「たるみ」の6大原因を知っていますか?知らないと大変なことに
ふと、自分の顔や体を鏡でみたときにほうれい線の深さにびっくりしたり、お腹やお尻などに「たるみ」を感じたことはありませんか?
2016年9月号「日経ヘルス」の読者調査では、顔でも体でも「たるみ」があると、「5~6歳老けて見える」といった結果が多かったようでした。
この「たるみ」には6つの原因があったのです。今回は「たるみ」について勉強していきましょう。
この記事の目次
気になるたるみは?
今、「たるみ」といえば30代以上の女性にとって大きな関心事となっているようです。30代とは言わず、運動不足だったり、デスクワークが多い仕事であれば、誰しもが気になることではないでしょうか。
気になる顔のたるみは?(日経ヘルスより)
1位 ほお(ほうれい線) 64.1%
2位 目もと 45.3%
3位 あご 38.5%
4位 首まわり 23.1%
という結果がでているように顔のたるみに対して悩む人は多くいます。
シミやシワもそうですが、「顔のたるみ」は見た目年齢を上げやすい原因となり、5~6歳は老けて見えると感じている方が多いんですね。
一方、「体のたるみ」に関しては、30代以降になると加齢とともに筋肉は減っていってしまいます。運動不足も加わるとなおさら筋肉は減ってしまいます。
気になる体のたるみは?(日経ヘルスより)
1位 お尻 53.0%
2位 二の腕 47.0%
3位 下腹 41.0%
4位 お腹 37.6%
5位 バスト 32.5%
6位 前もも(ひざ上) 24.8%
という結果がでていました。体にも「たるみ」があると、5~6歳老けて見えると感じているようです。
では、この「たるみ」の原因はなんなのでしょうか。
気になるたるみの6大原因とは?
原因その1.コラーゲンたるみ
加齢によって、肌の真皮にあるハリや弾力を維持してくれるコラーゲンやヒアルロン酸が減少してしまいます。またエラスチンも劣化してしまうのです。
これらの減少や劣化は、加齢だけではなく、①紫外線②生活習慣③乾燥も原因です。
赤ちゃんの肌にハリがあり、みずみずしいのは、真皮層にコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸が多いからです。40代になると、ヒアルロン酸は、赤ちゃんの真皮のヒアルロン酸量の約半分程度になってしまいます。
原因その2.脂肪たるみ
脂肪は、増えすぎると重みに耐えられず、皮膚や筋肉で維持できず、垂れてしまいます。
逆に急激に減ってしまうと、皮膚が余って垂れてしまいます。ダイエットを成功させた後にお腹や顔の皮たるみができるのがこの現象ですね。
脂肪の特性は体の部位によって違い、お腹の脂肪が特に増えやすいと言われています。美容医療でお腹の脂肪を頬に注入した場合、その人が太ると顔が膨らみやすいのだとか!!
お尻のたるみも気になる人が多いですが、まずお尻の下部がたるみ、次に頂点が下がってきます。最終的には、皮膚や脂肪だけでなく、筋肉までずり下がるということが分かっています。
30代では7割が垂れ尻化してるといいます。お尻は脂肪だけでなく、筋肉もセットでたるんでしまいます。
原因その3.筋膜たるみ
筋膜とはなんのことでしょうか。私たちの体には、筋肉や臓器、骨格や血管などがありますが、筋膜は、それらを覆う膜のようなもののことです。
主成分はコラーゲンで、伸縮性と可塑性(固体に外力を加えて変形させ、力を取り去ってももとに戻らない性質)があるのが特徴です。
ただ、膜といっても、全身をただすっぽり覆っているのではなく、皮膚のすぐ下から筋繊維1本1本にまで入り込み、あらゆる組織を巻き込むひとつづきになったネットのようなものです。
分かりやすいものでいうと、調理前の鶏のむね肉などを思いだしてください。肉を覆っている、皮でない薄い白い膜がありますよね。これが筋膜です。
筋膜は、「第二の骨格」と呼ばれますが、骨や内臓を支え、体の中の組織をあるべきところにきちんと収めておく力も持っています。つまり、筋膜がなければ、私たちの全身はぐにゃぐにゃになってしまいます。
この筋膜が、長時間の悪い姿勢が続き、一部がねじれることによって、筋肉にも影響を及ぼし、皮膚が引っ張られてたるみにつながってしまうのです。
原因その4.糖化たるみ
食事や間食などで、血糖値の上昇や血糖値が高い状態が続くと、体内に過剰な糖があることになり、過剰な糖はたんぱく質と結合します。これを「糖化」といいます。
血管や筋肉など、人の身体の大部分は、たんぱく質から作られています。そのため食事などで糖質が身体の中に入ると、体内のあちこちにあるたんぱく質と糖質が結びつき、たんぱく質が劣化します。この劣化したタンパク質はAGEs(エージーイー)といい、これが身体のあちこちに溜まって、悪さをするのです。
血管がもろくなったり、お肌のトラブルを起こしやすくしてしまいます。また、糖はコラーゲンとも結合しますが、その結果コラーゲンが変性してしなやかさがなくなり、たるみやシワの原因になってしまうのです。
原因その5.むくみたるみ
塩分が多い食事をしたり、お酒を飲んだ翌日に顔がむくんでしまうことや立ち仕事が長くて脚がむくむという経験は誰にでもありますよね。
塩分やお酒が原因で水分が過剰になってしまいむくんだり、長い時間立っていると、重力により血液は足に溜まってしまうことによって、むくみが起きます。
このむくみ、特に顔やひざ上などがむくんでいると、おもりになってしまい、たるみを助長させてしまうのです。
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原因その6.筋肉たるみ
加齢が原因で、筋繊維は細くなったり、消失したりします。
筋肉には、瞬発性に優れた速筋繊維と、持続力に優れた遅筋繊維があります。実は加齢とともに速筋繊維がより衰えやすくなります。
その速筋繊維の割合が多いのが、目の周りの筋肉と上腕三頭筋なんです。そのため、目元や二の腕のたるみが気になるんですね。
顔や体のたるみが起きるメカニズム
たるみの原因は上記の6つがあります。この6つが絡み合い、たるみが起きます。
「たるみ」は肌から脂肪、筋肉や骨にいたるまでの各層が衰え「重力」に負けることで起こります。肌の内側で起こる劣化現象と言えますね。
「体のたるみ」で重要なのは、筋肉と真皮、脂肪です。筋肉は加齢によって萎縮していきます。特に抗重力筋は衰えやすくなります。
この抗重力筋とは、お腹やお尻、太もも前などにある筋肉で、姿勢を維持するのに働きます。これらは、加齢によって10~20%減少していき、使わないことでも細くなったりなくなったりします。その結果、はりがなくなり、たるんでしまうんですね。
「顔のたるみ」では、筋肉が薄くなり、真皮や脂肪、頭蓋骨の縮みも顔のたるみに関わってきます。様々なことが複合的に絡み合い、「たるみ」を起こしているんですね。
たるみの6つの原因あなたはどれ?
たるみの原因を知ったあとは、自分にあてはまる原因を見つけ、対策を知ることが大事です。
ダイエットをしている人は特に気を付けてほしいのですが、体脂肪が急激に増減すると、たるみがひどくなります。ダイエットするなら1か月に1㎏程度を目安にしましょう。運動も併用することが大事ですよ。
そして、気になる「たるみ」を改善するには、筋肉へのアプローチは必要不可欠です。ではそれぞれのチェック項目をみていきましょう。
コラーゲンたるみさん
- 肉や魚をあまり食べない
- 日によく当たる
- 傷の治りが悪い
- 果物や野菜、サプリメントからビタミンCを摂っていない
これに当てはまる方は食事かサプリでケアしましょう。
コラーゲンは年齢とともに減ってしまいます。食事からとる量が少ない人は、サプリからでも補給をしましょう。傷が治りにくいのはコラーゲン生成が落ちているサインですコラーゲン生成にはビタミンCが関与しています。ビタミンCもしっかり補給しましょう。
脂肪たるみさん
- BMIが高く「太め」「太っている」という判定がでたことがある
- お腹や二の腕など特定の場所に脂肪がたくさんついている
- 全身を一気に引き締めたい
これに当てはまる方は上手に脂肪を減らしましょう
まず、体脂肪を減らす必要があります。食事で急激に体脂肪を減らすと、皮たるみの原因になってしまうので、運動を取り入れましょう。筋トレがベストですね。
筋膜たるみさん
- オフィスでは座ってばかり
- 姿勢が悪いと言われる
- 体のゆがみがある
これに当てはまる人は筋膜のよじれをとる筋膜リリースがいいです。
筋膜によじれがあると、たるみの原因になるだけではなく、筋肉を効果的に使うことができません。そこで、「筋膜リリース」を取り入れましょう。特に猫背だったり、長時間座っている方にはおすすめです。
糖化たるみさん
- 甘いおやつは欠かせない
- 飲み物は甘いものが好き、コーヒーに砂糖を入れる
- おせんべい、おかきが大好き
これに当てはまる方は糖質の悪影響を最小限にする必要があります。
真皮の弾力を保つコラーゲンに糖がこびりつくと、しなやかさや弾力が失われます。おやつでの糖質は控えめにしたり、食物繊維をとり、血糖値の急上昇を抑えましょう。
>>糖化たるみを防ぐ方法は甘いものはやめられない。糖化たるみを防ぐにはどうしたらいいの??をどうぞ♪
むくみたるみさん
- お酒が好きで、翌朝顔がむくんでいることが多い
- 座り仕事もしくは立ち仕事で、夕方脚がむくんでだるい
- 脚をマッサージすると、確実にサイズがダウンする
これに当てはまる方はマッサージを日課にしましょう。
仕事柄、立ち仕事が原因でむくみやすい人も多いでしょう。むくみやすい人は、その日のうちにその日のむくみを取っておくことが大事です。
マッサージを覚え、できる時に取り入れましょう。
筋肉たるみさん
- 学生時代はずっと文化部
- 筋トレはしていない
- 肉・魚・大豆をあまり食べない
これに当てはまる方は筋肉をしっかり鍛えましょう。
加齢による筋肉の衰えは仕方ありませんが、それを食い止めることが大事です。特に衰えてしまう、抗重力筋や頬と目元の筋肉を鍛えましょう。」筋肉合成を促すために、たんぱく質もしっかり摂る必要があります。
まとめ
「たるみ」は何もしないでいると、加齢とともに襲ってくるものです。
鏡を見るたびにしわが気になりたるみが気になるなんて嫌ですよね。まずは、たるみの原因をしっかり知ることが必要です。
今回は、原因に焦点を絞りましたが、対策もご紹介していきますので、参考にしてみてください。