女性の転職年齢の平均は?転職に年齢のリミットはあるのか?
男女問わず今の仕事は割に合わない、転職したいと思う人はいると思います。
筆者は怠惰な人間なので、すぐ仕事やめたいと思ってしまうことが正社員時代は多くありました。
理由はどうであれ、現代の転職の概要をざっとでよいから掴んでおく必要はありますよね。女性の転職年齢は緩やかにですが年々あがってきており、現在は29.7歳となっています。
いつまで転職できるのか、Uターン転職とは限界年齢も異なるのか。女性の転職の統計を見ていきましょう。
この記事の目次
女性の転職に年齢制限はある?
まず初めに女性の転職年齢の平均をチェックしてみましょう。平均が分かれば、限界年齢がいつかも分かりやすくなります。
「みんなは何歳で転職している?」(https://doda.jp/guide/age/)という記事に統計よると、女性の転職平均年齢は29.7歳ということが分かりました。
丁度10年前の2009年が28歳なので、この10年で2歳ほど推移していますね。傾向として平均転職年齢は上昇しています。
もちろん専門分野によって差が出ることは間違いありませんが、おおよそ30~32歳ほどが女性の転職の限界年齢と言われています。理由を見ていきましょう。
①生活環境が大きく変わる節目になるから
主に結婚や出産の目安になりやすいのが30歳です。
30歳で1度結婚や出産、育児を含めて再就職を見直すため、ココでの転職が人生の転機になる人も。社会システムよりも、女性側の理由と言えますね。
現代の日本ではアラサーまでには結婚したいと考えている女性がやはり多いです。復職を考えて20代の内に出産を経験し、30代からはしっかり働きたいという意見も聞きます。
どちらの理由にしても、30歳が退職就職転職全ての節目にあてはまることが分かります。
②ライフステージに適した職場に転職する
①の理由に紐付けして、育児環境ができるパートなど別の勤務形態に移る人も多いです。「現在の職場では育児に対して理解が得られない」と考えるケースもままあります。
筆者の職場でも正社員で働いていた女性社員が育児休暇を取り、人員の補充がどうしても必要でした。
1度人員を補充する必要がある以上、元々の女性社員が出産を終えて戻って来ても、やることがないんですよね。
作業量に基づいて職場の人数調整はされているため、欠員が出たら補充しなければなりません。
「子供が熱を出した」などの理由があってもしっかりと帰れる職場に転職するという人もいます。
③一般職を採用するメリットがない
30を越えた一般職の女性を雇用するメリットがそもそも会社側にないのも理由の1つです。専門職であれば培ったノウハウを活かして、即戦力となれるでしょう。
1から人材を育てていくことは大変ですから、技術やスキルを持っている人は30を過ぎても重宝されます。こういったケースでは転職も30歳が限界ではありません。
ですが、多くの人が就く一般職は専門性がありません。特別な国家資格があるわけでもなく、取得していたとしても一般職では普段の業務で経験を積めません。
新卒を取らないメリットがない、というのもアラサーが転職の壁と言われている理由です。これは男女問わずあてあまると言えます。
29歳という年齢ギリギリで転職する人が多いように、データにも裏付けられています。
Uターン転職を考える年齢は?
続いては転職のパターンでもよくある、Uターン転職についてです。
Uターン転職とは都市部に進学、就職などをした地方出身者が、何らかの理由で生まれ故郷に帰って来て就職するというものです。
有名大学や大手会社などは都市部に集約される傾向があるため、転職を考える際に、地元へのUターン転職を考えるのは自然とも言えます。
Uターン転職をする人の動機としては
- 生まれ育った地域の活性化に貢献したい
- 親の世話など家族が理由
- のんびりと自分に合ったライフスタイルで生活したい
が最も多く見られます。
結論からいうと、Uターンの転職限界年齢は35歳と言われています。先ほどの30歳限界説よりも猶予がありますね。
35歳がUターン転職の限界年齢と言われる理由を見ていきましょう。
①人材を1から育てることができない
過疎化が進む、新入社員が毎年入るわけではない地方の会社では、大手のようにしっかりとした社員研修プログラムが準備されていません。
同期もおらず、年上ばかりの会社に就職することを嫌がる地方出身の新卒者は多いです。
新入社員も少なく、離職者も増えるため実務経験を積んだ中途採用者(Uターン転職者)が地方にとっても頼みの綱となります。
中途採用前提の部分があること、地方会社も四苦八苦していることなどから都市部の会社よりもUターン転職者への間口は広げられているんですね。
②求人の絶対数が少ない
地方出身者には致命的ですが、地方は田舎に行けばいくほど就職先がありません。
就職先の選択肢が選びにくい環境はやはり人気がありません。こちらも結局若いマンパワーの欠如に繋がってしまいます。
人がいないため、募集枠は少ないけど中途採用者への年齢は緩和されているというのがUターン転職募集の特徴です。結局は公務員就職へ人気が集まるのも常です。
「農業で地域を活性化させたい!」と言ってUターン転職を決めた筆者の知人も、1年後には公務員試験の勉強をしていました。
Uターン転職のメリットデメリット
最後にUターン転職のメリットとデメリットを見ていきましょう。基本的には分かりやすいものが多く、「あぁ、やっぱりね。」という感想を抱く人が多い内容となっています。
メリット①自分に合ったライフスタイルを手に入れられる
Uターン転職によって、自分に合った暮らしを見付けられる人も多いです。
具体的には持ち家があること、家業があること、細々であっても長く続けていける、など元々実家に何らかの蓄えがある人が当てはまります。
確かに実家に家業や就職先のあてがあれば、家賃もいりませんしスムーズに就職が進むでしょう。都会に住んでいたときよりもスローかつ優雅な暮らしが手に入る可能性も高まります。
メリット②お金以外の財産がある
家や土地などの他、生来の友人や親、親戚ご近所との人間関係です。
都会に働きに出ている分には知人も出来にくいですし、竹馬の友と呼べる関係には至りません。
そういった身近な人たちとの時間を大切にできるのもUターン転職のメリットです。お金がなくても不動産などの価値として生活がある程度保障される面もUターンの強いポイントです。
デメリット①給料が下がる
間違いなくUターン転職によって給料は下がります。物価や家賃などは都市部の方が高いため、都市部にいたころと同じ仕事をしたとしても給料は下がります。
「東京にいる頃よりがんばってるのに、田舎で何でこんな貧しい暮らししなきゃいけないんだ」と考えてしまう人も多いようです。
メリットであげた要素も「実家に戻ることで金銭的に楽になる」ことを前提としたものです。家や土地、事業がなければメリットも薄いです。
就職、起業、自営業。どれをするにも働く点に置いて自力でやるのには厳しい環境と言えます。
デメリット②雇用の機会が少ない
求人数の少なさは致命的です。就職しにくい、転職しにくいことに直接関わってきます。
また、Uターン転職経験者の弁によれば「田舎はコミュニティが小さいから取引先にもすぐ話がまわる」とのことで、どこかで1度ミスをして悪評がたつと同じ業界で働きにくくなるという点も。
特に業界人同士は横の繋がりがあったり、先輩後輩の間柄などどこかで人脈が繋がっていることもよくあります。
Uターンは転職の選択肢の幅が狭い、というのもデメリットです。
まとめ
女性の転職について年齢やUターン転職をふまえてまとめてきました。
Uターン転職を志すのであれば、1番自然な流れは結婚or出産のタイミングでどちらかの故郷にUターンとなるでしょう。
ある程度事業の見通しや家業を持っていない人にとっては、メリットもデメリットも大きいです。
よりよい転職のために、転職先が何を求めているか把握するのが成功への切符となります。