春もお肌が乾燥するって知ってる?原因と対策まとめ
お肌の乾燥。乾燥といえば、冬をイメージしますよね。実際冬は、空気が乾燥する季節でもあり、気温の低下に伴って血流が悪くなり肌荒れなどの肌トラブルを起こしやすい季節です。
そんな冬が終わり、春になり一安心・・・ではないんです。実は春も乾燥肌に悩む季節なのです。
冬が終わっても乾燥肌に悩む人は春もスキンケアをしっかりしなければなりません。
そこで今回は「春の乾燥肌」について見ていきたいと思います。
この記事の目次
春の肌荒れ
2017年3月にクリニックビザリアが行ったアンケート(参考:美ケア診察室)「春に気になる肌トラブルはなんですか?」では半数の人が「乾燥」を挙げています。結果は以下のグラフ参照。
多くの女性が悩む春の肌荒れ、乾燥。なぜ春は乾燥肌になりやすいのでしょうか。
春の乾燥肌、原因は?
乾燥しやすい冬が終わって、ぽかぽか暖かい春を迎え、もう乾燥肌に悩まなくていいんだと思っていたのに、なかなか肌荒れが治まらない・・・そんな経験ありませんか。
実は私も乾燥肌で、春って乾燥するイメージがないのに、なかなか肌荒れが治まらない経験をしました。なぜ、春はお肌が乾燥してしまうんでしょう。
ヤフー知恵袋をみてみると、「人間の肌が一番乾燥しやすい時期は何月くらいですか?」という問いにたいし、「冬」「一番寒い時期」と答えている人が多いようです。
しかし、冬だけでなく春も乾燥するのです、それはなぜなんでしょうか。
春の乾燥肌の原因①湿度が関係
冬は気温が下がるから=乾燥だというイメージですよね。しかし、春は暖かいのになぜ乾燥するのでしょうか。その答えは湿度にあります。
以下のグラフは 1981年~2000年、20年間の日本の気象データ(東京)をグラフにまとめたものです。
1月 | 47% |
2月 | 46% |
3月 | 55% |
4月 | 58% |
5月 | 63% |
6月 | 75% |
7月 | 73% |
8月 | 73% |
9月 | 74% |
10月 | 63% |
11月 | 60% |
12月 | 55% |
肌に良いと言われている湿度は、60~65%です。湿度50%~60%では、まず快適だが素肌では乾燥の影響が始まり、湿度が50%を下回ると、本格的に乾燥が進行しやすくなると言われています。
湿度は県によっても変わってきますが、東京を元にみてみると11月から乾燥を感じるようになり、4月辺りまで、乾燥肌の対策をした方がいいということが分かりますね。
春の乾燥肌の原因②昼夜の気温差が関係
春になると、ぽかぽか陽気で気持ちいいですが、昼と夜では気温差がでてきます。日中は暖かくても夜は寒いという季節の変わり目の時期は、気温の差が激しくなることで、自律神経が乱れてしまいます。
自律神経が乱れると、新陳代謝が低下し、血行が悪くなり健康な肌の状態をキープするのに必要な酸素や栄養が行き渡らなくなってしまいます。
また、自律神経の乱れからくるホルモンバランスの崩れにより、皮膚の水分量や皮脂のバランスも崩れてしまいます。
季節の変わり目は気温の変化が激しく自分自身で気づかないうちにストレスを感じているため、肌荒れが起こってしまうのです。
春の乾燥肌の原因③紫外線が関係
紫外線といえば、5月から夏にかけてというイメージがありますが、春は紫外線が日に日に強くなってくる時期でもあります。
肌は表面に皮脂で出来たバリアがあります。これによって肌の水分を閉じ込めたり、外側からの刺激を緩和していますが、紫外線によって肌バリアが壊されてしまうことで、肌の水分を維持していくことが出来なくなってしまいます。
以下のグラフは気象庁による日最大UVインデックス(推定値)の月別累年平均値グラフです。
出典:気象庁
3月~徐々に紫外線が増え始めているのが分かりますね。春だからとUVケアを怠っていると、乾燥肌の原因になってしまいます。
春の乾燥肌の原因④花粉
春になると多くの人が悩んでいるのが花粉症です。この花粉、花粉症だけではなく肌にも影響を与えます。花粉がお肌につくと、アレルギー反応はおこり、カサカサしたり、赤くなったりと肌荒れが起こります。
また、かゆみのため肌をこすったり鼻をかんだりと肌への摩擦もおこり、これらの原因によって肌のバリア機能が低下し乾燥肌になってしまいます。
春の乾燥肌対策の方法とポイント
冬は乾燥する季節だと知っている人は多いですが、春も乾燥するとは知らない人も多いかもしれません。そのため、冬はしっかり乾燥肌対策をしていたのに、春になって対策の手を緩め、肌荒れがでてきたというケースも少ないのではないでしょうか。
春もお肌の様子をきちんと見ながら、冬と同じくらい乾燥肌対策をする必要があります。
保湿ケア
乾燥肌に大事なのはなんといっても保湿!!
スキンケア時は、洗顔をすると思いますが、洗顔した後はお肌は無防備な状態となっています。化粧水で水分を補給し肌を整え肌を、そのあと美容液・乳液・クリームなどで、 水分を逃がさないように肌を保護してあげるなど、保湿対策をしっかりと行ないましょう。
化粧品は、アルコール、香料、着色料は乾燥肌に刺激になることが多いです。これらが入っていないものを選びましょう。春は、各化粧品メーカから春夏の新製品が出揃うシーズンでもりますが、化粧品を変える際は注意してくださいね。
正しい洗顔・クレンジングを
スキンケアも大事ですが、保湿対策の前提となるのは、肌本来の保湿機能を守ることです。 お肌の水分保持力は、角質層の細胞間脂質80%、NMF(天然保湿因子)が18%で、皮脂はたったの2%程度ということが知られています。
洗顔やクレンジングでお肌をこすりすぎたり、洗いすぎたりすることや洗顔料そのものがお肌の刺激になりことで、お肌の水分保持力である細胞間脂質やNMF(天然保湿成分)が減少してしまいます。その結果、乾燥肌を引き起こしてしまうのです。
化粧品で保湿することももちろん大事ですが、まず正しく洗顔、クレンジングをするように心がけましょう。
◆正しい洗顔方法
①洗顔料をよく泡立てる
洗顔は擦らないようにすることが大切です。そのために洗顔料は良く泡立てましょう。泡立てネットなど、泡立てるグッズもたくさんありますし、ビニール袋でも簡単に泡立てることができます。
②Tゾーンから優しく洗う
手でお肌をこするのではなく、泡で洗うようにします。手と肌の間にクッションの様に泡を乗せ、Tゾーンや顎など、皮脂が多い部分からやさしく洗い始めましょう。
ここで気を付けたいのが、洗いすぎないこと。皮脂を取り過ぎると、肌が乾燥するばかりでなく、外的刺激から守ろうと、角質が厚くなり、ニキビや毛穴が目立つ様になるので、洗いすぎないようにしましょう。
③目元や口元は泡を乗せるだけ
目元や口元は乾燥しがちな部分です。そのため洗いすぎると乾燥を助長しかねません。目元や口元などは、泡を乗せるだけで十分です。
④最低20回以上すすぐ
流すときは最低20回以上はすすぎ、洗顔料がお肌に残らないようにしましょう。脂性肌の人はお湯の温度は33℃以下が理想的です。
皮脂は大体34℃程度で溶け出してしまいます。それ以上高い温度ですすいでしまうと、肌から皮脂が流れ出てしまい、乾燥やつっぱり感の原因となってしまいます。そのため乾燥肌の人は夏の水温程度の水で流すことをおすすめします。
⑤清潔なタオルで顔を押さえる
すすいだあとは、清潔なタオルで顔を押さえるようにやさしく水分を取りさります。ごしごしと強く擦って拭いてしまうと、摩擦が生じ乾燥の原因になってしまいます。
⑥洗顔後はすぐに保湿
洗顔後の肌から水分が蒸発する時に角層の水分が奪われてしまいます。3分以内にスキンケアをするようにしましょう。
正しい洗顔にぴったりの洗顔料>>【目指せピュア肌】乾燥肌や敏感肌におすすめの泥洗顔
◆正しいクレンジング
クレンジングも洗顔と同様に擦りすぎず、優しくすること、ぬるま湯を使うことが大事です。アイメイクやポイントメイクは先に落とし、適切な量で適切なクレンジング剤を選びましょう。
クレンジング剤はベースメイクの濃さに合わせて選びます。メイク残しでお肌の負担にならないようしっかり落とせるものを使用しましょう。
紫外線対策
春の外出前には、日焼け止めの使用は必須です。特に、紫外線を浴びやすいTゾーンは意識して、目元や首筋も忘れずに守るようにしましょう。 日焼け止めの目安としては、日常生活の中の短時間の外出であればSPF10~20・PA+でも十分。スポーツやアウトドアの場合はSPF20~20・PA++を目安にしましょう。
また日焼け止めにプラスし、日傘や帽子など日よけグッズも取り入れてもいいですね。春だからと油断せずに、春だからこそ紫外線対策も意識しましょう。
アボカドでうるおいプラス
お肌の水分を保持する80%を占めている細胞間脂質。細胞間脂質のメインが「セラミド」です。セラミドはコラーゲン同士をつなぎ合わせる役割を担っていますが、外部刺激から肌を守るバリアの機能も果たしています。
セラミドが不足してしまうと、乾燥しやすくなってしまうということですね。そこで、アボカドがおすすめ。
アボカドに含まれるリノール酸という成分が、セラミドを作って肌のうるおいを守ってくれます。さらに、アボカドに含まれるビタミンEには血行を促進して新陳代謝を促す働きがあり、抗酸化作用もあるので、お肌にはうれしい食べ物です。
まとめ
いかがでしたか。春なのにやたら肌が乾燥するなと乾燥肌にお悩みの人の参考になったら幸いです。
冬だけでなく、春も乾燥肌対策を行うことが必要なんですね。
キレイなお肌でいるためにしっかり今から対策していきましょう。
乾燥肌は、内側からもケアが必要です。食べ物も関係してくるので、興味のある方は以下の記事も参考にしてみてください。