風邪を引きやすい原因とは?予防や対処法も!夏風邪は治りにくいって本当?
夏でも冬でも季節関係なくやってくる「風邪」。風邪は、ウィルスや細菌が体内に入り、増殖することによって発症します。
インフルエンザのようにワクチンが効けばいいんですが、風邪ウイルスには特効的な薬はありません。そこで、風邪について知るとともに、風邪をひきにくい体にするために勉強していきましょう。
この記事の目次
風邪を引きやすい原因とは?
風邪をひきやすくなる原因を知っておきましょう。これを知っておけば、風邪にかかる確率が減らせるかもしません。
風邪は免疫力の低下が原因?!
これはよく聞く風邪の原因だと思います。
人間には、体内に侵入したウィルスや細菌と戦う力があります。これを、「免疫力」というのですが、免疫力が低下してしまうと風邪をひきやすくなってしまいます。免疫力はいろんなことが原因で低下してしまいます。
- 身体が冷えている
- ストレスが溜まりやすい
- 加齢
- 不規則な生活をしている
睡眠不足の場合も、免疫力が低下しやすく、しっかり睡眠をしないといつまでも免疫力は回復せずに、ずっと風邪をひきやすいままになります。
不規則な生活について詳しくはこちら⇒不規則な生活をしていたら大変なことになる?!理由や予防法をご紹介。
- 水分不足
また、人は本来鼻で呼吸するように体が作られていますが、アレルギーなどで鼻がつまり口呼吸になると、鼻で呼吸するより多量の雑菌やウィルスが体内に入ってきてしまい、風邪にかかりやすくなります。
水分不足=乾燥ということですが、冬に暖房をつけたり、夏に冷房をつけたりという環境も空気が乾燥し、ウイルスや菌が繁殖しやすくなります。
水分について詳しくはこちら⇒暑さに負けるな!水の飲み方を知っていますか?
- 姿勢が良くない
常に同じ姿勢を取っていると血液やリンパの流れが阻害され、血行不良を招きます。血行が悪くなるということは血液中の免疫細胞、白血球やリンパ球がうまく働けなくなることです。
さらに、特に背中や腰が曲がったままの姿勢は、内臓を圧迫して筋肉や骨、関節などに負担をかけ、疲労が蓄積しやすくなります。
慢性的な疲労は免疫力を疲弊させ、低下させてしまいます。正しい姿勢を維持していないと免疫力が低下してしまう原因になるんですね。
- たんぱく質をとっていない
これだけ多くのことが原因で免疫力は低下してしまいます。加齢は誰にでも起こり得ることなので、防ぎようはありませんが、その他は生活習慣など自分の生活を見直せば改善できるものばかりです。
風邪をよく引く人、引かない人の違いは免疫力にあるのかもしれません。仕事が忙しかったり、睡眠不足だったりすると、免疫力も低下し風邪を引きやすくなってしまいます。風邪を引かない人は手洗い・うがいをきちんとし、免疫力が強い人だといえます。
免疫力アップにはどうすればいい?
- 体をあたためよう
ゆっくりお風呂につかったり、運動をするのもおすすめです。あとはできるだけ冷たい飲み物を避けるということも対策としてあげられます。
- 腸内環境を整える
なかでも『R-1乳酸菌』が含まれたヨーグルトを摂ることは非常に効率的だと言われています。R-1乳酸菌は、体内にあるナチュラルキラー細胞(NK細胞)を活性化させることで免疫力を高めてくれます。
ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は他の免疫細胞よりもいち早くウイルスなどの外敵を見つけ攻撃します。また、ウイルスに感染した細胞を見つけるとそれ以上感染が広まらないように、異常のある細胞を攻撃するのです。ウイルスの侵攻を防ぎ風邪やインフルエンザを予防すると同時に、感染した後も体調を回復させてくれる細胞なのです。
- 生活を改善
不規則な生活について詳しくはこちら⇒不規則な生活をしていたら大変なことになる?!理由や予防法をご紹介。
- 動物性たんぱく質を摂ろう
- ビタミンを摂ろう
免疫力アップにはビタミンCを摂った方がいいとよく聞きますよね。ビタミンCは、免疫機能をサポートするので不足すると感染症にかかりやすくなります。
あと、 実はビタミンDは、免疫バランスを整える役割を果たしているのです。ビタミンを摂ることも免疫力アップには重要なことなんですね。
●ビタミンC
パプリカ(赤・黄)、パセリ、ゴーヤ・ピーマン、ゆず、レモン、柿などがあります。
●ビタミンD
日光に当たることで人体でも作り出すことができるビタミンです。
しらす干し、いわし干し、いくら、紅鮭、かつお節、卵に含まれています。
- 食事で免疫力アップ
風邪をひきやすい人はコレ食べて免疫力アップを狙いましょう!
●にんにく
にんにくに含まれるアリシンには強力な殺菌力があります。
●納豆
ビタミンB群、ビタミンE、マグネシウム、イソフラボン、カルシウム、タンパク質など豊富な栄養素を含みます。善玉菌を増やし腸内環境を整えるためにも、食事に取り入れていきたい食材です。風邪の予防になるとも言われています。
●生姜
生姜に含まれるジンゲロールと言う成分は、ウイルスを殺菌する働きがあると言われています。体もあたたりますし、風邪予防には最適ですね。
●鶏肉
鶏肉の胸肉には、疲労を回復するイミダペプチドという成分が含まれています。疲労回復は免疫力を高めるためには必要なことですね。さらにタンパク質やビタミンAなどが豊富です。
●お茶
ルイボスティーや緑茶がおすすめです。ルイボスティーには腸内環境を整える働きがあり、緑茶に含まれるカテキンにはポリフェノールが豊富です。ウイルスを攻撃したり、酸化を抑える作用があったりすることで、免疫力のアップにつながります。
●昆布やワカメなどの海草類
食物繊維の多い昆布やワカメなどの海草類は、腸内の活性酸素を取り除く作用があると言われています。
夏風邪と冬風邪はどう違うの?
風邪と言えば、冬に主にかかるイメージですよね。しかし、「夏風邪」という言葉もあるように夏にも風邪にかかってしまいます。夏風邪と冬風邪が大きく違うのは、ウイルスの種類です。
●夏風邪
暑くて湿度の高い環境で活性化し、呼吸器だけでなく腸内でも増殖してしまう
急な発熱やのどの炎症・痛みなどの他、下痢や腹痛などの症状
●冬風邪
寒くて乾燥した空気を好むウイルスが原因
咳、鼻づまり、発熱、のどの痛みなどの症状
という違いがあります。
夏風邪が治りにくい?
夏風邪と冬風邪には違いがありますが、実は夏風邪の方が治りにくいと言われています。
その理由は、夏風邪のウイルスにはインフルエンザのように効果的な薬がなく、細菌と戦ってくれる抗生物質も効かないのです。
風邪を治すためには、出ている症状を抑えつつ免疫によりウイルスが外に排出されるのを待つしかありません。ただ、夏風邪のウイルスは、ほとんどがお腹の中で増殖するため、体外への排出が冬の風邪ウイルスよりも遅いのです。
通常、体内に侵入したウイルスは便と一緒にでますが、腸にいるウイルスを全てだすには約1か月くらいかかるといわれています。腹痛などの症状が治ったとしても、約1か月はウイルスが含まれている便は出ているのでいますので、その便がまた感染源となって広がってしまうという悪循環を招くこともあります。
ただでさえ、夏は暑さにより体力の低下や食欲不振を起こしやすい時期です。ウイルスは弱った体に感染しやすいため、体力や免疫が落ちているとウイルスがでていくのに時間がかかってしまいます。夏風邪が長引いてしまうもうひとつの理由と言えるでしょう。
そのため、夏風邪を予防するには、日頃から免疫力を上げておく必要があります。上記の免疫力アップの方法を是非参考にしてください。夏風邪にかかってしまった場合は、十分な睡眠を取って安静にし、栄養価の高い食べ物で体力をつけることが大切です。
また、発熱や下痢などにより脱水症状が起こりやすいので、水分補給もしっかり行いましょう。
まとめ
夏風邪に冬風邪など風邪には様々な原因がありました。何事も普段から予防し、対処することが大事ですね。
夏には熱中症にもかかりやすく脱水にもなりやすいので注意してください。
よろしければ下記の記事も参考にしてください。