脂性肌(オイリー肌)はあることで改善できます!原因と対策まとめ
女性なら誰もが気にしているお肌。女優やモデルみたいなキレイなお肌って憧れますよね。キレイなお肌になるために毎日洗顔、化粧水などのスキンケアをしていると思いますが、そのケア方法はあなたのお肌に合っているのでしょうか。
お肌にはノーマル肌、乾燥肌、脂性肌(オイリー肌)、混合肌の4種類に分かれています。それぞれに合ったケアをすることがキレイな肌への近道です。
今回はオイリー肌ともいわれる脂性肌について詳しく見ていきたいと思います。
この記事の目次
あなたのお肌は大丈夫?健康?
あなたのお肌は健康なお肌でしょうか。自分の肌質を調べる方法があるので、自分の肌質をチェックしてみましょう。その方法は、ティッシュを使う方法です。夜の洗顔後、スキンケアをせずにそのまま寝てください。6~7時間後に起きてすぐにティッシュ1枚を顔に押し付けてのせます。
正面を向いた状態ですぐティッシュが落ちたら乾燥肌、下を向いてティッシュが落ちたら普通肌、下を向いてもティッシュが落ちなかったらオイリー肌です。一度試してみてください。
人気の化粧品ブランド「ORBIS(オルビス)」が提供しているのが、無料でできる「スキンチェック」です。オルビスの公式サイトにて、いくつかの質問に答えると、診断結果がでてくるシステムです。
脂性肌とはどんなお肌?
脂性肌は、オイリー肌、オイリースキンとも呼ばれます。その名の通り、脂性肌は何らかの原因で皮脂が過剰な分泌している肌のことを指します。皮脂が大量に分泌することによって顔のテカリや毛穴の詰り、黒ずみの原因にもなり、化粧のノリにも大きく影響します。以下の特徴に当てはまる人は脂性肌である可能性が高いです。
- 顔がテカテカしている
- ベタつきが気になる
- 脂っぽい
- ニキビができやすい
- 毛穴の開き、詰まり、黒ずみが気になる
- 肌のキメが粗い
- 夕方になると化粧崩れが気になる
こうみると、皮脂ってよくない存在のような感じがしますよね。しかし・・・実はそうでもないのです。皮脂=脂をあぶらとり紙で取る姿もよく見かけますが、皮脂は取りすぎると、皮膚が敏感に反応し、新しい角質や皮脂を過剰に生成しようとしてしまいます。
つまり、テカテカベタベタだからといって、皮脂を必要以上にとりすぎると、皮膚はさらに皮脂を分泌しようとし、悪循環に陥ってしまいます。
皮脂はお肌にとって欠かせないもの
一般的に、皮膚のうるおい(水分量)は皮脂膜、天然保湿因子、角質細胞間脂質という3つの物質によって一定に保たれています。
皮脂膜とは、皮膚を守るためにできる皮脂の膜で、皮脂腺から分泌される皮脂(油分)と 汗腺から出る汗(水分)によって構成された天然のクリームのことを言います。
皮膚のうるおいには2%が関わっており、その役割は外の刺激から肌を保護するとともに、 肌水分の蒸散を防ぐという役割です。皮脂膜がなければ、防ぐものがなくなるので、角質層の水分が失われやすくなります。
他にも皮脂膜は重要な働きをしています。
●皮脂膜は角質層が剥がれるのを防ぐので、角質層の保水構造を保ってくれる、
●肌の滑らかさを保つ
●肌に柔軟性や弾力性を与えてくれる
●異物や細菌の皮膚内への進入を防ぐ
●暑さや寒さから守ってくれる
この通り、皮脂はお肌の健康を保つ上でとても大切なものです。そのため、テカリやべたつきが気になるからと言って、ゴシゴシ擦って皮脂を取りすぎたり、ふき取り化粧水を何度も使って皮脂を取りすぎることは、決してお肌にとってよくないことなのです。
脂性肌の原因を知ろう!
脂性肌と聞くと、脂っぽく嫌な感じがするお肌ですよね。テカリやべたつきが気になるから皮脂をとる・・・これはその場しのぎの解決になるかもしれませんが、結局は根本的な解決になっていません。
上記で説明しましたが、皮脂はバリア機能の役割を持ち、お肌にとってなくてはならない存在です。ということは、オイリー肌とも呼ばれる脂性肌は、お肌が訳あって皮脂を過剰に分泌しているということ。まずは、皮脂が過剰にでてしまう原因を知らなければなりません。
1.間違ったスキンケア
脂性肌で多いのが間違ったスキンケアではないでしょうか。大きく言うと、「過剰な皮脂対策が、皮脂分泌を促進し、悪循環に陥っている」ということです。
例えば、皮脂を落とそうと念入りにごしごしと洗い流いすぎていたり、あぶらとり紙で皮脂をとりすぎたり、保湿が不十分だったり・・・これらの間違ったスキンケアは、お肌の角質層が傷つきバリア機能を低下させ、皮脂分泌を促しお肌を守ろうとします。結果、良かれと思ってしていたスキンケアは、余計脂性肌を悪化させるのです。
脂性肌であるほとんどの人が、皮脂をとろうと躍起になり特に洗顔をしていると思いますが、こすりすぎや洗いすぎは逆効果です。お肌を傷つけないスキンケアをする必要があります。
2.ストレス
脂性肌とは、皮脂の分泌が過剰になっている肌のことを言いますが、皮脂の分泌にホルモンが関わっていると言われています。最も皮脂と密接に関わっているのが男性ホルモンの一種、テストステロンやステロイドの一種「アンドロゲン」です。
テストステロンは、皮脂腺を増やしたり、皮脂の合成を促進するなど皮脂腺の分泌活性を高める役割をもっています。男性に脂性肌が多いのは、このためです。
実は、このテストステロンは女性も分泌されています。男性に比べると1/10~1/20の量と言われていますが、女性の脂性肌にも影響を与えているのです。思春期にニキビができる女性が多いですよね。これは、男性ホルモンの分泌が思春期に増加するためです。
そして、男性ホルモンの分泌は思春期だけではありません。大人でもストレスで過剰に分泌されることがあります。つまり、ストレスが原因で脂性肌になりかねないということなのです。
3.不規則な生活習慣
お肌はターンオーバーを皮膚の生まれ変わりが約1ヶ月のサイクルで行われています。このターンオーバーが早いサイクルで行われるようになると、良く育たないままに角質が完成してしまうため、バリア機能が低下したお肌となってしまいます。
そうすると、外部の刺激がストレートにお肌に伝わるため、バリア機能を補おうと、皮脂や汗を過敏過剰に分泌するようになります。これが脂性肌を作っている原因の一つなのです。
ターンオーバーが正常に働くためには、成長ホルモンが欠かせません。成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、不規則な生活で十分な睡眠がとれていないと成長ホルモンの分泌量も低下し、お肌のターンオーバーが正常に働くことができません。
4.食事
人は、食べ物や飲み物から多くの栄養素を摂っています。ダイエットや不摂生な食生活を続けていると、体調不良だけでなくお肌にも大きな影響を与えてしまいます。
皮脂分泌を促進させてしまう食べ物は、皮脂の主成分である中性脂肪になりやすい食品と、血糖値を急上昇させてしまうGI値の高い食べ物です。インスリンは皮脂腺を刺激し、皮脂の分泌を亢進させてしまいます。
×中性脂肪になりやすい食べ物
・肉の脂身、バター、生クリーム、チーズなど動物性脂肪の多い食べもの
・砂糖
・アルコール
×血糖値を急上昇させる食べ物
・砂糖などの甘いもの
・小麦粉、白米など精製された穀物
・パンや麺類などの炭水化物の多い加工食品
・ジャガイモやジャガイモを使った料理
これらの食品は皮脂分泌を促進させるだけでなく、肥満などにも影響がでてくるので食べ過ぎには注意が必要です。
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5.ホルモンバランスの変化
女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあります。エストロゲンは女性らしさを保つホルモンで、プロゲステロンは妊娠を助けるホルモンです。女性は生理周期によってお肌の調子が変わりますよね。これは2つの女性ホルモンバランスの変化によってもたらされているのです。
エストロゲンは、皮膚に対しては「皮脂腺の分泌を抑制」するため、過度な皮脂を出さないようになります。一方、プロゲステロンは、皮脂の分泌を促進する作用があるため、皮脂分泌量が増え、普通肌でも脂性肌に傾いたり、肌荒れやニキビができやすくなります。
6.加齢
皮脂腺の分泌を抑制してくれるエストロゲンは、思春期を迎えるころから急増し、妊娠適齢とされる20代前半までには安定し、30歳前後でピークに到達します。そして、35歳を過ぎたあたりから卵巣の機能は低下していくと言われており、それに伴いエストロゲンの分泌も低下していきます。
それに伴い、男性ホルモンの「アンドロゲン」が優位な状態になってしまいます。そのため、アラフォー世代で脂性肌に陥ってしまうことがあるのです。
7.遺伝
肌の色が遺伝することはよく知られていますが、肌質も遺伝するという説もあります。これについてあ諸説ありますが、肌のキメの細かさや肌の強さや弱さはある程度遺伝すると言われています。
例えば、親がニキビに悩んでいた場合子供も少なからずニキビができやすくなる傾向にあるようです。ということは両親が脂性肌だった場合、あなたも脂性肌である可能性が高いといえます。
ただし、遺伝にとる要素をさほど大きくないと言われ、生活習慣などの環境における影響が大きいとされています。そのため、遺伝だから仕方ないと諦めるのはやめましょう。
ちなみにくせ毛も遺伝です。くせ毛についてはこちらで詳しく説明しています。>>目指せ美髪。女性は髪の毛にどんな悩みを抱えている?
脂性肌の改善方法と対策
上記で脂性肌になりえる原因をご紹介しました。私は元々テカテカベタベタのオイリー肌だから改善なんて・・・そんなことはありません!肌質は改善できますよ。上記の原因を見ていただければ分かりますが、脂性肌の多くは生活習慣やスキンケアが原因です。そのため、脂性肌の原因をしっかり把握し、それを解消することこそが、脂性肌の改善にもつながります。
脂性肌の改善①毎日のスキンケアを見直し
脂性肌の原因でもご紹介していますが、間違ったスキンケアは、お肌のバリア機能を低下させてしまいます。そうすると、お肌は皮脂分泌を増やして自らを守ろうとします。そのため、バリア機能を低下させてしまうようなスキンケアは絶対にしてはいけません。
洗顔
- ごしごしと力を入れて洗っている
- 洗浄力の強い洗顔を使っている
- スクラブ入りの洗顔を頻繁に使っている
- 熱いお湯で洗顔している
まずは洗顔。これらに当てはまる人は洗顔方法を見直す必要があります。ごしごしと力を入れてしまうことでお肌の角質層が傷つきバリア機能を低下させます。また、こすりすぎにより余分な皮脂まで落とすことにもつながります。脂性肌改善のための洗顔方法を実施しましょう。
- メイクはしっかり落とす
- 刺激の少ないクレンジング剤・洗顔料を使う
- 良質な固形の純石鹸がおすすめ
- 優しくこする
- ぬるま湯で洗顔する
保湿
脂性肌の場合、べたつきを嫌い、しっかり保湿していないことがあります。しかしこれは逆効果。洗顔後のお肌はバリア機能が通常よりも低下している状態となっています。この時にしっかり保湿してあげないと、お肌は自らを守るために皮脂の分泌を増加させてしまいます。
なので、十分な保湿が大事。化粧水はもちろん、乳液も使用しましょう。乳液は、化粧水で角質層まで浸透したうるおいを、乳液を重ねることによって蒸発させないようにするためにするものです。脂性肌の場合、油分が少なくさっぱりした乳液を使うといいでしょう。
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脂性肌の改善②ストレスを溜めない
ストレスは男性ホルモンの分泌により、皮脂の分泌を促進させ、脂性肌に傾いてしまいます。また、ストレスは基礎代謝の低下の原因にもなり、皮膚のターンオーバーが乱れてしまうことにもつながってしまい、お肌に悪影響を与えてしまいます。
仕事などでストレスがかかってしまうのは社会人ならだれでもあり得ることですが、うまくストレス発散方法を見つけ、ストレスを溜めないようにしましょう。
脂性肌の改善③生活習慣の改善
夜更かしをするなど生活が不規則な人は生活習慣を見直しましょう。特に睡眠不足はお肌の大敵です。ターンオーバーが乱れてしまうと、美肌からは遠のいてしまいます。
ターンオーバーが正常に働くためには成長ホルモンが欠かせません。深い眠りに入っているノンレム睡眠時に分泌される成長ホルモンは、ストレスや疲労を回復させたり、新陳代謝を促して傷んだ組織の修復に働きかける作用があります。
成長ホルモンは寝始めてから3時間の間に多く分泌されます。大切なのは寝る時間ではなく、「寝始めてから3時間をいかに深く眠るか」ということになります。質のいい睡眠をとりましょう。特に寝る前のパソコンやスマホは注意です。パソコンやスマホから発せられるブルーライトは目に大きな負担をかけてしまいます。
また、ブルーライトは目の負担になるだけでなく、睡眠ホルモンと言われる「メラトニン」の分泌を妨げてしまう作用もあるのです。このメラトニンが分泌されないと、質のいい睡眠をとることができません。
脂性肌の改善④食生活の改善
キレイは内側からも作られています。脂性肌の原因でもご紹介していますが中性脂肪になりやすい食品と、血糖値を急上昇させてしまうGI値の高い食べ物は控えるようにしましょう。ジャンクフードなども控えた方が脂性肌改善につながります。
そして、脂性肌改善に役立つ栄養素をご紹介します。以下の栄養素は皮脂の過剰分泌を抑制するため、進んで取り入れるようにしましょう。
●ビタミンB2
レバー、アーモンド、卵、納豆、いわし、さば、さんま、しいたけ、緑黄色野菜など
●ビタミンB6
バナナ、にんにく、牛のレバー、クルミ、にら、イワシ、じゃがいも、鮭など
●ビタミンC
パプリカ、レモン、ピーマン、アセロラ、ゆず、いちごなど
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脂性肌の改善⑤メイクの工夫
女性はメイクをしなくてはなりませんよね。脂性肌の人はメイク道具を選ぶときにも工夫をすることが大切です。脂性肌だと、テカリや化粧崩れが気になるでしょう。
汗をかくとどうしても皮脂一緒に分泌されるので、化粧崩れが気になってしまうのです。化粧品の多くは油分が多く配合されているため、油分と皮脂が混ざり合う事によって化粧崩れを起こし、テカリの原因となります。
そのため、まず化粧下地やファンデーションを見直しましょう。油分が少ないパウダータイプのものやベントナイト・カオリン・シリカ(無水ケイ酸)など皮脂吸着成分が含まれているものを選ぶとメイクの持ちがよくなるでしょう。
脂性肌の改善⑥皮膚科に相談
生活習慣やスキンケアを見直してもなかなか脂性肌が改善しないという場合は、皮膚科の受診がおすすめです。皮膚科医はプロですし、お肌を見てもらうと自分に合った薬を処方してもらえます。皮脂を抑える薬もあるので、最終的に皮膚科に相談してみるのもいいですね。
まとめ
今回は脂性肌についてでした。女性にとってお肌の悩みはつきないもの。ましてや、オイリー肌のべたつきやテカリは気になりますよね。脂性肌の改善は、生活習慣の改善とスキンケアの見直しでかなり改善できます。自分の今の生活やスキンケアを一度見直してみてくださいね。