留学に免許は必要?国際免許はとった方がいい?

留学するとなると、日本とは交通事情が違うことも多いです。アジア圏ならばオートバイ、欧米であれば車が必須など、その国その国での特色があります。
日本の都市圏のように電車やバスだけで生活が出来るという国は、世界的に見てもごくわずかです。
筆者の経験からいうと、現地での免許はとってもとらなくてもOKだと感じます。取ることでのメリットは確かにありますが、取ることによって出るデメリットも大きいです。
ここでは留学で免許をとることについて、国際免許取得も含めてまとめました!身近な留学先で車大国ということで、アメリカに特にスポットをあてています。
この記事の目次
留学するとき、免許で気になるのはこんなポイント!
留学すると、現地の交通事情に車が欲しくなる人は多いです。筆者の周りではほぼ全員が車が欲しいと思っていたのを覚えています。アメリカやカナダなど、特に国土が広い留学先に行く人は車が必要になってくることがほとんどです。
当時はインターネットで得られる留学の情報なども少なく、車や免許に関しての知識なしで行きましたが、つらいことも多くありました。車の免許に関して、留学と関係する気になる部分をまとめました。
①免許証は留学に持って行くべき?
まず最初は留学に、日本の免許証を持って行くかどうかです。これは持って行かなくてよいと感じます。
留学先では日本の免許証が身分証明書となることはありません。留学中に日本の免許証が必要となるシーンは、筆者はありませんでした。
筆者は日本でインターナショナルスクールに通っていたことがあったのですが、全てが英語で書かれた学生証ですらアメリカでは一切使えませんでした。紛失や財布の盗難などリスクを考えると、置いて行った方がよさそうです。
②留学中の免許更新は?
留学中に日本の免許が切れてしまうという人は多くいます。もちろん留学先で免許を更新する手段はなく、留学から帰ってきたら免許失効することになるんじゃないかと思う人もいるようです。
ですが、失効を免れる「特別な事情」に当てはまるため、更新期限が切れたからと言って焦る必要は全くありません。同じく、免許更新のために一時帰国などをする必要もありません。
ワーキングホリデーや留学など、長期に渡って帰国出来ない場合はよくあります。免許の更新期間が誕生日まわりの2ヶ月というのも厳しいですよね。
ですが、例え期限を過ぎたとしても、帰国してすぐに最寄りの免許センターに行けば通常の更新と同じ手続きで無事更新出来ます。
この際に必要なのはワーキングホリデーや留学、仕事に使うビザと出入国のスタンプが押されたページです。理由があったということを正式に示す必要があるんですね。
③外国で免許を取るのは難しい?
日本で働いている外国人労働者が、漢字が難しくて運転免許の試験をパス出来ないというニュースをしていたりもします。ですが、実際は外国で運転免許を取るのは簡単です。
車大国は特に外国人に対しても、運転免許が簡単に取得出来るようなシステムになっていることが大半です。筆記試験は英語で受けられますし、日本語で受けることも出来ます。
1度アメリカで念のため、日本語で筆記試験を受けた知人がいましたが、試験にも関わらず問題文の日本語はめちゃくちゃで何を言っているかまったく分からなかったそうです。
彼は日本でも免許を持っており、知識的には問題なかったのですが、問題文の日本語が分からないせいで不合格に。
その後英語で受け直してパスしたため、日本人であっても英語で受けた方が楽だと思います。
④料金はどれくらい?
海外の運転免許は費用もビックリするほど安いです。日本人が多いアメリカのカリフォルニア州だと、日本円でおよそ4000円ほど。
これくらいなら免許を取ることに対しても、費用の心配しなくてよさそうです。
⑤試験で日本と違うところは?
アメリカで試験を受ける場合ですが、教習というものは存在しませんでした。筆記試験を受けて、実技試験を受けて、終了です。
いい加減さがアメリカンスタイルなのかもしれません。実技はいきなり路上です。
「教習場そもそもないんだし当然か。」と妙に納得したのを覚えています。アメリカに住んでいたときは何も疑問を持ちませんでしたが、改めて考えてみると怖いですね。
更に実技試験を受けるためには、自分で車を持って行かなくてはいけません。試験を受ける側はまだ免許ないんですけどね・・・・。
ここらへんも嫌になるくらい適当です。車は自前なので実技試験中も、助手席の教官がブレーキを踏んで止めてくれるということは起こりえません。ツッコミどころ満載です。
⑥練習方法は?
免許を取るための合宿や実習は存在しません。「いきなり実技試験で自分で買った車を初めて運転する」なんて状況は避けたいですよね。
筆者の周りでは学校の駐車場や、人通りの少ないところで友達に車を借りて練習している人が多かったです。
アメリカの駐車場はとても広く、事故が起こる心配もほぼありません。車を貸す側にお金を払って運転を見てもらうということもよくありました。
その他の方法としてはチューターにお金を払ってレッスンを受けるという方法があります。
この場合、実技試験で持って行く車も貸してもらえるため、少々お金が掛かっても確実な方がいいという人にはオススメです!個人でやっている人もいれば、会社としてやっているところもあります。
国際免許は賢い解決方法?
留学先で免許を取ることに関して、メリットもデメリットも振れ幅が大きいことが分かりました。右側車線に慣れていないうちに運転すること、何らかのかたちで車を用意しなければいけないこと、など日本では考えなくてよかったことが問題になったりもします。
現地で免許を取る以外にも国際免許という方法があります。国際免許の違いをまとめました!
①日本で申請する
国際免許は日本で申請する免許です。逆に海外で申請、発行することはできません。
現地の言葉が分からないという人にとっては、日本語で安全に取得出来るのは安心ですよね。
②取得費用は県によって異なる
費用は県によって異なりますが、大体3千円弱と見積もればよさそうです。
意外と安いんですね!例として東京都では2650円です。
③有効期間は1年
有効期間は1年です。現地での免許がビザの終了まで(実質無制限)と考えると、ここは大きなポイントです。
再取得は日本でしか出来ませんし、申請の度にお金も必要です。
④日本の免許と、失効や更新は連動する
日本の免許の状態とリンクしているため、日本の免許が失効していれば、国際免許も同じく失効になります。
ポイントとなるのは上の見出しでも扱った更新でしょうか。留学中に日本の免許を更新しなければいけない場合、国際免許も更新前までしか使用することが出来ません。
⑤外国では身分証として使えない
国際免許も日本の免許と同じく、海外では身分証としての役割を持ちません。
留学であれば学生証が、持ち歩く身分証としては1番よいでしょう。
⑥現地での免許取得の足がかりには便利
制限もある国際免許ですが、1年以内であれば不自由なく運転は出来ます。それを活かしてレンタカーを借りたり、現地の免許取得までの繋ぎとして使うことも出来ます。
特に日本から引っ越してすぐは家具や教材など、留学生活に必要なものは山ほど出てきます。免許をとる時間も取れないという人にとっては、1年という期間は充分と言えます。
ワーキングホリデー制度がある国や、1年の短期留学などきっちり期間が決まっているのであれば国際免許の方が便利かもしれませんね。(1年だけのために車を買うのかは難しいところですが・・・・。)
まとめ
いかがでしたか。車があると留学生活の便利さ、出来ることは目に見えて変わります。一方で現地の免許は、取得までの独自の困難さもあります。
取得してからの滞在期間によって、得する人も損する人も出てきます。一概に「便利だから取った方がいい」とは言えません。
筆者のまわりにも「留学生活で2年マイカーに乗ったけど、最後は帰国の準備で忙しくて買い手を見付けられなかった」という人がいました。日本よりは安いですが、それでも車は大きな買い物です。
留学の残り期間や自分のライフスタイルとよく相談することが何よりも大事と言えます。後悔しない留学生活を送ってくださいね!