうが、男と女、考え方は全く別!いわば、違う星の人間と考えてもいいかもしれません。
男性と女性の違い
全ての人にあてはまる訳ではありませんが、基本的男性と女性は以下のような違いがあると言われています。
①男性は理論的、女性は感情的
男性は物事を理論的に考え、目的をもって行動します。これは狩りをする際に、最も効率的に獲物を捕らえることが必要だったため、目的志向の脳が発達したと言われています。一方、女性はいつ獲物から襲われるかわからないため、常に周囲と会話をしていました。他人との協調性が大切であったため、女性は人の表情を読み取る能力が男性に比べ、20倍以上も高くなったともいわれているくらいです。
このことから分かることは男性は会話をするにも目的をもっているため、女性のただ共感してほしいという会話に理解できず、問題を解決するためにアドバイスをします。女性側からしたら求めていないアドバイスをされ、機嫌が悪くなります。男性からしたらせっかくアドバイスしたのになぜ機嫌が悪くなるのかわからず、お互いに行き違いが生じてしまうのです。
②男性は挫折が怖い、女性は拒否が怖い
男性は目的を達成し、自分で最後までやり遂げることが大事だと思っています。これも狩りで獲物を仕留めるという使命からきており、男性は仕事を自分の力でやり切り、家族を養うということが自分の存在証明になっています。そのため、仕事で失敗したり最後まで成し遂げることができないことはプライドが傷つき、男性にとって死活問題となってしまいす。仕事での失敗や経済苦で自殺してしまう男性が多いのは、このためです。実際に、内閣府自殺対策推進室と警察庁生活安全局生活安全企画課が合同で発表する「平成27年中における自殺の状況」では、「経済・生活問題」「勤務問題」を理由として自殺した男性は女性に比べると8倍ほど違うというデータがでています。
これらから言えることは、このことを理解していないと男性を傷つけてしまう恐れがあるということ。男性がやり遂げようとしている時に、女性にとっては助け船をだしたつもりの言葉でも男性を傷つけてしまう恐れがあることを忘れないようにしましょう。また、大事なプライドを認めてもらおうと頑張ってした行動を認めてもらえないとプライドが傷ついてしまうので、喜ばせようとしてくれたことは大げさにでも褒めたほうがいいでしょう。
一方、女性は拒否されることを恐れています。男性のように仕事での失敗で自殺することはなくても、人間関係で悩むことがかなり多いです。女性は協調性を大事にするので少しでも人から拒否されることが怖いのです。そういった性質があるため人間関係で悩むことが多くなります。そんな性質をもつ女性に少し人の気持ちに鈍感な男性が少しでも冷たい態度をとってしまうと、女性は自分の存在が拒否されたような気持になってしまいます。特に理由なく断られた時は耐えられないくらい悲しく、いろいろと勘ぐってしまうこともあります。群れを好む女性はなによりも拒否されることが怖いのです。
③男性は一人で解決、女性は相談して解決する
男性は決断力や判断力があり、空間認識力(物体が三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する能力のこと)や情報処理能力が優れていると言われています。そのため、女性より地図を読むのが得意だったり、物事を論理的に思考・分析することができます。この性質のため、男性は物事を論理的にそして最後まで自分で解決したいため、誰にも相談せず一人で解決することが多いです。そして、一つのことに集中して考えることを得意としているので、仕事中は仕事のことしか考えることができません。仕事モードに入ってしまうとその他のことは考えられなくなるので、「仕事と私どっちが大事?」という女性の言葉は理解できず、重く感じてしまいます。また、男性は話し合いをもつことが苦手です。ケンカをしたときに話をそらしたりと、問題に向き合ってくれないことに怒りを感じた経験があるでしょう。これも自分で解決したいという男性の考えからくるものです。
そんな男性とは違い、女性は第六感と呼ばれる分析力が高く、同時に様々な処理をすることを得意で、言語能力が高く、周囲との協調を図りながら円滑なコミュニケーションを築くことがうまいと言われています。そういった性質をもつ女性は相談事があると、周りに共感してほしいため一人で解決するのではなく、周りに相談します。不安などの気持ちを周りと共感したいんですね。そのため、解決策を相談するというより、共感を求めるために相談するといったこともあるかもしれません。
④男性はフォルダ保存、女性は上書き保存
男性は、一回一回の出会いを大切にし、思い出を美化しやすい傾向にあります。そのため、別れた後にじわじわ後悔することが多く、それぞれの女性ごとのフォルダが作成されます。
一方、女性は思い出より現在を大切にし、どんどん素敵な恋愛を求め日々アップデートしていきます。女性が分かれた後切り替えが早いと言われるのもこのためです。
⑤男性は加点方式、女性は減点方式
これは全ての男女に当てはまることではありませんが、恋愛において男性は加点方式、女性は減点方式であると言われています。男性は多少性格が悪くてもスタイルや外見がよければOKと加点するのに対し、女性は外見がよくても性格が悪ければNGと減点します。
私の経験からすると、特に女性は歳を重ねれば重ねるほどこれが強まっている傾向にあるような気がします。 これは、女性は一人の男性の子供しか身ごもれないため、 優秀な遺伝子を厳選して探すために、異性に対する評価基準が男性より厳しくなったと言われているからだとか。確かに結婚して遺伝子を残すのであればより優秀な男性の方がいいですよね。そういった考えからこの方式があてはまるのではないでしょうか。
男の生態まとめ
●人の気持ちを読むのが苦手。
●男性は何においても目的をもっている。そのため、話を聞いてもらいアドバイスをされたら、ありがたく受け止めよう。
●挫折が怖い。男性が何かを成し遂げるまで腰を折らず最後まで付き合ってあげよう。男のプライドを守ってあげよう。
●問題を一人で解決しがち。一人で考えたいという時はそっとしておこう。仕事と恋愛は別である。
女の生態まとめ
●人の気持ちに敏感
●女性はただ話を聞いてほしいだけ。「うんうん」と共感するだけで満足する。
●拒否されることが怖い。しっかり理由を言ってから拒否しよう。
●悩み事は周りに相談して解決したい。不安などの気持ちも共感してほしい。
●気分にムラがある。生理周期があるので多めにみてください。
男性が女性の気持ちを察してくれないのは仕方ない
これまでに男性と女性の違いを挙げてきました。このことから言えることは男性は人の気持ちを読むことが苦手で女性は得意です。そのため、人の気持ちに敏感な女性からすると、自分の気持ちを察してくれないのはなぜなのか、と男性に憤りを感じます。しかし、それは男性の性質上仕方がないのです。相談事をした時にアドバイスされることも仕方がないのです。つまり、男性と女性では全く考え方が違う、ということを理解しておくことが大事です。
察してくれないのなら、きちんと自分の気持ちを言いましょう。女性は察してくれるまで待っていても男性は気づきません。そのまま溜めて溜めて爆発するまで気づかないのです。男性は爆発して初めて気づくので、何かしらアクションを起こさないと気づいてくれないということを知っておきましょう。男性からしたら、いきなり爆発した、と疑問です。気持ちを小出しにしておかないと問題が大きくなってしまう恐れがあります。男性は女性の気持ちを察してくれない、察してくれる人がいれば神だとくらいに思っておいてください。
男性は言わないと気づかない
以前「妻がブチ切れる禁断の一言」というテーマはテレビで取り上げられました。
サンケイリビング新聞の情報サイト『えるこみ』調べ。それによると、
1位は、休日ゴロゴロ寝ている夫に妻が「いつまで寝ているの!!」に夫が『オレは働いている』。
2位は、ちっとも動いてくれない夫に妻が小言を言うと『言ってくれればやるのに』。言われる前にやれよというわけ。
3位は、妻の怒りの態度に理由が分からない夫が『なんで怒っているの?』。原因はあんただよ! が気付けない。
4位は、一生懸命つくっても『エー、おかずこれだけ?』。
5位は、帰宅するなり『疲れた~』。テレビウォッチ
だそう。2位・3位にランクインしている「言ってくれればやるのに」「なんで怒っているの?」がまさに察してくれない男の特徴ですよね。女性側からしたら「言われる前に察してやってくれ」「なぜ怒っているか気づけ」と思いますが、察してくれないのが男性の性質。
まだ、怒っていることに気づけたとしても面倒くさいから関わらないようにするというのが本音のよう。彼女が急に不機嫌になったという経験をした男性も多いでしょう。これはホルモンの変化もありますが、気持ちを口にする代わりに態度に表しているのです。もし、彼女の不機嫌になったなと感じたら自分の行動などを思い返し、きちんと女性側の気持ちを聞いてほしいと思います。
そして、女性も男性は言わないと分からない、ということを理解しましょう。言わなくても察してほしいのが女心ですが、期待するだけ損です。男性からしたら察してほしいというのは甘え・わがままだそうです。態度にだけ表すのではなく、してほしいことなど自分の気持ちを伝えるようにしましょう。そうすると無駄なケンカも減りますし、それに気づかないと察してちゃんになってしまうので注意しましょう。
面倒くさすぎる察してちゃんにはならないように気を付けよう
察してちゃんとは、本音は隠しながら自分が思っていたことをやってくれない・察してくれないと不機嫌になる面倒くさい存在のこと。本音を言わずに察してくれというのも無理な話ですし、その上不機嫌になられたらかなり面倒。女性からしても面倒なのに、人も気持ちに鈍感な男性からしたらもっと面倒な存在でしょう。あなたは察してちゃんではありませんか?
察してちゃんの特徴
●「言わなくてもわかるでしょう」が口癖
●誕生日アピールでお祝いしてと遠回しにいう
●かまってちゃん
●気持ちを伝えるのが苦手でケンカした時は黙る
●女から誘ってはいけないなどと自分の恋愛ルールがある
●不満を溜め込み、ある日爆発する
●適当でいいよといいつつ、適当にされると怒る
●SNSに意味深な内容をアップし反応をみる
●人任せにしておいて不満を言う
これらが察してちゃんの特徴だと言われています。察してちゃんは、自分の願望を言動に表せず、相手にばかり求めています。自分が察してちゃんだと気づいていない人もいるでしょう。察してちゃんの特徴に当てはまっていたら要注意です。周りに面倒だと思われないうちに、きちんと伝えるという努力をしましょう。言わずに察してくれる人はほぼいません。考え方も全員違いますから、してほしいことは言葉で伝えるようにしましょう。
なぜ男女で考え方が違うの?
少し前に「男性脳」と「女性脳」という言葉が流行りました。これは、男女で脳の構造が違うため考え方や行動などに違いがでてくるというものでした。この説では「右脳と左脳をつなぐ脳梁の形と大きさが違う」ことで考え方や行動に男女の間で差があるという考え方をしています。
この説が広まり、男性脳女性脳診断や本などがたくさん出回りましたが、後の研究で男女間で脳の構造に差はないということが分かりました。
①脳の重さでは男女差はある 男性:平均1350~1400g、女性:1200~1250 g (参考:Rauber-Kopsch解剖学)
②「脳の性差」は実際には存在しない、海馬、脳梁、言語処理の方法に違いはない(参考:WIRED)
このように解剖学的に脳の重さに差はあっても男性脳・女性脳で言われていた脳の性差はないということが研究で明らかになっています。では、男女で考え方が違うのはどうしてなのでしょうか。
現段階では、
●男は狩り、女は子育てという歴史が性差を作った
●ホルモンの働きによるもの
この二つが男女間での性差を作っているのではと考えられているようです。とは言っても、これらに関してははっきり分かっていないというのが調べてみて分かりました。まだまだ難しい問題のようですね。とはいっても、男女で考え方や行動が違うということは分かっているので、この違いを分かっていれば、お互いにイライラすることは減るのかもしれません。
男性ホルモンと女性ホルモン
男性ホルモンで有名なのがテストステロン。女性ホルモンで有名なのがエストロゲンですね。これらの特徴を簡単に挙げてみると
テストステロン
●睾丸(こうがん)で作られるホルモン
●性欲の亢進
●生殖器の発育
●ヒゲや体毛の成長を促す
●筋肉や骨格を形成
テストステロンは男性の活力の源です。そのため、テストステロンが減少すると、意欲や集中力が低下したり、筋力が低下したりと若々しさを保つことができなくなってきます。また、テストステロンは脳の認知機能にも関与し、決断力や判断力を高めるといわれています。これが男性の考え方に起因しているのかもしれません。
エストロゲン
●卵巣で分泌される
●乳房の成長や子宮・膣の発育などを促す
●髪や肌のうるおいを保つ
●骨を丈夫にする
エストロゲンは女性らしさに欠かせないホルモンです。一方で脳にも欠かせないホルモンだということも分かっています。
脳の機能は主に「神経細胞」と「神経伝達物質」の働きにより成り立っているのですが、エストロゲンはこの療法に良い影響を与えている、ということが報告されています。
具体的には以下の通り。
- 脳の中の神経の成長に関係する物質を活性化
- 記憶の中枢である海馬の機能に影響
- 神経伝達物質の活性化
- 神経細胞を損傷させる物質を弱体化
- 脳の活動を高める糖分を効率よく使えるようにする
- 脳内の血流を増やし、神経細胞を活発化
また、脳の血流を拡張することにより脳の委縮を回復、記憶学習能力を回復させるという効果も最近発見され、話題になっています。
女性の魅力と体調をつかさどるエストロゲンのすべて男性にも女性ホルモンがあり、女性にも男性ホルモンがありますが、それぞれのホルモンが男女間での考え方や行動に違いをもたらすという考えは間違っていないかもしれませんね。
まとめ
男女で考え方が違うのは昔から言われていること。なぜ、考え方に男女差があるのか、についてははっきりわかってはいないといえど、人それぞれ考え方も違いますし、それが男女となると全く違う考え方をしていても不思議ではありませんね。
今回のテーマである「男性が女性の気持ちを察してくれないのはなぜか」という議題については、男性はそういう生き物であるという結論です。付き合いが長いから、結婚したから察してくれるだろう、は間違い!総じて人の気持ちに鈍感な男性に気持ちを察してほしいというのはわがままであると言われても仕方ないかもしれません。自分の気持ちを伝え、関係をギクシャクさせないように努力していく必要がありますね。