安定した職業(仕事)の情報!女性の安定した職業とは?
「安定した職業に就きたい」と思っている女性はどれくらいいるのでしょうか。
将来自分や家族が困らないためにも安定した職業に就きたいと考えている女性も多いことと思います。
そこで今回は、安定した職業ってどんな職業があるのか調べてみました。
この記事の目次
安定した職業って?
そもそも安定した職業の「安定」とはどういった意味合いをもつのでしょうか。パッと思いつくのが給料が安定しているということですが、それだけで安定した職業と言えるのでしょうか。
安定した職業の「安定」をアンケートから突き止めてみましょう。
仕事を選ぶうえで重視しているポイントは?
就職する場合に、何を重視しているのかということをリサーチバンクが20代から50代の会社員・公務員の男女にアンケートをとっていたので、それを参考にしてみます。
出典:リサーチバンク
このアンケートでは、
●長く勤められること
●安定した職場であること
●休みが多い・取得しやすいこと
この3つが上位にランクインしています。また、「やりがい」と「収入」も重要視していることが分かりますが、女性は男性よりも上位3つを特に重要視していますね。
また、ウーマンオンラインによるアンケートでは、仕事を選ぶ際に妥協できないことというテーマで以下のような順位がでています。
1位:職場の雰囲気
2位:仕事内容
3位:福利厚生・待遇
4位:企業の安定性
5位:勤務地
参考:ウーマンオンライン
女性にとっての安定した職業とは?
これら二つのアンケートを元に女性にとって「安定」した職業とは
- 長く続けられること
- 休みが充実し有給がしっかりとれること
- 福利厚生が充実していること
- 給料が安定していること
であると言えます。やりがいのある仕事であること、職場の雰囲気がいいことも重要視されていますが、これは人によって様々で「安定」という意味には含まれないと考えます。
また、収入は以外にも重要視するトップ3には入っていないことが分かっていますが、仕事を探す場合、給料を気にする人も多いと思うので、給与の安定も付け加えています。
この4点を安定した職場の定義であるとし、安定した職業にはどんなものがあるのかをみていきたいと思います。
女性の安定した職業9選
さて、ここでは上記の条件が含まれている安定した職業をご紹介していきます。ちなみに女性の高収入ランキングは、以下の通りです。
1位:パイロット(年収1200万)
2位:医師(年収1000万)
3位:大学教授(年収1000万)
4位:弁護士(年収840万)
5位:大学准教授(年収800万)
6位:歯科医師(年収760万)
7位:公認会計士・税理士(年収750万)
8位:記者(年収700万)
9位:客室乗務員(年収650万)
10位:大学講師(年収630万)
参考:平成28年賃金構造基本統計調査
これらの職業は年収が高いことで知られており、高収入ランキングでも上位にあがってくる職業ばかりです。
年収が高い職業には国家資格が必要だったり、知識や地位が必要だったりと、就くのは難しいかもしれませんが、上記の安定した職業には当てはまっているといえます。
ただ、忙しい仕事でもあるので、有給が消化できるかという点では微妙かもしれませんね。では、安定した職業を他にもみていきましょう。
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①公務員
安定した職業というとまず、思い浮かべるのが公務員ではないでしょうか。公務員には国家公務員と地方公務員がありますが、どちらも公務員試験に合格する必要があります。
公務員が安定していると言われる理由は倒産と解雇がないからです。また、福利厚生も充実しています。
休暇
女性で気になるのが育児休暇。公務員は職種柄、法律違反することは絶対に許されないので、育児休暇はとりやすく、その他の休暇もしっかり確保できるようです。
年次休暇も国家公務員で13.8日(平成28年)、地方公務員で10.8日(平成27年)と、民間の平均有給取得日数が8.8日(平成27年)なので、公務員の年次休暇取得率は高いといえます。
残業
実は公務員の残業、意外に多いんです。総務省が発表した地方公務員の時間外勤務に関する実態調査結果では、以下のような結果になっています。
地方公務員:158.4時間
国家公務員:233時間
民間労働者:154時間
部署によって変わってくるようですが、忙しい時期は残業が多いと公務員の友達が言っていました。
ただ、しっかり残業代がつくので、残業した月の給料は高くなるとも言っていました。
給与
月収:平均41万7394円(平成28年度国家公務員給与等実態調査参照)
賞与:64万+68万=132万(平成27年)
年収:約630万
安定した職業かチェック
長く続けられること〇
休みが充実し有給がしっかりとれること 〇
福利厚生が充実していること 〇
給料が安定していること 〇
②一部上場企業
会社には、「上場企業」と「非上場企業」があり、株式公開をしている会社を「上場会社」、公開していない会社を「非上場会社」といいます。
上場企業の中でも、主に大企業が上場する市場で株式市場の最上位に上場している企業が「一部上場企業」であり、安定した職業の一つであると言えます。
一部上場企業は社会的信用がついてくるので、ローンやクレジットカードの審査も通りやすくなります。
給与
平均年収:628万(東京商工リサーチ参照)
1,000万円以上もらっている企業多数
安定した職業かチェック
長く続けられること〇
休みが充実し有給がしっかりとれること △
福利厚生が充実していること 〇
給料が安定していること 〇
③インフラストラクチャー系の仕事
鉄道、航空、空港、電力・ガス会社に代表される、社会の基盤となるような施設・仕組みを提供する職業のことを言います。
これらの仕事が安定している理由は生活の活基盤となるライフライン整備の仕事はなくならないためです。
ただ、インフラ系の職業といっても企業によって仕事内容や給料も大きく変わってはきます。とはいえ、給料も比較的高いと言われています。
給与
平均年収約500~700万円
安定した職業かチェック
長く続けられること〇
休みが充実し有給がしっかりとれること 〇
福利厚生が充実していること 〇
給料が安定していること 〇
④医療系
医師や看護師が医療系の仕事に該当しますが、命に係わる仕事ですので、絶対になくならない仕事であるといえます。
夜勤があったり、精神的身体的にもしんどい仕事ではありますが、比較的給料は高く、医師であれば独立もでき、看護師は病院以外にも就職がある求人先も豊富な職業です。
休暇
産休や育休は比較的とりやすいと思いますが、医療・福祉の年次有給休暇取得日数は6.6日となっています。(参考:平成26年就労条件総合調査結果の概況)
別の調査では看護師の年次有給休暇取得の平均値は、8.86日で、「10日以上」は44.5%というデータもあります。(参考:看護職員の労働実態調査)
残業
医師:勤務医の35%が月60時間以上
看護師:約9割が時間外労働を行っている。「5時間以上」は65.9%、「20時間以上」で20.7%、「30時間以上」で8.4%。(参考:看護職員の労働実態調査)
給料
医師
給与:83万400円
年間賞与:85万600円
年収:1081万5400円
看護師
給与:33万700円
年間賞与:82万6600円
年収:479万5000円
※平成28年賃金構造基本統計調査参考
安定した職業かチェック
長く続けられること〇
休みが充実し有給がしっかりとれること △
福利厚生が充実していること 〇
給料が安定していること 〇
⑤医療事務
医療事務の仕事は、簡単に言うと病院や歯科医院などの医療機関において事務職を行う仕事です。
医療事務の仕事も医師や看護師同様需要がある仕事の一つであるといえます。
医療事務になるためには特に資格は必要ありませんが、実際には医療事務に関する何らかの資格はもっていた方が就職には有利です。
給料
初任給 | 35歳 | 50歳 | |
大卒事務 | 179,738 | 258,598 | 336,030 |
高卒事務 | 155,838 | 251,994 | 325,320 |
※2013年度賃金・労働時間実態調査参考
年収:300~400万円
安定した職業かチェック
長く続けられること〇
休みが充実し有給がしっかりとれること 〇
福利厚生が充実していること 〇
給料が安定していること 〇
⑥薬剤師
薬剤師も国家資格です。薬剤師の資格を持っていると、薬剤師として病院や薬局で働くだけでなく、研究・開発職からメーカーの営業職など働き方に幅があり、安定して長く続けられると言われています。給料も比較的高く、高収入ランキングでもトップ20に入っています。
残業
13時間(DODA「残業時間の実態調査2012」より)
給料
給与:34万5700円
年間賞与:77万700円
年収:491万9100円
※平成28年賃金構造基本統計調査参考
安定した職業かチェック
長く続けられること〇
休みが充実し有給がしっかりとれること 〇
福利厚生が充実していること 〇
給料が安定していること 〇
⑦公認会計士
女性の高収入ランキング7位にランクインしている会計士。
公認会計士は、会計・経営・税務のプロフェッショナルとして、様々な場所で活躍できるため、経済界最高峰の国家資格と言われているそうです。
また、日本の資本市場を守るという社会的なインフラとして、無くてはならない業務なので安定している職業であるといえます。
休暇・残業
超過実労働数:35時間(平成28年賃金構造基本統計調査参考)
繁忙期になるとかなり残業・休日出勤が多く、月の残業時間、と考えると最も忙しい4、5月は月100時間を超えることも珍しくない。
代わりに、閑散期は18時頃には帰宅できる場合も多い。(参考:マイナビ会計士)
給料
給与 53万6,400円
年間賞与 112万4,300円
年収 756万1,100円
※平成28年賃金構造基本統計調査参考
安定した職業かチェック
長く続けられること〇
休みが充実し有給がしっかりとれること △
福利厚生が充実していること 〇
給料が安定していること 〇
⑧保育士
少子化が進んでいるため、保育士に安定性があるのかと思ってしまいますが、共働き家庭の増加により、幼稚園より長時間預かることができる保育園を希望している人が増えているため、保育士のニーズは高まっています。
保育士不足の場所も多いため、就職先も選ばなければ困ることはないでしょう。
休暇・残業
基本的には土日祝休み
残業:4時間/月(平成26年賃金構造基本統計調査より)
給与
給与 22万1,900円
年間賞与 58万4,200円
年収 324万7,000円
※平成28年賃金構造基本統計調査参考
安定した職業かチェック
長く続けられること〇
休みが充実し有給がしっかりとれること △
福利厚生が充実していること 〇
給料が安定していること 〇
⑨管理栄養士
管理栄養士も国家資格です。活躍の場が病院、保育園、高齢者施設、行政機関など多彩で、就職先に困ることはないでしょう。
残業はだいたい10時間以内のようですが、就職先よるとのことです。
給料
430万円(平成27年度人事院統計調査調べ)
安定した職業かチェック
長く続けられること〇
休みが充実し有給がしっかりとれること △
福利厚生が充実していること 〇
給料が安定していること 〇
女性の人気職業ランキングは?
ラルーンが行ったアンケートによると、大人になって考えてみれば目指せばよかったと思う職業は以下の通りとなっています。
1位:看護師
2位:公務員
3位:薬剤師
4位:CA
5位:特になし
6位:美容師
7位:OL
8位:ブライダル関係
9位:保育士
10位:事務職
これらの結果から分かることは
- 資格をもっていると職に困らない
- 収入が高い
- やりがいがある
- 結婚・出産後も働ける
と、やはり安定を求めていることが分かります。また、安定・高収入ともにやはり国家資格を持っていた方が有利ですね。
ただ、休みが少なかったりと、何かしらマイナスの面はでてきてしまいます。就職するにあたって、休み・収入など何を重視するかで変わってきそうですね。
安定を手に入れるためには何かしら資格をもっていた方がいいでしょう。
まとめ
今の時代、安定を求めている人も多いですよね。
女性であれば、結婚すればもしかしたら安定した生活を送れるようになるかもしれませんが、晩婚化が進み自分で安定を見つける女性も少なくありません。
転職をすることももちろん可能ですが、歳を重ねるにつれて転職が難しくなってくる職種もあります。
そういった意味でも資格をもち、将来を見据えて就職したいものですね。