留学の学校選びで気になる点は?卒業が伸びることも?
留学するとき、学校選びは重要なポイントです。筆者はこれまでにも家の選び方、どれくらいの英語力が必要かなど留学についての記事をまとめてきました。
その中でも学校選びは1番大事なものといっても過言ではありません。
留学での学校選びで重要なポイントは「安さ」と「単位」です。ネットを見ていて割と多く見かけるのが、留学する国を考えるという意見でした。
実際筆者も留学する前は、国にこだわって選んでいました。
ですが、そこまで留学先の国というのは大きな問題ではないと感じます。気になるポイントを1つずつ見ていきましょう!
この記事の目次
大学留学の選び方で気になる点は?ネックなのはやはり費用と単位
留学先を決めるにあたって、色々悩ましい問題は出てきます。
中でも大学進学の場合は、「失敗したら帰って来ればいい」というような軽い気持ちで決めることはできません。人生を左右することもあるため、慎重になってしまうのは自然なことだと思います。
筆者がこの記事を書く前にネットで調べたところ、進学の際に国や治安などに注意するべきという記事がいくつか見付かりました。ですが、筆者の経験からいうと、気をつけるのは学費と移行出来る単位です。
①用意出来る学費と相談して決める
まずは大学留学の場合、学校の選び方で分かりやすく気になるのは学費です。
日本でも進学先によって学費はピンキリですから、国外に行くと違いはより大きくなります。傾向としてアメリカやイギリスは授業料が高く、アジア圏は抑え気味と言われています。
とはいえ、筆者が留学したアメリカ内でもその差は大きかったです。州にもよりますし、私立か公立かにもよります。
更に進学する学部によっても違いますし、為替レートの影響も受けます。どれくらいあったら授業料は充分か断定するのは非常に難しいです。筆者がアメリカにいたころは毎年授業料(特に留学生の)は上がっていました・・・・。
②大学卒業に使える単位をきちんと取れているか
多くの国の大学では、必要な単位を取得すればいつでも卒業出来るシステムとなっています。日本のように4年でキッチリ卒業という概念はないんですね。
逆に言えば、しっかりとプランを組んでいないと、卒業が伸びる可能性もあるということです。留学の場合、ほとんどの国で授業を選べる順番は決まっています。
仮にアメリカの例を出すと
- アメリカ国籍の学生
- アメリカのグリーンカードを持っている学生
- 単位取得数の多い留学生
- 単位取得数の少ない留学生
の順番に授業が取れるようになります。ということは、自分の志望する学部に多くの人が所属していたり、運が悪いと取りたい授業が取れないということにも繋がります。
海外の大学には学部ごとの定員が実質ありません。みんな我先にと授業登録をします。
「4年で卒業する」という概念がないからこそ、不利な影響を受けてしまうこともあるんですね。
③留学で穴が空いてしまう期間も
上であげたように卒業に必要な単位がうまくとれない場合、思った以上に卒業までに時間がかかってしまうことはよくあります。
自国ならばまだしも、留学生にとって学校を変えることは簡単ではありません。持って行ける単位、持って行けない単位にも制限がかかる面倒な仕様になっています。
それ以外にも、多くの人気の留学先は9月が年度の始まりとなっています。留学の学校選びの際、大学進学を考えている人はここも注意しておいた方がよいと感じます。
日本の高校を最短で卒業しても9月までは入学できません。4年で卒業したとしても、日本に帰ってくるのは9月以降となってしまいます。
日本で就職活動をしたい人にとっては、割と致命的です。
留学先にいる内に就職先を早めに見付けておく、というのが留学生にとっては大事になってきます。レールが用意されているわけではないため、卒業後も留学生は忙しい日々が続きます。
語学学校留学で気になる点は?治安は大丈夫?
一方で語学学校についてはどうでしょうか。筆者は語学学校に留学した経験はありませんが、大学の近くに語学学校が併設されていました。
そこに通う留学生とも生活圏内がかぶっていたため、知り合いも多く出来ました。
語学学校に通う上で注意しておきたい点は、大学と比べたら楽な部分も多いです。
ですが、気軽に行ける分治安などに疎いこともよくあります。語学学校選びで気になる点は、海外旅行にも通じるものがあります。
①地域の治安をよくしっておく
短期の語学留学の場合、地域の情報をよく知らないまま学校を決めてしまうのは愚策と言えます。私の友達の女子留学生も、同じようなトラブルに巻き込まれたことがありました。
学校の周りの治安はよいとしっていた彼女は、ホームステイをすることを選んでいました。
しかし、割り当てられたホストファミリーの家から学校に行くまでに、どうしても自転車で治安の悪い地域を通らなくてはならない状況でした。
ホームステイの申請が遅かったために、学校に近いホストファミリーは既に取られてしまっていたんですね。
これはアパートに住む人にも同じことが言えると思います。特に着いたばかりで慣れていない土地を、夜中に自転車で通るのは気が進まないものです・・・・。
彼女のような目にあわないためにも、自分の住んでる生活区域や学校周りの状況は行く前から気にしておいた方がよいです。
②留学生は多い?少ない?
語学学校を選ぶ際には、留学生が多い環境かどうかも大切です。
留学して学校の初日に、日本人が誰もいない教室では戸惑ってしまうこともあるかもしれません。確かに同じ国籍の人がいれば安心出来ますし、心強いですよね。
ただ筆者も含め、周りの留学生も日本人と仲良くなっている人の英語の上達は他に比べて目に見えて遅かったのを覚えています。
英語の課題を出されても日本語で相談しながらやったり、教えてもらうのも日本語を介するようでは、中学高校の環境と変わりありません。せっかくの留学、海外の学校なのに、これでは英語の上達もかないませんよね。
オススメなのは同じアジア圏内の留学生と仲良くなることです。彼らも母国を離れ心細いですし、すぐに仲良くなることは出来ます。
英語でコミュニケーションしなければならない環境に、自分を置くことは大事です。一緒に出掛けたり食事をしたり、日常生活を送るだけでも、メキメキと言語は上達していきます。
こんなはずじゃなかった・・・・留学経験者の失敗まとめ
実際に留学してみると、想像していなかった落とし穴にハマることもあります。
それもわりとよく。下調べはもちろん大事ですが、その国、その州、その学校独自の制度なども多く日本語だけで事前に調べ切ることは難しいです。ここでは筆者の周りで起きた経験談をまとめました!
①編入条件を満たせない
アメリカでは、カレッジから大学への編入が一般的です。卒業までに1度短大から大学へ転入があるイメージですね。こういった手続きは自分でやらなければなりません。
筆者の知人に「パイロットになりたくて留学した」という人がいました。編入するための単位もとり、申請書類を無事出して喜んでいました。
ですが、その3週間ほど後、「裸眼の視力の最低条件を満たしていない」という理由で彼は編入を拒否されてしまいました。
彼のようなケースは珍しいですが、取ったと思っていた単位が取れていなかったりということは他の学部でも容易に起こりえます。卒業には必要なくとも、編入に必要な場合などややこしいことも。
結局彼はすぐに入学出来る学校を見付けることも出来ず、不法滞在となってしまう前に帰国するハメになってしまいました。今振り返って思うと、目が悪いのにパイロットになろうとしていたのもどこかシュールです。
②目先の環境で決めたばかりに、卒業が出来ない
「編入前のカレッジは学費が安く、環境がよいところを」という文言で勧めている留学エージェントもいます。
ですが、先ほど少し触れたように単位の移行にも州や国ごとにルールがあります。簡単に州や国をまたいで編入することは出来ないようになっているんですね。
編入前におしゃれさで学校を選んだばかりに「自分の州内に勉強したい学部がそもそも存在しなかった」という知人もいました。
単位を取り直すのは時間もお金もかかりますし、せっかく取った単位が使えないのももったいないです。
安さで留学先を選ぼうとしている人は、自分の希望する学部がきちんとあるかどうか、編入先も含めてチェックしておくことが大事です。
まとめ
留学にはたくさんの選択肢があり、その分たくさんの落とし穴もあります。
日本のように決まったレールがないことが喜ばしいこともありますが、その分損をしてしまう危険性も孕んでいるんですね。
自分に用意出来る学費の上限、卒業までの単位を確認することでスマートな留学生活を送ることが出来ます。学校選びは慎重にしましょう!