留学のホームステイは快適?よいホストファミリーを見つけるコツも!
ホームステイは留学生の多くが、日本との違いを経験する機会になります。留学前はホームステイに憧れて、準備をするのが楽しいという人もよくいます。
実際のところ、筆者はあまりホームステイでよい経験をすることが出来ませんでした。
ホームステイのメリットは現地での人脈を広げることができること、デメリットは我慢や気遣いをどうしても強いられるところです。
留学生にとってホームステイとは、敵にも味方にもなる難しい制度と言えます。ホームステイの実例や、よいホストファミリーを見つける方法についてまとめました!
この記事の目次
留学中のホームステイのメリットは?
留学中のホームステイは英会話の他にも、未知の体験がたくさん待っています。
ホストファミリーが現地でしか見られないような素晴らしい観光地に連れていってくれることもありますし、家族でのバーベキューでゆったりとした時間を楽しんだり。ホームステイは家族の一員として受け入れられます!
というような宣伝文句を留学斡旋エージェントのページではよく見ます。ですが、当然ホームステイは楽しいことばかりではありません。
筆者とその友達が経験したメリットとデメリットについてまとめました。まずはメリットからです。
①アクティビティに誘ってくれる
これは文句無しに留学でホームステイするメリットと言えるでしょう。
筆者の場合は山登りやその中腹で親戚を含めてのアーチェリー、車上映画館などを体験しました。
自分がわざわざツアーなどに申し込んだりしなくてもよいですし、気心の知れたホストファミリーが相手なら自分好みの楽しみ方が出来ます。
②英会話が上達する
これも分かりやすい例ですね。留学中のホームステイ環境では必然的に英会話を強いられます。
予め本で練習したフレーズなどを練習するよい機会にもなります。
ホストファミリー側も街行く通行人とは違い、英語がうまくなくとも、フレンドリーに辛抱強く聞いてくれるでしょう。
③家具やWi-fiがついている
入居の時点で既に家具があり、Wi-fiが動作しているのもホームステイの強みです。
一人暮らしの物件に入居するとなると、電気も通っていませんし当然Wi-fi環境もありません。洗濯機もないため、近くのコインランドリーを使う必要があります。
同じ留学でもその点ホームステイなら、洗濯も自由に出来ますし電気も当然通っています。
最初のスタートダッシュには適しています!と言えば聞こえはいいですが、入居の時点で電気も通信環境もデフォルトでついていて欲しいと考えてしまうのは筆者だけではないはず・・・・。
留学中のホームステイのデメリットは?
続いては留学のホームステイのデメリットについてです。
以下のようなデメリットを気にしない人、あるいは「そもそもデメリットですらない」と感じる人にとってはホームステイは最高の環境になるかもしれません。
①ハウスルール込みで気遣う必要がある
ホストファミリーは同居人であるため、どうしても気を遣わねばならない場面が出てきます。
試験が終わった日でも家で騒げない、大きな音で音楽を聞いたり映画を見れないなどはもちろんです。その他にもホストファミリー独自のハウスルールが各家庭にあります。
筆者が経験した中では
・元気を失うほどごはんがまずかったが、これからの関係を考えると言い出せなかったこと
・洗濯は週1回、週末の昼間にまとめてやるのがハウスルールだったこと
・シャワーは夜8時まで、1回15分。朝のシャワーは禁止
・夕飯は毎日夕方6時。夕飯が要らない場合は午後3時までに連絡すること
ここらへんが本当に不便というか正直イラつきました。筆者の学校ではホームステイは一律$750(大体8万円弱)でした。
結局2ヶ月住んだのですが、8万円出して見知らぬ土地で見知らぬ人と、この生活には耐えられませんでした。
ただでさえ、留学の始めという最もストレスの溜まる時期に、日本よりも不便な生活を送ることになるのは避けたいですよね。
筆者だけなのかと思い留学生友達に聞いたところ、ほぼ全員がハウスルールに不満を持っていたことを覚えています。ルールが後出しで出てくるのは本当につらいです。
②都合のいい?家族扱い
「現地の家族の一員」になれるホームステイですが、筆者の周りでは足下を見られている留学生も多くいました。
「〜〜に買い物に行きたいなら車は出すけど、ガソリン代は出して欲しい」
「庭の草がのびてきてるから、家族全員で明日1日かけて刈ろう」
などなど。都合のよいときだけ家族扱いで作業をやらせたり、ことあるごとに細かいところでチップを要求してくるなど。
タダで住まわせてもらっているわけではなく、月10万弱出していることを考えると、とてつもなくさもしい扱いです。
留学中、ホームステイ先で家に置いてあった持ち物がなくなっていたという友人もいました。
こういった話は珍しいことではありません。原因としては
・収入に困っている家庭がホストファミリーとしてよく登録すること
・留学生はお金持ちだと思われていること
があげられます。ハウスルールがガチガチなのも変に納得出来てしまいますね。
家族アクティビティと言えば聞こえはいいですが、ただの雑用であることも・・・・。
よいホストファミリーに出会うコツは?希望欄は大切!
ではホームステイで快適に過ごすために、どんな点に注意すればよいのでしょうか。様々な事情でホームステイしか選択肢がないという人もいると思います。
ここではよりよいホームステイ生活のためのアイディアをまとめました。
①希望欄は絶対に埋める
ホームステイ前には登録が必要です。自分のプロフィールの他に、「希望するホスト欄」があるはずです。
ここが非常に大事です。筆者の経験でも希望欄に「老夫婦」や「お金持ち」と記入した友人はホストファミリーともよい関係が築けていました。
海外では自己主張が大事なんだと痛感させられたことを覚えています。
子供が成長して家を出てしまって部屋が空いている夫婦や、お金持ちの人は留学生にたかろうとは思う人はごくわずかです。
こういった人は純粋に留学生を助けたい、異文化交流がしたいと思っている人が多いんですね。卒業後も留学時のホームステイ先と、メールをしている留学生もいます。
②最低限の気持ちは忘れずに
ホストファミリーと良好な関係を築くために、最初に準備しておくことは大切です。といっても、そこまで難しいものではありません。
留学のホームステイ先にお土産を持って行くこと、何か細かいことを頼まれたら嫌な顔をせずに引き受けること、など比較的当たり前のことです。
留学生を多く受け入れてきたホームステイ先でも、全く挨拶もしないような人にはさすがに嫌悪感を示します。
お互いが気持ちよく住めるように、よいかたちの歩み寄りを心がけましょう!
筆者とその友人のその後は?
先ほど筆者とその友人のホームステイでの体験を載せたので、結局留学中どう決断したかを載せたいと思います。
筆者を含め、6人中5人がホームステイを最短の2ヶ月で切り上げるというかたちになりました。
その内2人は1ヶ月弱でステイ先を出てきており、2ヶ月目の家賃は当然帰ってきませんでした。
私たち5人のうち、2人はまた別の友人から「自分のホストファミリーはよい人達だから、ここに一緒に住んではどうか」という提案に乗り、そこにホームステイすることになりました。
ホストファミリーからしても、友人であれば安心出来ますよね。これは賢い選択だと思います。
筆者ともう2人は一緒に家を借りてルームシェアすることにしました。
家を借りてから分かったことですが、筆者の住んでいたところではホームステイをしている人は1割ほどしかいませんでした。なかなか相性のよいホストファミリーとマッチすることは難しそうです。
月8万という出費も大きいものでした。8万あれば友達と部屋を借りて普通に住んでも、ルームシェアであればお釣りが来ました。
海外生活に慣れた人にとっては、いささか無駄な出費に思えるのかもしれません。
一方で「まだ友達もいないし英語も出来ない」という人にとってはホームステイはよい方法だと思います。数ヶ月の短期契約が出来るのも大きいですし、家具も買う必要がありません。
バスタオルやドライヤーなど、かさばるものを持って行かなくてよいのも、ホームステイをしている留学生の強みと言えます。
まとめ
ホームステイについて筆者の経験と共にまとめてきました。
エージェントが紹介しているような、バラ色のホームステイ生活は、あくまでも宣伝であって、それがまるっきり正しいとは限りません。
ですが逆に、よいステイ先を見つけることができれば素晴らしい出会いになることも事実です。しっかり知識を持って正しく制度を使っていきましょう!