オーガニックコスメって肌にいいの?メリットやデメリットを知っておこう
オーガニックと聞くとまず思い浮かぶのは肌に優しく、環境にも優しいことだと思いませんか?
ケミカルのコスメを使用し肌が荒れたことをきっかけに、オーガニックコスメを使用してみようと思われている方、実際に使用している方もいるといらしゃるのではないでしょうか。オーガニックコスメは肌に優しく、肌にいいと思われがちですが、実はいいことばかりではなく注意しなければならない点もあります。
ここではオーガニックコスメとケミカルのコスメとどう違うのか、またオーガニックコスメのメリット、デメリットについてご紹介します。
この記事の目次
オーガニックコスメって何?
オーガニックコスメとは、一般的には有機栽培された植物由来の成分を使用した化粧品のことで肌にいいとされています。
もともとは、古来よりケミカルな薬に頼らず、植物のもつ効能に注目し様々な症状に合わせて使用してきたヨーロッパの文化から始まっています。そのため現在でもオーガニックというとヨーロッパの製品が多いのです。
しかし、オーガニックコスメという言葉は日本で作られた和製英語のことをさします。
普通の化粧品(ケミカルコスメ)との違いは?
オーガニックコスメ
・石油系のようなケミカルな成分が入っていない
・有機栽培された植物が使用されている
・全成分の95%以上が有機栽培された植物成分である
・肌本来がもつ免疫力を高めてくれるので肌にとっていい
・植物のもつアロマでリラックスやリフレッシュ効果がある
・防腐剤が入天然成分のため開封後の使用が短い
ケミカルコスメ
・石油系などの化学物質が使用されている
・シミや美白などの悩みに対しての効果をすぐに実感できる
・防腐剤が入っているため品質が安定し長持ちする
・即効性はあるは継続的な効果は期待できない
実は無添加・自然派とオーガニックは違うんです
無添加・自然派と聞くと、オーガニックだと思いがちですが実は全く違うものなのです。
オーガニックとは、有機栽培された天然の植物成分が全体の成分の中に95%以上含まれていものをいいます。
無添加とは肌に負担の大きいと指定された化学物質のみを使用していないものと定義されたものです。
自然派とはナチュラル、ボタニカルともいいますが、植物由来や天然のものを使用したものであり、無添加と同様に肌に負担の大きいとされた化学合成分使用されていないものをいいますので、定義としては無添加と同様のものです。
オーガニック・無添加・自然派はそれぞれ定義は違いますが、肌に負担が大きいものを使用していないといった点では肌にいいといえます。
オーガニックコスメに使われる成分とは?
主にオーガニックオーガニックコスメに使用されている成分をご紹介します。
・界面活性剤
石鹸素地、ラノリン、ヤシ油脂肪酸カリウム 等
・保湿成分
みつろう、ホホバオイル、スクワラン 等
・防腐剤
エタノール、ローズマリー、天然から抽出したビタミンE 等
・油分
オリーブオイル、アーモンドオイル 等
・色素
クチナシ、紅花、βカロチン 等
・香料
ラベンダーオイル、カモミールオイル、ゼラニウムオイル、ローズオイル 等
・溶剤
エタノール、水、ホホバオイルやオリーブオイルなどの植物オイル
オーガニックコスメは界面活性剤から香料にいたるまで自然にあるものからできているため肌にいいとされています。
そうなの?オーガニックコスメにも危険性と注意点があった!
肌に優しいとは限らない
オーガニックコスメは有機栽培された成分でできているため肌への負担がケミカルなものより少なくていいとされていますが一概にはいえない部分もあります。
オーガニックコスメによく使用されている天然の精油などはきつい効能があったり、人によりそ毒性があるものもあり、それぞれあう、あわないがハッキリしており逆に肌に負担をかけてしまうこともあります。また、天然のためその都度により均一な品質になっているとは限りません。
日本ではオーガニックコスメの定義が法的に決まっていない
この数年で日本でもオーガニックコスメへの関心が高まり、日本発祥のオーガニックコスメブランドがありますがオーガニック発祥のヨーロッパに比べ、きちんとした法的な定義がありません。
例えば、日本では一滴でもオーガニック成分が入っていれば、オーガニックと表示されるため、質の高いオーガニックコスメを見極めるには、そのメーカーのホームページをしっかりチェックする必要があります。
メイク用品にも気を付けて
オーガニックコスメは天然成分でできているため肌にかかる負担を軽くしてあります。またケミカルのメイクをしてオーガニックのクレンジングや洗顔を使うと、オーガニックコスメの洗浄力はそれほど強くないので、メイクが肌に残ってしまう可能性もありますし、いきなりケミカルのものからオーガニックに変えてしまうと、肌にケミカルの成分が残っている可能性があるためなかなか浸透しにくい点もあげられます。
オーガニックコスメのメリットは?
- 肌本来の力を引き出してくれる
- スキンケアがシンプルになる
- 普通の化粧品と比べると肌に優しい
- アロマ効果でリラックスをもたらしホルモンバランスを整えてくれる
- 環境にも優しい
オーガニックコスメは自然由来の成分でできているため、ケミカルコスメのように即効性はありませんが使い続けることにより、自身の持つ肌本来の力を引き出してくれます。
また、天然成分からできているためメイクなども軽く、ケミカルコスメよりも基礎化粧品も非常に少なくなりスキンケアがシンプルです。
オーガニックコスメは天然成分が95%以上でできているため、普通のケミカルコスメに比べると負担が軽く肌に優しいですし、環境にもやさしいといえます。
その他にも、成分に使用されている効能などや香料のアロマ効果により、フレッシュやリラックスをもたらしホルモンのバランスを整えてくれる効果が期待できます。
オーガニックコスメのデメリットは?
- 値段が高め
- 定義が曖昧のため化学合成成分が入っている場合もある
- 必ずしも肌にいいとは限らない
- 即効性は期待できない
オーガニックコスメは有機栽培された天然成分からできている、また成分を抽出したりと作るのに非常に手間暇がかかるため値段が高めになります。
日本でのオーガニックの定義はヨーロッパのようにきちんと法的に定義が曖昧なため化学物質が入っている場合もあるため、メーカーのサイトや商品の表示をよくみるなどの注意が必要です。
オーガニックの原材料は天然成分ですが、植物のなかには毒性のものがあるため刺激が強いこともあり、必ずしも肌にいいとは限らないのです。
オーガニックコスメは、ケミカルコスメのようにピンポイントで肌の悩みを解決するような即効性がなくゆっくり穏やかに効くため使い続けなければ効果がないため、即効性は期待できません。
こんなあなたにオーガニックコスメがおすすめです
オーガニックコスメは原材料に非常にこだわりを持って作られているため、肌によいのはもちろん環境にも優しいのでおすすめです
ケミカルコスメとは違い、自身の持つ肌本来の健康を引き出してくれます。そのため、健康的で自身の年齢相当にみられたい方にはオーガニックコスメをおすすめします。
値段が少々高めでも、化学物質に敏感な方や、軽いつけ心地を好まれる、自然のものを身につけていたいといった方にもおすすめです。
まとめ
オーガニックコスメは必ずしも肌にいいとはいえませんが、少なくともケミカルコスメに比べると肌にかかる負担は少ないといえます。
日本でのオーガニックの定義は非常に曖昧なため、購入する際には必ずメーカーサイトや商品の表示ラベルを確認することをおすすめします。
オーガニックコスメの最大のメリットはほとんどの成分が天然由来のもので共存共栄していますので、人のも環境にも優しいことではないでしょうか。
私自身も約10年ほどオーガニックコスメや日用品を使用していますが、ケミカルコスメを使用していたときよりも肌の調子がいいです。
また最近はオーガニックコスメも手ごろになってきていますので一度、手に取ってみられてはいかがでしょうか。