敏感肌ってどんなお肌のこと?敏感肌は乾燥が原因だった!?
ちょっとした刺激でお肌が赤くなったり、ぴりぴりしたり、なんらかの刺激に過敏なお肌「敏感肌」。敏感肌だと、化粧品を変えるのも怖いし、何かと面倒ですよね。
敏感肌になってしまうには、原因があります。そこで今回は「敏感肌」について詳しく見ていきたいと思います。敏感肌の原因や改善方法を知り、美肌を目指しましょう。
この記事の目次
敏感肌とは
敏感肌という言葉をよく聞きますよね。スキンケア用品やメイク用品でも敏感肌用という商品もよく目にします。しかし、医学的に敏感肌という言葉はないらしいです。私も普通に使っていましたが、乾燥肌、脂性肌とは違い、敏感肌は造語だったんですね。
とはいえ、敏感肌に悩む人は多く、化粧品などもそれに対応していっています。敏感肌とは、化粧品などちょっとした外からの刺激に対して敏感に反応する普通の人より弱い肌のことをいいます。
なぜ敏感肌になるのか
お肌の薄さや化粧品が合う合わないなど、人それぞれお肌に違いはありますが、どうして敏感肌になってしまうのでしょう。
お肌には表皮の角質層というバリア機能と水分保持機能を持っている層があります。この角質層のバリア機能が低下した状態が敏感肌です。バリア機能が低下した状態になると、外からの刺激に敏感になり、お肌が赤くなったり、ぴりぴりしたりと反応してしまうんですね。
角質層の機能が低下する・・・とはどういうことでしょうか。
角質層には、皮脂膜、天然保湿因子、角質細胞間脂質という皮膚のうるおいに関わる3大要素が存在しています。これらの3つの因子が低下すると、角質層の水分保持やバリア機能が低下するという訳です。
つまり、角質層の機能が低下→水分保持やバリア機能が低下→乾燥肌になる→敏感肌になるといったように、敏感肌は乾燥肌の延長線上にあるということになるんですね。
乾燥肌とは
カムバック潤い!乾燥肌の原因は?原因と対策まとめで、乾燥肌について詳しく説明していますが、おさらいすると、乾燥肌とはドライスキンともいい、皮脂分泌量の低下、角質細胞間脂質や天然保湿因子などの減少により角質の水分含有量が低下している状態のことをいいます。
角質層には、皮脂膜、天然保湿因子、角質細胞間脂質という皮膚のうるおいに関わる3大要素が存在していると上記にも記載していますが、これらを少し詳しく説明すると、
●皮脂膜→皮膚を守るためにできる皮脂の膜で、皮脂腺から分泌される皮脂と 汗腺から出る汗によって構成された天然のクリームのこと
●角質細胞間脂質→約半分をセラミドが占め、角層細胞と角層細胞の隙間を満たして、外部からの刺激の侵入や、体内の水分の蒸散を防ぐ角層のバリア機能の役割を果たしている
●天然保湿因子(NMF)→角層の水分を守っている保湿物質の1つで、角質層の弾力性や柔軟性を保つ役割を果たしている
これらはお肌の保湿には欠かせない大事な成分です。しかし、乾燥肌が進行すると保護膜となって肌のバリア機能をサポートする皮脂、角質層にある、セラミド(角質細胞間脂質)やNMFといった超重要な保湿成分が流れていってしまいます。
この結果、保湿成分も流れて少なくなって外からの刺激を受けやすくなっているという敏感肌の状態に陥ります。敏感肌は乾燥肌が悪化した状態と考えたらいいと思います。
なぜ敏感肌になるの?
敏感肌は、化粧品などちょっとした外からの刺激に対して敏感に反応するお肌のことでしたね。こんな人は敏感肌にあてはまります。
- 化粧品がしみる
- 少しのことですぐ肌荒れする
- ニキビができやすい
- 紫外線にあたるとヒリヒリする
- すぐ顔が赤くなる
- 髪があたるとかゆくなる
- 汗をかくとかゆくなる
- 服の素材によってはかゆくなったり赤くなったり、チクチクする
敏感肌の原因
敏感肌になる原因には以下のものがあります。上記の敏感肌にあてはまった人は以下の原因があてはまらないか見てみて下さい。
①間違ったスキンケア
よかれと思ってやっていたケアが敏感肌の原因になっているかもしれません。
- クレンジングや洗顔を時間かけてしている
- クレンジングや洗顔の時ごしごしと力を入れて洗っている
- オイル・シートタイプのクレンジングを使っている
- 泡立てず洗顔している
- 化粧水を付けるとき強い力でパッティングしている
- タオルでごしごし拭いている
- 熱いお湯で顔を洗っている
- ピーリングケアを頻繁にする
これらのスキンケアは、お肌の刺激になり敏感肌になってしまう可能性が高いです。また、顔がテカっているからといって油(皮脂)をとりすぎることもよくありません。皮脂のとりすぎは、乾燥の原因になってしまいます。
②生活習慣
忙しい毎日が続くと、生活習慣が乱れてしまいますよね。生活習慣の乱れはターンオーバーが乱れ、乾燥など肌荒れの原因になります。食事から摂る栄養素も重要です。
- 夜勤があったり生活が不規則
- 寝不足が続く
- 外食やレトルト食品が多いなど栄養が偏った食生活
- ストレスが多い
スキンケアだけでなく、生活習慣もお肌に影響を与えます。スキンケアはちゃんとできているのに敏感肌になっている人は生活習慣が原因かもしれません。
③ホルモンバランス
月経や妊娠でホルモンバランスは大きく変化します。ホルモンバランスの変化によってお肌も敏感になることもあります。
これは一時的なものなので、ホルモンバランスが落ち着くと、敏感肌も落ち着くでしょう。しかし、ホルモンバランスはストレスや不規則な生活習慣でも崩れます。これらが原因でホルモンバランスが崩れている場合は、原因を除去しないと、お肌は過敏になったままになってしまいます。
④アレルギーや生まれつき
小さいころからお肌がかぶれやすかったり、アトピー体質だったりと、元々のお肌が弱い場合は敏感肌になりやすいでしょう。こういった場合は、慎重に化粧品を選びましょう。
皮膚科に行き、パッチテストをすると、合わない成分を知ることができます。私がすすめられたのは、たくさんスキンケアサンプルをもらい、それを皮膚科に持っていくこと。そうすると、どのスキンケア用品が自分の肌に合っているか分かります。今使っているスキンケア用品だけ持っていくと、合わなかったことが分かっても、今後どれを使えばいいか分かりませんよね。
敏感肌の人は、皮膚科でパッチテストをしてもいいのではないでしょうか。
敏感肌の改善方法
では、次は敏感肌を改善させる方法をみていきましょう。敏感肌は治らないと思っていましたが、乾燥肌の悪化が敏感肌なので、乾燥肌を改善させることが敏感肌の改善につながります。
正しいスキンケア
スキンケアは毎日するもので、敏感肌の改善にはかなり重要な要素です。上記の間違ったスキンケアにあてはまった人は今のスキンケアを見直す必要があります。
②洗顔料は泡立てる
③水かぬるま湯で顔をすすぐ
④タオルで拭くときも擦らず優しく
⑤洗顔後すぐに保湿する
⑥低刺激タイプ・美容成分配合タイプのものを使用
⑦クレンジングはクリームかミルクを選ぶ
⑧セラミド、コラーゲン配合のものを選ぶ
⑨乾燥している部分は美容液を重ね付け
⑩化粧水は優しく押さえてじっくり馴染ませる
⑪肌はいつも清潔に
スキンケアを意識して変えるだけでお肌の状態はかなり変わってきます。
乾燥肌のスキンケアについては>>乾燥肌おさらば。乾燥肌に悩んでいる人のスキンケア方法をどうぞ。
また、洗顔についてですが、朝夜と洗顔料を用いて2回していて正しくスキンケアしても乾燥が治らないという場合は、洗顔料での洗顔は夜のみにして、朝は水洗顔にしてみましょう。洗顔にかける時間を短くするのもおすすめです。皮脂は溜めてもニキビなどの原因になりますが、とりすぎも乾燥の原因になります。
乾燥したお肌は皮脂が少なくなっています。そのうえで皮脂を落とす洗顔料での洗顔をしてしまうと、乾燥を招いてしまいます。
正しい洗顔にぴったりの洗顔料を使ってみませんか>>【目指せピュア肌】乾燥肌や敏感肌におすすめの泥洗顔
私が敏感肌で皮膚科に行ったときは、朝は水洗顔、化粧水や美容液は一切付けないケアをするように言われました。いやいや、化粧水とか基礎化粧品つけないと乾燥するだろ、と半信半疑で言われた通りにしてみたんですが、特に何の肌トラブルも起きずでした。それどころか、いつも脂っぽかったTゾーンがなんともなくなったという結果になりました。
皮脂はとりすぎると、さらに分泌するようになります。Tゾーンの改善は、朝の水洗顔が功を奏したんでしょう。化粧水などをつけないことについては、「オリヴィエ・ド・ラシャリエールら、ロレアル リサーチ&イノベーションの研究チームによるデータによると、日本人女性50人に行った、ヨーロッパ式のクレンジングと保湿だけといった、シンプルなスキンケアを1カ月続けた結果、日本人女性の敏感肌は改善された」とのデータがあるように、ケアをしすぎることが敏感肌にしているということが分かったんですね。
化粧水での保湿は肌表面に水分を与えてはくれますが、効果は長持ちしません。まず、自分のお肌自体が水分を保持できるようにならなければなりません。
なので、敏感肌を改善しようと思うなら思い切って、朝は水洗顔にして、化粧水などはつけないといいシンプルケアをしてもいいかもしれません。これによって、ターンオーバーを正常化させ、健康な角質層を作り上げることができ、敏感肌の改善が期待できます。
この方法の期間ですが、私は1カ月ほどでお肌が変わりました。ほかの意見をみてみると3カ月から半年という意見もあります。一度皮膚科で相談してみるにもいいと思います。
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食生活を改善
敏感肌改善には内側からもケアする必要があります。バランスのいい食事をしましょう。敏感肌にいいもの、わるいものをご紹介します。
敏感肌にいいもの
〇タンパク質(たまご、大豆、魚、肉、納豆、乳製品)
〇ビタミンA(レバー、ウナギ、アナゴ、青魚、緑黄色野菜、ノリ、ワカメ、緑茶など)
〇ビタミンB(豚肉、レバー、卵、大豆、納豆など)
〇ビタミンC(果物、パプリカやパセリ、芽キャベツ、ブロッコリーなどの緑黄色野菜)
〇ビタミンE(ナッツ類、いくらやウナギ、イワシなどの魚介類、アボガドなど)
〇亜鉛(牡蠣やレバー、牛肉、たまご、チーズなど)
敏感肌に悪いもの
×インスタント食品、ジャンクフード
×アルコールやカフェインなどの刺激物
×冷たいもの
他にも食べ物については>>乾燥肌と食べ物って関係ある?乾燥肌に効果的な栄養素・食べ物
生活習慣を改善
仕事上、不規則勤務であれば生活習慣を改善するのは難しいという場合があるでしょうが、おはだにも関係してくる成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。寝はじめてからの3時間に多く分泌されることが分かっているので、いかに寝はじめてからの3時間を深く寝るかが肝心です。質のいい睡眠をとりましょう。
睡眠のコツはこちら。>>不規則勤務をしてる人へ。効果的な睡眠のコツは?
また、ストレスもお肌の大敵です。自分なりの発散法を見つけ、ストレスが溜まらないようにしましょう。
まとめ
私も敏感肌に悩んでいる一人。どんな方法、化粧品が自分にぴったりなのか模索中です。ただ、やはり正しいスキンケア、食生活はかなり大事なんだなと感じています。
自分のスキンケア、生活習慣などを一度見直してみてください。見直すことが大事です。その上で、正しいケアをしていきましょう。