肌断食とは?肌断食がもたらす驚異的な効果
乾燥肌や敏感肌、ニキビなど肌荒れに悩む人は多いと思いますが、みなさんいろんなメーカーの化粧品を使っていることと思います。しかし、それがお肌の状態を良くしているどころか逆に悪くしているという事実があったとしたら・・・驚きしかないですよね。美肌になるために必死にスキンケアしているのが仇となるなんて考えたくないですよね。
真のすっぴん美肌を作るには「肌断食がいい」。これには賛否両論あると思いますが、肌断食の考え方も一理あると思います。そこで今回は「肌断食」について見ていきたいと思います。
この記事の目次
お金をドブに捨てている?!
270万円
これは何の数字かお分かりでしょうか。これは、女性が一生で使う基礎化粧品代(スキンケア用品)です。こんなにお金をかけているとは驚く一方で、お金をかけているのにも関わらずお肌がボロボロ・・・なんてことも。そこで、肌にも懐事情にも優しいのが「肌断食」です。
『化粧品を使わず美肌になる!(著:宇津木龍一)』や『肌断食 スキンケア、やめました(著:平野 卿子)』と肌断食の本も多くでています。私も皮膚科で一切化粧品は使うなと言われ、1カ月くらい肌断食していた時期があります。
美肌は保湿してなんぼと思っていたので、かなり半信半疑で始めましたが、驚くことに肌質が変わりました。肌荒れも特になし。また、肌断食はなんといってもはお金がかからない!
化粧品にいくらかかっているか知ってる?
化粧に関する研究活動を行うポーラ文化研究所が、15~74歳の女性1800人を調査対象とし、スキンケアやメイクの化粧行動・意識に関して分析を行い「女性の化粧行動・意識に関する実態調査 016(参考:ポーラ文化研究所)」の結果が以下です。
スキンケア用品への投資金額:平均3833円(一カ月)
ポイントメーク化粧品への投資金額:平均1754円(一カ月)
メークアップ化粧品への投資金額:平均2370円(一カ月)
これを1年、一生(60年で計算)分の投資金額として計算すると・・・
化粧品の投資金額
1カ月 | 1年 | 一生 | |
スキンケア用品 | 3,833円 | 45,996円 | 2,759,760円 |
ポイントメーク化粧品 | 1,754円 | 21,048円 | 1,262,880円 |
メークアップ化粧品 | 2,370円 | 28,440円 | 1,706,400円 |
つまり、女性は一生でスキンケアに約270万円、ポイントメークに約120万円、メークアップに約170万円でトータル560万円かけているということになります。
これは平均値ですので、もっと化粧品にお金をかけている人もいるでしょう。もしかしたら一生で1千万円かけている人もいるのではないでしょうか。
美肌になるために投資は無駄ではない、私もそう思います。しかし、その投資が全部無駄だとしたら?考え方には人それぞれですし、今までやってることが無駄だなんて考えたくないですが、肌断食で実際に美肌になるのであれば試してもいいかなと私は思いました。
肌断食とは
肌断食とは、化粧水や乳液などのスキンケアやファンデーションなど、メイクやスキンケアをしないという美容法です。肌断食にもいろんな方法があり、数日間肌に何もつけない、週末だけなどといろんな方法が紹介されています。
肌断食に共通して言えるのが、毎日使っているスキンケア用品やメイク用品がお肌にとって有害であるということ。まずは、その理由から説明していきます。
化粧品は肌バリアを破壊している
私たちの肌には、皮脂膜、天然保湿因子、角質細胞間脂質という天然の自家保湿因子が備わっています。また、皮膚には美肌菌をはじめとする約1兆個の常在菌がいて、バランスを保つことで外的刺激からお肌を守ってくれています。
本来、これらの元々備わっていてお肌を守ってくれていますが、化粧品に使われている殺菌剤などにより常在菌が破壊されたり、化粧品の成分などにより、肌バリアが破壊されてしまいます。
肌荒れをしたとき、皮膚科医から言われるのは「肌荒れが落ち着くまではメイクはしないように、極力何もしないように」などという言葉だと思います。この診断から推測すると、化粧品は肌荒れを悪化させ、肌に刺激となるということが考えられます。
つまり、化粧品は肌にとって有害であり、何もしないことで肌は必ずキレイになるということですね。
肌断食の効果
肌断食は、今まで「肌は保湿するもの」と考えている人が多い中でかなりの衝撃の美容法だと思います。肌断食をすることでどのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。
肌断食のメリット
●キメがよみがえり中から健康なお肌になる
●健康なさらさら素肌になる
●保湿機能がアップし、乾燥肌の改善
●水分と油分のバランスが整う
●顔のテカりがなくなる
●ニキビができにくくなる
●赤みなどもないムラのない肌になる
●シミやしわもできなくなる
●若々しい肌になる
肌断食のデメリット
●肌断食のやり始めは肌荒れする
●効果を実感できる期間が長い
肌断食をすることで、お金も時間もかけずに美肌になることができます。しわ、シミ、たるみ、くすみなどに悩まされることもなくなり、健康で若々しい肌を手にできます。ただし、効果は人によって違いがでますが、3日~1年と長くかかってしまう場合もあります。
そして、肌断食をすると肌表面の状態が悪化する場合があります。これは、化粧水やクリームでごまかしていたものが露になるため。それが本来の自分の肌なのです。これは副作用なのではなく、新しい健康な皮膚に生まれ変わったら落ち着き美肌になります。
肌断食の方法は?
肌断食といっても様々な方法があります。これからなら試せそうだなというものから試してみてください。
肌断食の方法①週末だけ
いくら化粧品がお肌に有害だからといって、今までしてきたことをすべてやめるというのは勇気がいりますよね。そういった人は週末肌断食がおすすめです。
①朝は水洗顔
②洗顔後はスキンケアしない
③メイクしない、日焼け止めも
④メイクした日は純石鹼洗顔
肌がつっぱるような感じがしてもしばらくすると気にならなくなります。肌がバリバリに乾燥したり、ひりひりしたりした人は化粧品でごまかしてきた証拠。肌トラブルが重度であることが考えられるので、段階的に化粧品を減らす方がいいいでしょう。
肌断食の方法②夜だけ
この方法は、夜だけスキンケアをしないという方法です。夜、石鹸で顔を洗ったあと、そのまま化粧水などを使わずに過ごしましょう。この時、つっぱりに耐えれない場合は、ワセリンなどで対処します。
この方法であれば、翌日の朝は水洗顔で対応できるので、肌への負担も少なくなっていきます。
肌断食の方法③段階的に
急に肌断食をするのが不安な場合や週末肌断食で肌トラブルが起きた場合が、段階的に肌断食をしましょう。
①クレンジングとリキッドファンデーションをやめる
②クリームと乳液、パックをやめる
③日焼け止めをやめる
④化粧水をやめる
上記の順番で進めていきます。次の段階に進む期間は自分で決めます。肌の状態をみながら進めていきましょう。
肌断食の方法④すべてやめる
週末だけで紹介した方法を、週末だけでなく、やると決めた日から一切すべてをやめる方法です。これはかなり勇気がいりますが、どうせやるのであれば腹をくくってもいいかもしれませんね。
ただ、この方法はおそらく多くの人が思うように美肌にならないことが考えられます。特に毎日あれこれケアしてきた人は肌荒れに悩まされる可能性があります。
それは今まで習慣的に使ってきたものを急にやめると、肌の機能が順応できずに肌荒れとして現れると考えられます。
普段から最低限のケアをしている人はうまく順応できるでしょうが、肌に手をかけている人は段階的にすすめていく方をおすすめします。
肌断食Q&A
朝は水洗顔でいいのはなぜ?
皮脂は24時間分泌されており、オイリー肌の人は特に朝のべたつきが気になるかもしれませんが、実は皮脂はぬるま湯だけで落とすことができます。皮脂は時間が経つと酸化しニキビなどの原因になってしまうので、溜めておくのはよくありません。しかし、同時に取りすぎることも乾燥や皮脂の過剰分泌につながるのでお肌にとってはよくありません。
そこで、朝は水洗顔をします。肌表面の角質層はわずかな刺激でも壊れやすいので、こすったり、シャワーの水で直接洗うのは避けましょう。
スキンケア用品を使わなくて本当に大丈夫?
肌断食ではスキンケア用品やメイク用品はつけません。でも、本当に大丈夫か不安になりますよね。確かに化粧水は水分を補給し、乳液は蓋をするものと思っていたのにそれが一切なくなるのはかなり不安。
しかし、化粧品が肌にとって有害であると考える肌断食ではそれぞれのスキンケア用品はこう考えられています。
化粧水
水分が蒸発する時に角質細胞がめくれ、バリア機能が破壊される。保湿成分が粉として残ってしまうため、肌の内側の水分を奪う。
乳液・化粧下地
界面活性剤が入っているので、肌の構造を破壊し、肌荒れの原因となる。
クリーム
肌へのダメージはかなり最強。基礎化粧品の中で減らすならまずクリームから。
美容液
美容成分がたっぷりだから必要・・・ではありません。美容成分は異物で保湿機能を補うことはできません。
化粧品の基礎成分は
化粧品がどのような成分でできているのか知っておきましょう。
①油性成分
化粧品のベースとなっているのが油性成分です。皮膚に対する柔軟作用や保護作用があるため、乳液やクリームなどほとんどの化粧品に使われています。しかし、油性成分は酸化しやすく、さらに雑菌が繁殖しやすいので、毛穴回りで炎症を起こしてしまいます。
グリセリン、シリコン油、炭化水素類、植物油、動物油、高級アルコール、高級脂肪酸エステルなど
②乳化成分
水と油をなじませるための成分。角質の成分と油分を溶かしてしまい、肌のバリア機能が低下してしまします。
界面活性剤、保潤剤、分散剤、希釈剤、起泡剤、保湿剤など
③防腐剤、殺菌剤、酸化防止剤
化粧品の品質を、ある一定期間保たせるために配合される成分。皮膚の常在菌を殺してしまい、肌のバリア機能が低下してしまいます。細胞の老化をすするとの研究結果もでています。(出典:ファンケル研究開発:化粧品中の防腐剤は皮膚に残り、肌にストレスを与える)
パラベン、ソルビン酸、エデト酸ナトリウムなど
④香料や色素
皮膚を適度に被覆、彩色して美しく見せる目的など、化粧品に存在感をもたらすための成分。色をつけるための合成のタール色素は、発がん性などの問題も指摘されていたり、合成香料はホルモンバランスを崩す可能性があるともいわれています。
⑤特殊成分
基礎化粧品の付加価値を高めるための成分。異物として炎症をおこしたり乾燥を招いたりします。
植物由来成分、ビタミン、セラミド、ヒアルロン酸、プラセンタなど
化粧品は上記の成分が混ざってできています。肌にとっていいと思って使っているものが実は肌に悪影響となっています。肌に悪いものが売られている訳ないと思いますが、化粧品は薬とは違って明確な効果がないことが前提なんだとか・・・。また、化粧品にはすべての成分表示がされていますが、みただけでは分かりませんよね。合成界面活性剤だけでもかなりの数があり、把握しきれていないのが現状。無添加化粧品でも、防腐剤が使われています。だから、すべてやめようというのが肌断食の考え方ですね。
界面活性剤がないと汚れが落ちませんが、純石鹸は天然素材でできており、肌への毒性も少ないと言われています。肌に優しいとされる界面活性剤は、レシチン、サポニン、カゼイン、ラウリン酸Na、アミノ酸系のココイルです。
界面活性剤が肌に悪いと言われているのは、合成界面活性剤のことを言います。
肌がガサガサになったけど大丈夫?
肌断食を始めると、本来の肌の状態が露になるので、ガサガサになったち粉がふいたりと乾燥が気になることがあります。しかし、そこで負けてはいけません。今まで化粧品でごまかしてきた肌が健康になれば、そういった症状は落ち着きます。
- 熱いシャワーを直接顔にあてている
- マッサージなどで顔をこすっている
- 空気が乾燥している
- パウダーファンデーションを厚く塗りすぎている
これらの項目にあてはまっていないかも確認しましょう。あてはまっている場合、改善すれば肌の状態も治まる場合があります。
顔がかゆいけど大丈夫?
かゆみの原因は人によって様々ですが、特に多いのが乾燥やアレルギーです。アレルギーは花粉などをはじめとして多くの種類が原因となります。
肌が乾燥すると、洗剤やシャンプーなどの刺激にも反応しやすくなり、かゆみや赤みがでる場合があります。肌が健康になれば刺激もうけにくくなりますが、シャンプーや洗剤などは合成洗剤は避けた方が無難ですね。
汗もかゆも原因に。汗をふかずに放っておくと、塩分が濃縮されて、肌への刺激になり、汗に含まれる尿素などの成分もかゆみにつながります。こまめに汗を拭くようにしましょう。
また、化粧品に含まれる防腐剤などの影響で皮膚の常在菌のバランスが崩れ、肌断食をするとことで、真菌が繁殖し乾燥や赤み、かゆみを引き起こすことがあります。常在菌のバランスが整えば改善しますが、なかなか治らなかったり症状がひどければ皮膚科にいきましょう。
日焼け止めも塗ったらダメ?
紫外線はお肌にとって危険、紫外線対策をしましょうと言っている美容法はたくさんあります。しかし、肌断食では日焼け止めの方が紫外線より肌への害が大きいとしています。
それは、日焼け止めに界面活性剤や防腐剤が入っているので、日常的に使うことで肌の乾燥や老化がすすむことや、塗るたびに肌をこすることになるので肌の負担になるためです。
基本的には15分以内の日差しなら日焼け止めはいりません。紫外線をまったく浴びないとビタミンDが欠乏し、骨粗鬆症の原因になる恐れがあるので、健康のためには紫外線は必要です。15分以上直射日光に当たるときは、日傘や帽子などで日よけ対策をしましょう。
また、紫外線を長時間浴びると、肌を守るためメラニンが形成され、シミにあると言われていますが、日常レベルの紫外線では、シミができることはないとのこと。シミは、ダメージを受けた肌を守るときにできるものなので、健康な肌であればメラニンが生成されることもなく、シミにもならないのです。
特に気をつけたいのが、日焼けすると肌が赤くなり、ヒリヒリする人。化粧品で肌が傷んでいると、シミができる可能性があります。黒く焼けてもとに戻る人はシミにはなりません。
日焼け止めが必要な時は
屋外でスポーツをしたり、海やプールなどで長時間紫外線に当たるときは日焼け止めを使用しましょう。できるだけ肌の負担が少ないものを選ぶ必要があります。
①ワセリンベース
②紫外線散乱剤タイプ(酸化チタン、酸化亜鉛)
③飲む日焼け止め
日焼けした日は、保湿が大切と思いがちですが、実は日焼け後の保湿は逆効果です。炎症からの回復を待つには何もしないのが一番の薬です。石鹸も使わず、お湯だけで洗い流し、冷やした個所を冷やすようにしましょう。
ファンデーションは?
ファンデーションの役割は肌をきれいにみせることです。シミやニキビ跡などもカバーしてくれますが、メイクの下の素肌はボロボロになってしまっています。
肌をきれいにみせるために使われている成分が肌にとって悪影響になっている可能性が高いですし、特にリキッドやクリームタイプのファンデーションは、肌バリアを壊し乾燥や老化など肌の劣化を招いてしまいます。
また、ファンデーションをするとクレンジング剤が必要となりますが、クレンジングは界面活性剤が大量に入っており、肌によくありません。肌をこする刺激も肌への負担となります。
ファンデーションをしないことで、顔のテカリなどでメイクが崩れることもないので、メイク直しが必要なくなります。
ファンデーションをしたい場合は
今までファンデーションをしていて、いきなり素肌になるのに抵抗があると思います。その時は、フェイスパウダーを使いましょう。その中でもルースパウダーのようなおしろいタイプのものがおすすめです。
フェイスパウダータイプであれば、クレンジング不使用でも落とすことができるので、肌への負担も少なくてすみます。
フェイスパウダーは下地を塗らず、素肌につけます。ファンデーションがうまくのらないと感じるかもしれませんが、「メイクノリがいい」という状態は、化粧品で人工の膜を作っているから。下地をつけていないので、メイク崩れや顔のテカリも気になりません。
ファンデーションした日の洗顔は?
パウダーファンデーションをした場合は、純石鹼を使用します。純石鹼とは、「脂肪酸ナトリウム・脂肪酸カリウムが98%以上のもの」と規格が定められている石鹸のことを言います。
よく「無添加」とありますが、界面活性剤、着色料、香料、防腐剤など刺激性の高い成分がひとつでも配合されていなければ“無添加石鹸”と表記されます。この無添加はメーカーによって違いがあるので、無添加石鹸は、全ての添加物が配合されていないから無添加ではないということを理解しておかなければなりません。そして、石鹸はナトリウムやカリウムが主成分なので、PHは弱アルカリ性です。
純石鹼かどうかを判断する時は・・・
●「石けん素地98%以上」
●「純石けん分98%以上」
●「脂肪酸ナトリウムor脂肪酸カリウム98%以上」
●アルカリ性
であることを確認しましょう。
お肌は弱酸性なのにアルカリ性で洗っても大丈夫?
私たちの体は特別なことをしなくても自分でpH値(アルカリ性〜中性〜酸性)を調整する機能が備わっています。その機能をアルカリ中和能といいます。
この時に起こるのが肌のつっぱりです。つっぱっているのはアルカリ性から弱酸性に戻ろうとしている合図です。そして肌がつっぱると皮脂を分泌します。皮脂は皮脂膜を作り、この皮脂膜が天然のクリームと言われる保湿とバリアに欠かせないもので、アルカリ中和能が正常に機能していれば健康な美肌がキープできるという訳です。
弱酸性のものを使い続けると、肌は甘えてしまいアルカリ中和能が鈍くなります。結果、いつまでたっても本来の機能が発揮されず、真の美肌にはなれないということです。
弱酸性が肌に悪いのはどうして?
肌が弱酸性なら、「弱酸性のもので洗った方がいい」「弱酸性のもので洗った方がしっとりする」と考えている人も多いと思います。
しかし、石鹸の成分である脂肪酸ナトリウムはアルカリ性で、弱酸性になると洗浄力が弱まります。ということは、弱酸性にしようとすると他に成分を入れていることになり、また石鹼の成分が弱まるので洗浄力を高めるために成分を補充しなければなりません。オーガニックも同様です。
→弱酸性にするため。洗浄力をあげるためには合成界面活性剤が使用される=肌に悪い
という式が成り立ちます。つまり、弱酸性が肌にいいと思っているのは間違い。肌を痛めています!!
弱酸性のもので洗ったらしっとりするのはなぜ?
弱酸性が肌に悪い、でもなぜ肌がしっとりするのでしょうか。合成界面活性剤は、大事な肌バリアを「ゆるめて、溶かし出してしまう」性質が強く、バリアが緩んだ隙間から人工の保湿成分が突っ込まれるからです。
また、洗顔料に油分や保湿剤などの添加物が多く含まれていることによって起きる現象でもあります。これらの成分が肌に残っていると、老化の原因やニキビの原因になってしまっています。
毎日すっぴんでいないといけないの?
美肌を目指すにはメイクを一切やめることが理想的です。しかし、すっぴんでいるのも無理がありますよね。そこで、肌断食中でも「ポイントメイク」はしてもOKとなっています。アイメイクや口紅だけでも素肌でもきちんとした感じがでますし、ポイントメイクなので、お肌への負担も少ないです。
ポイントメイク用品も、リキッドタイプや練り物は刺激が強いのでできるだけ、パウダータイプのメイク用品を選択しましょう。お湯で洗い流せるタイプがいいですね。
クレンジングがかなりの負担になるので、クレンジング剤がいらないメイク用品を選び、洗い流すときもこすらないように注意が必要です。
ポイントメイクを落とすときは、綿棒やタオルを水で湿らし優しく落とすこと。クレンジング剤は使用しないようにしましょう。メイクは完全に落ちなくても垢と一緒に2~3日以内に落ちるそうです。それよりも肌をこすることが肌にとて負担であり、目元は特に擦れば擦るほど、バリア機能が低下し、黒ずみやクマ、しわなどの元になります。
乾燥が気になる時は?
お肌には水分保持機能があるので、体内の水分がなくなることはありません。乾燥肌が気になる人は、過度なケアや化粧品によってお肌のバリア機能が低下しているためです。お肌の乾燥が気になるときにできるスプレータイプの化粧水があると思いますが、これはNG。化粧水が蒸発する時にバリア機能が壊れてしまいます。肌のバリア機能が正常化したら、乾燥も気にならなくなります。
空気の乾燥している時は、角質の水分保持機能がやや低下し、肌のターンオーバーも遅くなってしまいます。特に湿度30%以下の環境は最も乾燥しやすくなります。
湿度は40~50%を保ちましょう。室内の空気自体が潤うと、バリア機能が低下しにくくなるので肌のうるおいも保つことができます。外出が多く乾燥が気になるときは、その部分にだけワセリンを使うようにしましょう。
ワセリンは、白色ワセリンを選びます。皮膚科でもよく用いられており、肌内部に浸透しにくく空気に触れても酸化しにくいという特徴があるので、肌を傷めずに保湿することができます。
角栓が気になる時は?
角栓とは、角質や皮脂でできた栓でニキビの原因になるから、とパックなどで処理する人が多いと思います。しかし、毛穴から細菌や雑菌などが入ってこないようにしてくれる役割を果たしており、角栓をとることが肌状態の悪化につながるのです。
角栓は通常、ターンオーバーとともにとれるものなのに、無理やりとってしまうと生理反応でまだすぐに角栓が生成されます。角栓をとる時に一緒に正常な角質までとれることもあり、肌にとっては大ダメージです。
角栓をとっても毛穴が引き締まることはなく、毛穴の開きや角栓がさらに悪化する結果となってしまいます。
肌断食をすれば、ターンオーバーが正常化し、過剰な皮脂もでず、皮膚も厚くなるので角栓が目立たなくなります。
角栓は、毛穴から細菌や雑菌などが入ってこないようにしてくれるため邪魔なものではありません。無理やりとったほうが肌へのダメージは大きいです。
肌断食で大切なこと
肌断食で大事なことは
①洗いすぎない
②こすりすぎない
③何もつけない
この3点です。肌断食は、肌に刺激となるものは一切つけない、刺激になることはしないことで、真の美肌になれるというものです。今まで手塩に掛け美肌を育ててきた人ほど、素肌は不健康です。10年後20年後、熱心にケアをしたのにどうして?という日がくるかもしれません。
肌断食をすることで
- 美肌になる
- ちょっとやそっとのことで肌荒れしない
- ニキビや乾燥、シミやしわにも悩むことはない
- お金がかからない
- 時間もかからない
などという効果が期待できます。お金と時間をかけて美肌になるのか、お金も時間もかけず美肌になるのかだったらどちらを選びますか。
実際に肌断食を試してみました。
まとめ
化粧品や界面活性剤に関しては様々な意見があります。化粧品を使って美肌になっているのも確かだし、使っていなくて美肌になっている人もいます。
考え方は人それぞれなので、肌断食に関しも賛否両論あるでしょう。しかし、スキンケアを何やっても美肌にならないという人は肌断食をしてみてもいいのではないでしょうか。
また、美肌になるには日々の生活も重要です。以下の記事も参考にしてください。