【お見舞マナー】入院時のお見舞いの常識!!知らないと損!!
今まで、ご家族や親せき、友人など様々な方のお見舞いに行ったことがありますよね?その時、お見舞いのマナーについて調べたり、考えたりしていきましたか?実は、お見舞いにもマナーがあるんです。
お見舞いには何を持っていけばいいの?など分からないこともたくさんありますよね。これを知らずにお見舞いに行ったら恥をかくかもしれません。
今回はお見舞いのマナーについてお話していきたいと思います。
この記事の目次
本当にお見舞いに行っても大丈夫?
そもそもまず、お見舞いに行くということ自体が迷惑になる可能性もあります。確かにお見舞いに来てくれるのは嬉しいです。しかしその反面、気を遣ってしまいます。
家族ならいいですが、友人など普段元気な姿を知っている関係だと「こんな姿をみられたくない」と思ってしまうものです。そういう理由で、本当にお見舞いに言っていいのか慎重にならなければいけません。
お見舞いに行っても大丈夫か確認するのも大事ですが、そこで気を遣い断れないケースもあるので、しっかり考えましょう。お見舞いに行く相手が家族や友人などによって、そして、避けた方がいい時も場合分けしているので該当するところをみてみてください。
家族の場合
家族が入院した場合は、通常お見舞いにいくので悩む方は少ないと思います。
なんでも言いやすい関係にあると思いますし、離れて暮らしている家族であれば、お顔をみせてあげるだけでも嬉しいですよね。
親戚の場合
親戚が入院した場合は、入院した家族にお見舞いに行っていいか相談してみてください。(叔母なら叔父やその子供)
相手の都合を伺い、「大丈夫」と返答があれば、お見舞いに行く時間を決め、その時間は大丈夫か聞いておくといいですね。
友人の場合
友人のお見舞いに言う場合は、本人に直接聞くことをおすすめします。
病院では、電話は難しくてもメールのやり取りはできるようになっているところが多いので(集中治療室などは別ですが)メールで確認するといいと思います。
友人でも性格や関係性によって、気を遣い、しんどくても「来ても大丈夫」と言う方もいるので、そこは相手のこともしっかり考えてください。
お見舞い時間を決めていくことと、女性であれば、お化粧をしていない姿をみられたくないという人もいるので、いつ訪れるか伝えるのは重要です。
ビジネス関係の方のお見舞い
職場の方のお見舞いであれば、上司に相談するのがいいでしょう。お見舞いに行く場合は、代表して一人か二人で行く場合が多いです。取引先の方が入院したとなると、お見舞いへ行くのはいいんでしょうか。
取引先という間柄だとお見舞いに伺うのは迷惑になることが多いので、お見舞いの品と回復を願うお手紙を送るのがいいとされています。手紙の書き方は以下のサイトを参照してみてください。
ビジネスメールの書き方~注意点・メール分類・フレーズ~
http://email.chottu.net/example/communication/mimai.html
ちなみに、上司が入院された時は、お見舞い金ではなく、お見舞い品にしましょう。お見舞金を包まれるという行為を「部下からお金の施しをされた」と受け取ってしまう危険性があるからです。お見舞い品は難しく考えずに選んで大丈夫です。
そして、部下の場合であれば、お見舞い金でも、お見舞い品でも大丈夫です。部下であれば、給料が少ないのでお見舞い金の方が喜ばれるかもしれませんね。お見舞い品・お見舞い金については下記に書いてありますので、参考にしてください。
面会謝絶の場合
面会謝絶の場合は、家族しか面会できません。家族でも場合によっては、面会できないこともある面会者謝絶時には、お見舞いは控えた方がいいですね。
病状が芳しくない場合
例えば、手術の直前直後などは避けた方がいいですね。いろんな管がつながっていたり、まだベッド上安静だったりするので、落ち着いてからの方がいいでしょう。
面会謝絶の場合もそうですが、この二つの場合はお見舞いの品と一緒に手紙などのメッセージを添えて、ご家族に言付けると良いでしょう。その時にお見舞いに行っても大丈夫な時期を聞いておくのもいいですね。
入院期間が短い場合
入院といっても、人によって入院期間は違います。2、3日の場合なら、お見舞いというよりは退院祝いという形の方がいいでしょう。
子供連れや大人数
集中治療室なら、小さい子供連れの面会を御断りしている場合がありますが、その理由は風邪などのウイルスを持ちこんだり、逆に子供になんらかのウイルスが移ってしまうからですね。
また、大人数でのお見舞いは同室者にも気を遣わなければいけませんし、入院している本人が気疲れしてしまいます。子供連れや大人数での面会は避けてください。では、お見舞いに行かない場合はどうしたらいいのと思いますよね。
お見舞いに行かない場合
上記の避けた方がいい場合などお見舞いに行かない場合ですが、親戚や友人の場合ならメールでお見舞いの言葉を伝えるだけでもいいと思います。
ビジネス関係の場合は、上記に書きましたが、お見舞い品とお手紙をお送りしましょう。
面会時間に注意
お見舞いに行く時間帯ですが、いつでもいいという訳ではありません。まず、病院の面会時間を確認しましょう。
お見舞いに行っても大丈夫な面会
・面会時間内
・短時間の面会(15~20分程度)
避けた方がいい面会
・面会時間外
・食事時間
・手術や出産の直前・直後
・長時間の面会
です。
お見舞いに来てくれるのは嬉しいものですが、入院しているということを忘れてはいけません。相手は思う以上に疲れているんです。疲れさせないための配慮は必須ですね。そのため、時間帯を選び、短時間で切り上げることが重要なんです。
お見舞い品は厳選しましょう
お見舞いにはどんなものを持っていけば喜ばれるのでしょうか。個人的には、食べたい物や、暇つぶしになるものが嬉しいです。しかし、お見舞いの品といっても持って行ってはいけないものもあるんです。お見舞いに喜ばれる手土産やNGなものをご紹介していきます。
お花
ドラマなどをみていると、「お花の水変えてくるね」などと花瓶とお花というイメージがありますよね。しかし、基本お花をお見舞いに持っていくというのはよくないです。その理由は、感染症のリスクを避けるためです。
花からの感染症の原因になるのが、緑膿菌(りょくのうきん) という菌です。この菌に感染してしまうと、治療がやっかいですし、呼吸器感染症や尿路感染症、菌血症や敗血症(血液に菌がまわり、臓器がやられてしまう)などを引き起こしてしまします。
ちなみに・・・
この菌は健康な人には感染の危険性はほとんどありません。しかし、抵抗力が低くなっている人(入院している患者さん)は、感染の危険が高くなるなってしまいます。そういった理由で、生花を禁止するようになったんです。
また、植木鉢の花もありますが、これは綺麗な花でも絶対に持っていってはいけません。植木鉢の花の「根づく」というイメージが「寝付く」という意味を連想させてしまい、「病院に寝付いてください」「いつまでも退院しないでください」などと、受け取ってしまうからです。
他にこういった連想をさせる花として、菊(告別式を連想させるので、縁起が悪い)、シクラメン(語呂が「死」+「苦」なので、縁起が悪い)、椿(花の落ち方が首から落ちるので、縁起が悪い)、バラなどの赤い花(真っ赤な色が血を連想させるので、縁起が悪い)などがあります。もし、生花がOKな病院があってもこういったお花は避けてください。
ちなみに、生花が禁止されていても、「プリザーブドフラワー(生花や葉を特殊液の中に沈めて、水分を抜いた素材のこと)」はOKな場合があります。
食べ物
お見舞いと言えば・・・食べ物を持っていく場合も多いのではないでしょうか。かし、食べ物にもお見舞い品として大丈夫なものと大丈夫でないものがあります。
大丈夫なもの
・相手の好物
・日持ちがするもの(クッキーなど)
・ふりかけ
・ゼリー
・ペットボトルのお茶や水
相手が好きなものであれば、お見舞い品として喜ばれるのは間違いありません。その他は入院中に食べきれなくても家に持って帰れるというのが大きなメリットです。病院の食事は基本薄味なので、ふりかけはとても嬉しいお見舞い品です。他に喜ばれたものとしては、プリンがあがっていました。その場で一緒に食べれるものもいいかもしれませんね。
大丈夫ではないもの
・生もの
・多すぎるフルーツ(食べ物が傷んでしまうのと、持って帰るのが大変になるため)
・食事制限やアレルギーに影響するもの
生ものは、例え冷蔵庫があったとしても入院中に食べきれるか分からないですし、食あたりが怖いですね。フルーツも適量ならいいですが、よくあるフルーツの盛り合わせは避けた方がいいです。傷んでしまいますし、付き添いの方が持って帰るのに苦労します。
小物
食べ物やお花以外にも喜ばれるものがあります。それは、小物類です。小物と言ってもいろいろありますが、持っていってはいけないものとしては、スリッパやパジャマですね。これらをを選んでしまうと、「入院が長引く」イメージがあるため、避けた方がいいでしょう。
お勧めの小物としては、
・暇つぶしできるもの(本・雑誌など)
・耳栓
・イヤホン
・テレビカード・テレホンカード日用品
・ドライシャンプー(入院中に頭が洗えない時に使える水がいらないシャンプー)
・写真(ご家族だったら、ご家族の写真や手紙は喜ばれます)
などがあります。
お金
お見舞い品ではなく、お見舞金にするという場合もあると思います。どのような場合にお見舞金を持っていくのしょうか。これは、気持ちの問題で「どんなお見舞い品が喜ばれるか分からなかったから、お見舞金を渡して役にたててもらおう」と考えた場合です。
お見舞い金の相場は1万円以内ですね。
親 ・・・ 1~3万円
兄弟 ・・・ 1万円
親戚 ・・・ 1万円
友人 ・・・ 5000円
職場関係 ・・・ 3000円(数人で連名で出す場合の1人分の金額)
ご近所さん ・・・3000~5000円
が相場となっています。この相場は、一般的にお見舞い金の半分~1/3の額でお返しをするので、お返しの負担を考慮してこの金額が妥当と言われています。
ただ、4、6、9が絡む金額は注意してください。「4は死、6は無、9は苦を連想させる」として、見舞金には相応しくないとされています。
お見舞い金ではなく、
「退院したら食べてください」ということで食事券
「退院したら家族で休養に行ってください」ということで旅行券
「好きな本でも買ってください」ということで図書券
でも喜んでいただけると思いますので、参考までに。
そして、お見舞金を入れる封筒は、一般的に「のし袋」を使います。のし袋と言っても種類はたくさんありますよね。
のし袋には、
結びきり(一度結ぶとほどけない)
蝶結び(何度でも結びなおせる)
という意味の2種類があります。
それぞれの意味は、
結婚式のような一度きりの時は結びきりのものを使用し、出産などの何回あっても良い時は蝶結びを使用します。
お見舞い金にはどちらを遣うのかですが、繰り返すのは良くないので、結びきりの袋を使用します。結び切りは「一度きり」を意味するため、「これっきり病気にならないように」という意味があります。
画像http://howcollect.jp/article/756 出典
また、のし袋には熨斗がついている物とついていない物があります。これはどちらを選べばいいんでしょうか。熨斗はついていないものを選んでください。
というのも、昔は、アワビを干して長く伸ばして、乾燥させたものをご進物としていて、その名残が今の熨斗の印なんだそうです。
その熨斗がついていると、「病気をのばすという意味」に捉えられてしまいます。なので熨斗はなしのものがいいです。
これで、金額とのし袋はOKです。最後は、お札に新札、旧札どちらを使用するかです。実は、お見舞いの時は、新札でも旧札でも特に決まりはありません。
しかし、新札は「用意していたよう」、「待っていた」と受け取られることもあるそうです。そのため、もし新札を使用するのであれば、一度折り目をつけてからというのがマナーとなっています。旧札を使う場合は、シワシワだったり、破れたりしているお札ではなく、きれいめな旧札を使ってください。
お金の入れ方にも特に決まりはありませんが、一般的にはお札の肖像がある方を表にして入れます。
画像http://blog.livedoor.jp/tama_gracias/archives/2006-09.html?p=3 出典
封筒の裏の下部に必ず金額を書いておきましょう。中封筒があるときはそれに金額、名前を必ず書いておいてください。誰からのものなのかが分からなくなってしまいます。
そして、お見舞い金を渡すタイミングは、相手の体調などを考え面会してからすぐで大丈夫です。「何か買おうと思ったのですが、何がよいのかわからなかったので」と渡すといいと思います。
封筒の表書きの書き方は「御見舞」でOKです。目上の方へのお見舞いの場合には「御伺」とすることもあります。そして、下部の真ん中に自分の名前を書きます。連名になる場合は、目上の人が1番右になるように書きましょう。
・相場は一万円以内(お返しの負担を考慮)
・のし袋は結びきりのものを使う
・熨斗はついてないものを選ぶ
・お札は新札でも旧札でもよいが、新札であれば、一度折り目をつけてから
お見舞いの服装は?
お見舞いに行く際の服装について考えたことがない人が多いかと思いますが、少し注意が必要です。まず、大前提として衛生面に気を付けた服装にしましょう。他にも気を付けたい点としては
・黒や真っ赤な服はNG
・派手な服装はNG
・骸骨柄などが入った服装はNG
・歩くたびに音がする靴はNG
です。きちんとした清潔感のある服装と靴でお見舞いにいきましょう。
まとめ
お見舞いって行くことに意味があると思っていましたが、実はこんなにもマナーがあったんですね。これを知って置けばお見舞いへ行くのも失敗しません。自分優先ではなく、相手のことを第一に考えて行動してみてください。そうすればその気持ちが相手にも伝わるはずです。