やめたい!!と思った新人看護師のための情報をお届け

4月から働き始めた新人看護師のみなさん。前回は、「新人にはこんな悩みがあるんです!!新人看護師の悩みまとめ。」で新人にありがちな悩みをご紹介しました。
その時にはアドバイスもご一緒に紹介していますが、今回は「どうしても我慢できない」「もうやめてやる」と腹をくくった方に読んでもらいたい記事です。「やめたい」でもどうすればいいの??そんな人の悩みを解決します。
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この記事の目次
新人の「やめたい」と思う時期っていつなのか?
そもそも、新人看護師が辞めたいと思う時期っていつなんでしょうか。人によっても理由によっても時期は変わってくるでしょうが、「やめたい」と思う時期についてまとめてみます。
自分主体で動くようになった時
新人は最初の時期は、先輩看護師と動いて、仕事を覚えていきますよね。そして、段々と仕事を覚えるようになると、先輩看護師も離れ自分一人で動くようになります。
時期は病院によって違うでしょうが、
●一人で動くことの怖さを知った
●一人でできると思っていたのにいざやってみると、一人ではできず落ち込む
●できないことに対して怒られる
●患者さんに質問されたことに答えられない
・・・など全部一人でしないといけないため、勤務時間が長くなってしまう。などの理由で「やめたい」と思うようになります。
夜勤が始まった時
夜勤が開始となると、朝起きて夜寝るという一般的な生活スタイルが変化してしまいます。
そのため、睡眠不足や生活スタイルの変化から体調を崩してしまう人もでてきます。更に夜勤となると、受け持ち患者も増え、責任が重くなってきます。
日勤と比べると看護師の数も減るのでその分自分の仕事も増えます。そういった面から夜勤はできない、したくない。なら「やめたい」と思うようになります。
他の同期と比べて自分ってできないなと思った時
どうしても人によって差はでてきてしまいます。これは仕方のないことです。しかし、あの子はよくできるのに、私なんて・・・と人間ですから他の同期と比較してしまいます。
特に自分は怒られてばっかりなのに、他の同期は褒められてばっかりなどと先輩からの扱いに違いがでてくると、自分てできないんだなと痛感してしまい、「やめたい」って思うようになります。
患者さんの死を目前にした時
普通に生活をしていると、「死」と向き合うことってほとんどありません。
しかし、看護師の仕事となると、どうしても「死」と隣り合わせになってしまうのです。自分が受け持っていた患者さんが亡くなってしまった、つらい・・・もうこんなつらい思いをしたくないと「やめたい」と思うようになります。
人間関係が作れなかった時
プリセプターの先輩が怖くて相談できない、分からないことを先輩に質問したら嫌な顔をされた、同期・先輩からのイジメがあった、同期とは年が違うため相談できない、そもそも先輩たちの仲が悪く病棟の雰囲気が悪いなど、人間関係がよくない職場もやはり存在します。
人間関係が良くないと働きづらいですよね。ストレスも溜まることでしょう。こんな職場では働けないと「やめたい」と思うようになります。
給料・ボーナスをもらった時
あんだけ働いたのに、これだけしか給料がもらえないの?!と思う事ってありますよね。
看護学校の時の友達はもっともらっているのに自分は・・・と給料が少ないことに絶望し、「やめたい」と思うようになります。
大きくまとめると、「やめたい」と感じる時期はこれだけでてくるのではないでしょうか。ただ、新人看護師は学生からポンと社会に出るため、ギャップに驚き精神的にも肉体的にもいつもしんどいのです。
「もうちょっと頑張ろう」「でもしんどい」「どうしたらいいのか」と悩むことも多いのではないでしょうか。「やめたい」という気持ちは新人に限らず、何年働いていてもでてくるものです。しかし、働いて間もない新人がすぐにやめてもいいものなのか、やめてどうすればいいのかと思ってしまうでしょう。
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新人看護師の辞めたい理由は?
- 不規則な生活がしんどい
- 仕事がきつい割には給料が安い
- 休みが少ない
- 先輩が怖い
- 夜勤がしんどい・怖い
- ミスが怖い
- そもそも看護師に向いていない
- 部署が合わない
などが挙げられます。新人看護師が辞めたい理由は人それぞれですが、やはり「辞めたい」と思うことは誰でも通る道ですよね。そこで解決できる問題であれば、解決してまた仕事に臨めばいいですが、そうでない場合もあります。
まずは、自分が辞めたい理由や気持ちと向き合い、そうしたいのか考えてみましょう。それを友達や上司などに相談し、自分の行く道を決めればいいと思います。
そもそも新人がこんなに早く辞めてもいいのか?
だいたい、「新人」と呼ばれる時期は卒後1年だと思います。看護師の世界では、通常なりたての1年間は教育期間としてその病院の新人教育プログラムを受けることになっています。教育体制が整っていない病院もありますが、「新人」の扱いは1年だけと言ってもいいでしょう。
逆に言えば1年間働けば、新人扱いはされなくなります。また次の新人が入ってくる訳ですから。1年働けば、転職にも有利に働くでしょう。
新人が早く辞めてもいいのかということですが、「辞めてもいい」とは言い難いです。しかし上記の理由で辞めたくなるものなのです。
実は、新卒で病院に入職して1年未満に辞める看護師は10%を超えると言われています。統計的には全体の1割の新人看護師が辞めていくんですね。それでは、辞めた後のことを考えてみましょう。
新人看護師がやめた(やめたい)場合
1年未満で辞めた新人でも、転職のチャンスはあります。看護師不足の世の中、引く手あまたですからね。新人が1年未満で辞めた場合「第二新卒」と呼ばれます。
第二新卒とは新社会人として入職したあと、短期間のうちに転職をする人たちのことです。「第二新卒可」としている病院も多くあります。きちんと、教育体制の整った第二新卒可の病院もあるんです。
辛い時期を頑張って乗り切る!だけがすべてじゃありません。つらい、しんどいと思いながら働いては自分のためにも患者さんのためにもなりません。新人だって、転職はできます。新人看護師にぴったりの転職サイトがあります。
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しかし、経験があって辞めることと新人で辞めるのとでは大きな違いがあります。そこは知っておいてください。その違いとは”転職で得られる結果”です。経験者で辞める場合の転職はステップアップであったり、給与のアップ、条件面のアップなど前向きな転職を理由にできます。
一方で新人看護師はゼロからのスタート、再スタートとなります。そのため給与のアップは見込めませんし、条件面でのアップも厳しいと思ってください。そのため、辞めた理由を明確に説明する必要がでてきます。
逆にいえば、ゼロからのスタートでもいいというのであれば、1年未満で辞めることは問題ないということになります。
転職できる辞めた理由とは
新人看護師が辞める場合、理由を明確にしなければ転職は難しくなります。なぜなら面接で辞めた理由を必ず聞かれるからです。そこの理由を明確にしておけば大丈夫でしょう。
理由として、
●自分の希望と違う科で、どうしても希望の科で働きたい
●同僚や先輩からのいじめにあっているため転職したい
●急性期で働きたい
などがあげられます。
例えば「希望の科で働きたい」に対しては、働いていた(いる)病院で転科できないのか?や「なぜ、その科で働きたいのか?」を聞かれるでしょう。そこを明確に説明できなければなりません。
なぜ、うちの病院を志望しているのか、明確にしていないと、いくら引く手あまたと言っても、就職先の方も困ってしまいます。なぜ、病院をやめたい(やめた)のか、なぜその病院に就職したいのかははっきりさせおく必要があります。
とは言っても、その理由を考えるのが曖昧な場合もあると思います。でも、安心してください。面接のアドバイスをおこなってくれる転職サイトもあります。そういったサービスをうまく利用するのもいいですね。
もちろん自分で病院を探して、就職活動するのもいいですが、詳しいことって分からなかったりしますよね。そんな時に利用するのが転職サイトです。
どの病院が、第二新卒を採用している病院かも教えてくれますし、給料面や、看護部長の人柄も教えてくれることもあります。転職サイトを活用すれば、担当者と一緒に新しい就職先を見つけることができますよ。是非活用してみてください。
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新人看護師が辞める方法とは?
実際に辞めると決めたら、いろいろと手続きをしなければなりません。スムーズに辞めるためにもきっちりとした手順を踏みましょう。新人看護師が辞める方法をご紹介します。
流れとしては
・看護師師長に辞めたいことを伝える
・看護部長と面談する
・事務手続きをする
だいたいがこの流れとなります。まずは、自分の部署の看護師長に伝えることが先です。辞めると決めたらすぐに伝えましょう。勤務のことなどがあるので、3カ月前に申し出るのが一般的です。
看護師長・部長の面談では、必ず辞めたい理由を聞かれます。どちらも辞めるのを引き留めてきますが、自分が退職したい意思がぶれないようにしてくださいね。
辞めたい理由を話すときは、
・先輩やプリセプターが怖い
・仕事が覚えられなくて迷惑をかけている
・仕事のミスが多くてストレス
・看護師に向いてないと思う
・夜勤がつらい
などという理由は新人看護師が辞める理由で比較的多いものですが、これに関しては引き留められる確率は高い理由です。これらが理由だとしても、以下のような理由であれば、引き留められにくいでしょう。
・他の病院で学びたいことがある
・身体的、精神的な症状がでており、しんどい
・家庭の事情
などがあります。特に今の病院ではできないことをしたいという理由はどうしようもないので、引き留めにくい理由です。
師長・部長はあの手この手で引き留めようとしてきますが、なんにせよ、辞めたいという意思が決まっているならぶれないようにきちんと自分の気持ちを伝えることが大事です。働いた日数が少ないとしても、第2新卒をとってくれる病院も多くあります。自分のことですから、しっかり行動しましょうね。
まとめ
「やめたい」と思っている看護師は周りにいます。必ず誰もが思ったことです。それを乗り越えている人もいますが、やはりやめてしまう人もいます。我慢は体によくないですよね。
私は、やめることに関しては自身で決めたことならいいと思います。悩んで悩んで行き着いた答えが「やめる」なんですから。もし少しでも続けてみようと思うのであれば以下のサイトも覗いてみてください。