サプリメントって必要なの?効果あるの?
サプリメントって効果あるの?本当に効くの?必要なの?と思う方ってどれくらいいるんでしょうか。実際サプリメントについては、いろんな意見があるように思います。
今、ドラッグストアや至る所でサプリメントを見かけますが、果たしてサプリメントは必要なのか、効果があるのかなど気になることも多いので今回はサプリメントについて勉強していきましょう。
この記事の目次
サプリメントって?
ウィキペディアによると、「サプリメントとは、アメリカ合衆国での食品の区分の一つであるダイエタリー・サプリメント(dietary supplement)の訳語で、不足しがちなビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養補給を補助することや、ハーブなどの成分による薬効の発揮が目的である食品である。広義には、人体に与えられる物質という意味で食品以外にも用いられる。栄養補助食品(えいようほじょしょくひん)、健康補助食品(けんこうほじょしょくひん)とも呼ばれる。略称はサプリである。」
とされています。つまり、サプリメントは「薬」ではなく、「食品」ということになります。薬のように何かの症状に対して効くというよりは、体に足りないものを補うものと考えた方がいいでしょう。
サプリメントと健康食品の違いは何??
サプリメントは栄養補助食品、健康補助食品だと定義されているとお話ししました。しかし、健康食品とサプリメントがどう違うのかと、思っている方も多くいるようです。
実際、健康食品やサプリメントにこれといった定義はないようです。一般的に健康食品は健康に良い食品のことを表し、サプリメントは錠剤やカプセルの形をした健康食品のことを表しています。
サプリメントも健康食品の一種ということになるので、この2つの違いは形態のみということになります。
また、健康食品は食品で、サプリメントは「Supplement」と英語で「補足」という意味になります。ゆえに、サプリメントは栄養補助食品で、「栄養を補助するもの」だと捉えてもよさそうです。
サプリメントは必要なの?
私たちの体は、毎日の食事によって作られています。
1日に必要な栄養素ってどれくらいか知っていますか?これを正確に把握している方は少ないと思います。私も、「バランスのいい食事」と言われればなんとなく理解できますが、細かく栄養素がどれくらい必要かなんて考えたことはありませんでした。
よく聞くのは「1日に必要な野菜は350g以上」ですよね。これは、野菜に含まれる栄養素(ビタミンA、C、食物繊維、カルシウム、カリウムなど)を摂るために、毎日350g以上の野菜を食べることが推奨されているのです。
これに加えて、厚生労働省が推進する健康作り運動「健康日本21」では、健康増進の観点から1日200g以上の果実を食べることを目標にしています。
野菜や果物に含まれる栄養素それぞれに様々な働きがありますが、野菜や果物を摂ったほうがいいとされる理由は大きくいうと「丈夫な体を作ること」ではないでしょうか。
高血圧などを始めとした病気の予防にも欠かせませんし、若さを保つためにも野菜に含まれる栄養素は欠かせません。
1日に推奨されている栄養素については以下のサイトで見れるのでチェックしてみてください。
グリコ栄養成分ナビゲーター日本人の食事摂取基準(2015年版)より
野菜350gってどれくらい?
出典:フードモデルドットコム
野菜を350g以上食べるということですが、350gと言われてもピンときませんよね。野菜350gがどのくらいの量かは、手を使って考えるとイメージしやすくなります。例えば、生野菜なら両手に軽く山盛り1杯分が1日の野菜の目安量になります。
果物200gとは、バナナでいうと2本、キウイフルーツでいうと2個、りんごだと1個分です。
毎日その量を摂って初めて栄養素が十分に摂れているといえます。ダイエットをされている方なんかはサラダを中心にしていると思うので、この量はクリアできているかもしれませんね。
ちなみに、野菜には色の濃い緑黄色野菜と色の薄い淡色野菜があり、きのこや海藻も野菜と一緒にしっかり食べる必要があります。
野菜350gのうち、緑黄色野菜は120g、淡色野菜やきのこ、海藻は合わせて230gを目安に3食にわけて不足しないよう食べることがすすめられているのです。
ここで、ポイントとなるのが1日3食きちんと食べるということでしょう。両手に軽く山盛り1杯分というと、摂れそうな気がしますが毎日というとさすがに難しくなりそうですよね。
バランスのいい食事とは、『主食(ご飯、パン、麺など)、主菜(魚、肉、大豆製品、卵などのおかず)、副菜(菜野菜やきのこ、海藻のおかず)』を揃えることです。
野菜だけでなく、たんぱく質や脂質、糖質と言った三代栄養素も欠かせません。自炊をしている方であれば、そのバランスを考えて調理することは難しくないでしょうが、外食が多いとどうしてもバランスのいい食事は難しくなります。
しかも残念なことに野菜350gがとれていたとしても、品種改良や調理によって、栄養価が減っているという結果が分かっています。例えば、トマトであれば昔のものと比べると、ビタミンCが約1/3に減少していたり、ほうれん草であれば、ゆでるとビタミンCは約1/2に減少してしまうのです。
日本人は栄養バランスが崩れがち
現に、厚生労働省「平成 26 年国民健康・栄養調査結果の概要」によると、各年代ごとにみても1日に必要な野菜を摂取できていないことが分かります。(以下の画像参照)
出典:厚生労働省「平成 26 年国民健康・栄養調査結果の概要」
果物の摂取状況も野菜と似たような感じで目標量に達していません。
この背景には、朝食を食べない人が増えたり、多忙のため朝食や昼食を手軽に済ましてしまう、食の欧米化が進んだ、外食が増えたなど様々な理由があります。
※朝食の欠食率は、男性 14.3%、女性 10.5%であり、性・年齢階級別にみると、男女ともに 20 歳代で最も高く、男性で 37.0%、女性で 23.5%である。厚生労働省「平成 26 年国民健康・栄養調査結果の概要」より
もちろん、野菜以外にも各栄養素が入っている食品もあるので、全員が栄養素が足りていないという訳ではないでしょうが、調理段階で栄養素が減少したり、外食が増えたりということを考えると、特に若い世代は栄養素が足りていないと言えると思います。
結局サプリメントは必要なの?
野菜や果物がどうたら・・・の話はお分かりいただけたでしょうか。結論からいうと、1日に必要な栄養素を摂ろうと思えば、サプリメントで補ってあげた方がいいと言えます。
もちろん、サプリメントばかりに頼り食事をおろそかにしてはいけません。あくまで、サプリメントは「補助食品」なのです。
バランスのいい食事、野菜や果物を意識して摂ることができていれば、補助食品であるサプリメントは必要ありません。しかし、上記でも述べましたが日本人の栄養バランスは崩れがちで、栄養素が足りていないのも事実です。
ダイエット中の方や外食の多い方などは特にサプリメントで栄養素を補助してあげたほうが健康な体作りにはいいのではないでしょうか。
あくまでサプリメントを摂っているから、健康でいられるという訳ではありません。規則正しい生活に加え、バランスのいい食事をし、足りない分の栄養素を補って初めて健康という言葉がでてきます。
ただし、サプリメントによっては危険性が指摘されているものもありますから、注意が必要です。>>サプリメントで健康被害?!サプリメントって実は怖かったの?
サプリメントは効果あるの?
「サプリメントは効果あるの?」という質問に関しては、サプリメント自体にダイエット、病気が治るなどの効果がある訳ではありません。
サプリメントを摂り、体に不足した栄養を補うことができれば、栄養不足が原因で減退していた体の機能を高めてくれる効果は期待できます。その結果として、風邪を引きにくくなった、肌が綺麗になった、というような効果が期待できます。
なので、ダイエットに効果があるサプリメントを飲んだけど効かなかったという言葉はあながち間違いではないかもしれません。サプリメントを飲んだだけではダイエットにはなりません。何度も言いますが、サプリメントは補助なのです。
まとめ
サプリメントに関しては賛否両論があると思います。普段の食事で栄養素が摂れれば問題はないですが、現代社会において難しくなっているのも現状です。
食事に気を付けることができない方や、ダイエット中で栄養バランスが崩れがち、外食が多いなど、食事に不安がある方はサプリメントで栄養を補ってもいいのではないかなと思います。