一人暮らしの引っ越し業者の選び方は?失敗しないポイントコツ
多くの人が経験するであろう、引っ越し。引っ越しをする時、みなさんはどのように引っ越ししているのでしょうか。荷物が少なければ自分でできるでしょうが、家具や電化製品などがあれば到底自分ではできませんよね。
そこで、利用するのが引っ越し業者だと思いますが・・・引っ越し業者ってたくさん存在するんですよね。何を決め手にして選べばいいのか、料金の相場はどれくらいなのか、初めて引っ越しする場合は右も左も分かりません。そこで、今回は「引っ越し業者の選び方」について見ていきたいと思います。
この記事の目次
引っ越し業者はどうやって選んでいる?
引っ越しを経験したことがある人はどのように引っ越し業者を決めているのでしょうか。引っ越しは日通が「引越し業者をどのような条件で選びますか?」というアンケートを取り、その結果が以下の通りです。
アンケートを見てみると知名度が圧倒的という結果となりました。価格や対応で選ぶ方が多いのではないかと思いがちですが、、実際はそこまで細かいところを見て決めてるわけではないようです。
「CMで見たことがある大手業者の中で比較する。」
「なんとなく信頼できそうなところに頼みたい。」
「サービス内容がピッタリで信頼できるところであれば、わりとすぐにそこに決める。」
上記のようなコメントが多いため、「なんとなく信頼できるところに頼む」という方が多いのかなといった印象でした。ちなみに、アンケート項目に「料金体系のわかりやすさ」「ネットで見積もりができるところ」「以前に利用したところ」などもあったのですが、0票という結果になりました。申込みの方法などではなく、信頼性があり、価格が安いところが好まれる傾向のようです。
引っ越しは日通このアンケートで分かったことは名前が知れていて信頼できる大手業者に頼む人が多いということでした。
別のアンケートもみてみましょう。こちらのアンケートは、2009年と少し古いアンケートになりますが、価格で選ぶという人が多数を占めています。
出典:ネットリサーチ
このアンケートでは、価格、対応、知名度がトップ3ですね。この二つのアンケートから言えることは、引っ越し業者を決めるうえで重要なのは、価格と評判であるということではないでしょうか。
知名度と価格が大事?
大手の引っ越し業者が人気なのは、知名度があり信頼できるからという意見がありましたが、確かに信頼できる業者に頼みたいですよね。引っ越しにはトラブルが起こる可能性もあり、そういった面で知名度が低い業者よりも、大手で名前が知れている業者の方が、安全・安心に引っ越しができるということなんでしょうか。
次に価格ですが、料金は引っ越し業者によってだいぶ違ってきます。引っ越しする場合、荷物や距離、日程によって変わってきますが、業者によっても料金設定が違い、場合によっては2倍も変わってくるということも。
なので、多くの人は引っ越し業者を選ぶとき知名度と価格を優先して決めるということが言えると思います。
なぜ引っ越し業者によって料金が違う?
引っ越し業者がたくさんあるけど、同じ条件で料金に差がでるのはどうしてなのでしょうか。これを知っていれば、安さにも納得できるかもしれません。
経営方針の違い
どの業界でも、同じものを売っていても値段が違うということがありますが、引っ越し業界でも同じことが言えます。
例えば安い料金で引越しを行う業者は、引っ越し1件あたりの引越しで利益をとれなくても、数を行う事で会社としての利益を確保しています。反対に、 引越し料金の高い業者の場合、1件あたりの引っ越しで会社の利益が確保できるので、多くの件数をこなす必要性が無く、その分1件あたりの引越しに丁寧に時間を掛ける事が出来ます。
料金が安いから雑、高いから丁寧だとは言えませんが、引っ越し業者の経営方針が料金の差となっています。
経費がかかるため
これは大手の引越し業者と小さな業者を比べると分かりやすいです。例えば大手の業者の場合だと、よくCMでも見かけると思いますが、CMや広告など多くの費用を掛けて宣伝を行っていますよね。この費用を回収するためには、広告費のことも考えて引っ越し料金の設定をしなければなりません。
一方、小さな業者であればCMなどでは宣伝していないので、広告費はかかってきません。広告費を回収する必要がないので、 全体的な料金を安くすることも出来るのです。
一般的には大手が高い
これら上記の2つの理由をみていただければ分かりますが、一般的にはCMなどで宣伝していて誰もが知るようないわゆる大手引越し業者は水準より高い傾向にあり、反対に小さな引越し業者は宣伝などにお金を使っていない分安い傾向にあるということが言えます。
これも大手だからと言って高いとは一概には言えませんが、引っ越し業者を選ぶうえで一つの基準にしていただければと思います。
引っ越し業者はどうやって選んだらいい?
では、本題に移りましょう。多くの人は知名度と価格で選ぶという意見ですが、実際に自分が引っ越しするとなると、どうしたらいいか分からないですよね。個人的には価格を優先した方がいいかなと思います。
一人暮らしをしていると、何かとお金がかかり貯金もできていないという人も結構います。
そんな中、引っ越しするとなると、敷金返金もかかってくるし、その上引っ越し業者に支払うお金が劇高だとやっていけません。なので、優先すべき事項は価格で、その次に評判をみたらいいかと思います。
私が引っ越ししたときは、一斉見積もりで料金を比較したのと、友達が引っ越しした業者が安かったと聞いていたので、そこにも連絡をし、料金を比較しました。私が決め手にしたのは価格が一番でしたが、電話でのスタッフの対応も重要だと思いました。
電話で対応してくれたスタッフが引っ越しをしてくれるわけではないですが、電話対応が丁寧だと、会社全体で指導ができているイメージなので、引っ越しも丁寧にしてくれるのかなと感じたからです。
そこで、私がおすすめするのは、一人暮らしの引っ越しをするのであれば、料金見積もりをいくつか出し、実際に電話をしてから安いところを選び評判を調べるという形がいいのではないかなと思います。
まずは料金の相場を知ろう
引越し業者やサービスの内容に違いこそあれ、引越し費用にはおおよその相場があります。引っ越しが多い時期であれば当然どこの業者も高くなってきますが、同じ距離、同じ荷物、同じ業者でも引越し料金は変わってきます。
私も実際に体験しましたが、同じ業者でも2日ずらすだけで2,3000円値段が変わりました。いくらが高くていくらが安いのか初めてだと分からないので、そういった場合は見積もり計算ができるサイトがあるので参考にしてみてください。
①引越し見積もりシミュレーション(引っ越し侍)
引っ越し日や住所、荷物などを入力すると、上記のような結果がでます。引っ越し侍は引っ越し業者比較サイトなので、最安値と最高値がでます。
②引っ越し料金計算機(引っ越しのウラオモテ)
引っ越し日や住所、荷物などを入力すると、上記のような結果がでます。このサイトでは、データはすべて国土交通省、 各地方運輸局、 全日本トラック協会による公開資料と、サイト管理人が独自に収集した資料によって算出された値段がでています。
これら二つはあくまで目安ですが、引っ越し料金がだいたいいくらぐらいになるのか知ることができます。おおよその相場を知っておけば、引っ越し料金も見積もりをした際に安いのか、高いのかが分かります。
引っ越し業者を選ぼう
料金の相場が分かれば、次は業者選びです。引っ越し業者比較サイトを利用し、いくつかの見積もりをだしてみましょう。個人的には自分の友人がすすめている引っ越し業者がおすすめです。引っ越しは価格もですが、対応や丁寧さなどもいい方を選びたいですよね。なので、友人が満足した引っ越しであるならば、そこで間違いないという訳です。
安い引っ越し業者を探すポイントとしては
●1つでも多くの引越し業者の見積りを比較する
●引っ越し希望日を限定しない
●引っ越しの繁忙期を避ける
この3点を意識しましょう。
多くの引越し業者の見積りを比較する
引越し侍での料金シミュレーションでもありましたが、安い業者、高い業者の間では何万円も違うということがあります。そのため、できるだけ多くの業者で見積もりをだし、料金を比較しましょう。
引越し業者側も見積りを比較されていることを知ると競争意識が生まれて、通常よりも安い値段を提示することもあります。実際に私もB社との電話でA社は○○円で迷っているというと少し値段を安くしてくれました。
引っ越し希望日を限定しない
引っ越しは長距離であれば、「混載便」が安くなります。混載便とは、配送センターなどで、同一方面の荷物をまとめて、大型のトラックやコンテナなどに積み替えて運ぶことで、一件当たりの輸送費用を安く抑えるシステムのことを言います。つまり、1回の運送料を何人かで割るといったシステムです。
この混載便に出会うためには、日にちを限定してしまっては確率が低くなってしまいます。できるだけ日にちに幅をもたせ、一番安い日でお願いすると引越し料金が安くなることが多いようです。そのためには、予定に融通が利く早い段階で引越し業者に見積もりを依頼する必要があります。
引っ越しの繁忙期を避ける
新社会人や進学などの引っ越しが重なる3~4月、転勤の節目となる9~10月は引っ越し料金が高くなっています。可能であればこの時期は避けた方がいいでしょう。
反対に引越しが安くなるのは、1月, 6月, 11月だと言われています。安く済ませるためには引っ越し時期も考えましょう。
地域に密着した引っ越し業者も
引越し業者選びで知っておきたいのが地域に密着した業者も候補にいれること。限られたエリア、引越しタイプであれば安くサービスが提供できるということも。自分が住んでいる地域で引っ越し業者もチェックしてみましょう。
安さだけではダメ
引っ越しする上で安いというのは魅力!なのですが・・・安いだけでは失敗することも。そのため、以下の点も併せて引っ越し業者を選ぶうえで参考にしてみてください。
①電話やメールでの対応をチェック
メールでチェックすべきは、宛名や文章。自分の名前が間違っているのはありえませんよね。また、メールの多くは定型文なので、事務的なメールだと思いますが、ちょっとした一文を入れてくれているだけでも温かみがでて信頼できるポイントになるでしょう。
電話での対応も、業者によって全然違います。親身になってくれる業者もあれば事務的な業者もあり、それが引っ越しにも反映される可能性も。訪問見積もりの場合も、その人の態度もチェックしておきましょう。対応に思いやりがある業者を選ぶことをおすすめします。
②見積内容と保障をチェック
見積もり内容でチェックしておく項目はダンボールが無料・有料であるかどうか、提示されている見積もりに追加料金が発生する場合はどういう項目かという2点。
そして、保障も大事です。万が一のことがあった時に保障があるかないかは重要です。保障として保険などが基本プランに入っている場合もありますが、何も説明がなかったりするときはきちんと保障はどうなっているか確認してください。
③口コミも見てみる
利用したことのないサービスを受けるのは不安ですよね。そんな時はネットでの口コミを参考にしましょう。実際にその業者を利用した人が書いた口コミであれば、信用できますよね。口コミはある程度候補を絞った後にみるのがおすすめです、5,6つも業者の口コミをみるのは大変なので、最終的に選ぶ材料にしましょう。
これらもチェックして上で、価格もそんなに差がない場合は、自分がいいなと思った会社でいいと思います。電話での対応が良かった、見積もりに来てくれた人の対応が良かったなど、フィーリングで選びましょう。
まとめ
引っ越しするとなると、多くのことをしなければならないのでとても労力を使います。その中でも引っ越し業者選びは結構慎重になると思います。
高いにも嫌だし、対応が悪いのも嫌だし、いろいろと思案しますよね。初めての引っ越しであれば特に迷います。そこで今回ご紹介した引っ越し業者選びのポイントを参考にしていただければ嬉しいです。