あなたの髪は健康?実はかなりダメージを受けているかも・・・
サラサラでツヤツヤな髪の毛って憧れますよね。そのために、毎日シャンプーやトリートメントを使い、美容院でトリートメントをしたりと女の命でもある髪の毛に誰もが手を尽くしているのはないかと思います。
美髪になるには、トリートメントが大事と多くの人が感じているでしょうが、本当にそうなのでしょうか。そもそもあなたの髪の毛は健康な髪の毛でしょうか。
この記事の目次
あなたの髪の毛は健康?
あなたの髪はどんな髪ですか。
- 直毛
- くせ毛
- 傷んでいる
- 切れ毛
- 抜け毛が多い
- 薄毛
- 髪が細い
など髪の毛は人それぞれです。くせ毛の原因はほとんどが遺伝と言われていますが、髪の毛が傷んでいたり、髪の毛が細かったり、抜け毛が多いなどは、髪の毛自体が健康でないからです。
髪の毛の手触りがいいと安心していませんか?
美容院でトリートメントをしてもらった後の髪の毛はすごくしっとりしていてサラサラでとても手触りがいいですよね。しかし、数日したらまたいつものぱさぱさでごわごわな髪の毛に戻っているという経験をしたことはありませんか。
手触りが良くなると、髪の毛は傷んでいない、キレイな髪の毛になっていると思いがちですが、それは間違い。いくらトリートメントの力でサラサラな手触りのいい髪になったとしても、元の自分の髪の毛自体がキレイにならないと健康な髪にはなりえません。
髪の毛にも自然治癒力はある?
自然治癒力とは、人が生まれながらにして持っているケガや病気を治す力で、手術を施したり、薬物を投与したりしなくても治る機能のことを指します。風邪にかかって高熱が出たりがん細胞をやっつける機能は「自己防衛機能」といい、怪我をして止血・傷口を修復する機能は「自己再生機能」といいます。そして、この自然治癒力は体だけでなく、髪にも備わっている力です。
といっても、正確には髪の毛自体には自然治癒力はありません。というのも、髪の毛は「角質化した細胞の集合体」でできたもので、角質化したということは死んだ細胞でできているからです。
皮膚でいうと、皮膚は日々の細胞活動によって新しい皮膚へと生まれ変わっています。内側で作られた新しい皮膚は、生まれ変わりの過程で外側に押し出されていきます。押し出された古い皮膚は最終的には剥がれ落ちる(ターンオーバー)ことになりますが、それが「角質化」で、一般的に「垢」といわれるものです。
髪の毛もこれと同じ要領で、頭皮内にある毛母細胞が角質化したものが押し出されて髪の毛となっています。皮膚と違うところは、すぐに剥がれ落ちるのではなく、約4~6年ほど留まるという点です。
ちなみに髪の毛が死んだ細胞で、皮膚でいうところの垢であるならば必要なのかなと思ってしまいますが、なんと有害物質の排出に一役かっていると言います。
私たちの身体にとって有害な水銀やカドミウム・ヒ素・鉛・銅といった重金属類が日常の食生活を通して食品などから毎日体内に吸収されています。しかしこれらの重金属類は、通常、髪の毛や体毛・汗などを通して身体の外へ排泄されています。
従って身体にとって有害な物質を体外に排泄する器官である髪の毛が薄くなったり、無くなったりすると私たちの身体は健康からその人の寿命にまで大きな影響を受けていると言われています。ヘアドクター化学研究所
髪の毛は死んだ細胞でありながら私たちの体を守ってくれる重要な一部であることが分かります。
髪は一度傷めば元に戻らない
髪の毛は角質化されたもので死んだ細胞でできています。ということは自己再生能力がないので、一度傷んでしまえば二度と元には戻らないといえます。
トリートメントをしたらさらさらと手触りがよくなるのは髪の毛自体がキレイになっていることは間違いだということがお分かりいただけたでしょうか。
傷んだ髪は二度と戻らないので、トリートメントという対症療法をしても髪自体は健康でキレイにはならないのです。
傷んでしまった場合は傷みが進行しないようケアすることも必要ではあります。ただ、私たちの体には自己防衛機能があり、自然由来といえども、私たちの体内にない成分は異物と認識されてしまいます。トリートメントを使い続けると、毛髪の生命維持に大事な収れん作用(引き締める力)がなくなってしまい、ぱさぱさで枝毛や切れ毛が多い髪の毛になりかねません。
では、どうすればいいのか、先ほど髪の毛に自然治癒力があるといったのはどういうことかも踏まえて説明していきますね。
毛根が大事
髪は毛は幹部と毛根部に分かれています。毛幹部とは頭皮から外に出ている部分で、普段髪の毛と呼んでいる部分になります。
一方、毛根部とは頭皮の中に隠れている部分のことをいいます。毛根部の最深部、毛先の膨らんでいる部分を毛球といい、毛球には、毛髪の元となる細胞の毛母細胞や、毛母細胞に信号を送り髪の毛の成長をコントロールする毛乳頭などがあり、髪の製造をする大事な部分です。
毛母細胞は、毛乳頭周辺の存在し、毛乳頭から栄養素や酸素を受けとり、細胞分裂することで髪の毛をつくりだすという仕組みとなっています。髪の毛は抜けてもまた生えてきますが、これは毛穴の底に毛母細胞、毛乳頭が残っているからです。毛母細胞、毛乳頭がある限り髪の毛は生えてきます。
そのため、髪の毛を大事にするというより髪の製造元である「毛根」を大事にせねばなりません。
髪の毛に関わる自然治癒力とは
上記にあるように、毛根を大事にすれば健康な髪を手に入れることができます。しかし・・・薄毛の人も存在しますよね。薄毛には遺伝もあると言われていますが、大きな要因は毛乳頭に栄養が行きわたらないこと。毛乳頭に栄養が行きわたらないと、毛母細胞は髪を作り出すことはできず、薄毛や細い髪になってしまうなど健康な髪は生えてきません。
ここで出てくるのが自然治癒力。「自然治癒力発毛法」という方法があるように、自身の自然治癒力を高めることが健康な髪を育てるのに必要だということです。
免疫力が低下してしまうと、頭皮の血流が悪くなり、栄養が行き渡らなくなったり、ホルモンバランスの乱れから薄毛など髪の毛の悩みがでてきてしまいます。
健康な髪の毛を手に入れるために自然治癒力を高めましょう!!
健康な髪の毛を育てるために
自然治癒力を高めると髪だけでなく、体全体にいい影響を及ぼします。自然治癒力を高めるには、生活習慣が大きく関わってきます。おそらく忙しい毎日を送っている人は当てはまる習慣ばかりだろうと思いますが、美髪を目指すのであれば、なるべく改善していきましょう。
食生活を正しく
インスタント食品や、加工品、食品添加物などの摂取により、栄養バランスが偏ってしまうと、自然治癒力は弱まってしまいます。過度なダイエットをしている場合も当てはまります。
3食きちんと食べ、栄養バランスのとれた食事をしましょう。髪の毛にいいとされる栄養素はたんぱく質、亜鉛などが挙げられます。おすすめの食べ物は卵、牡蠣やナッツ類です。これらの食材を積極的に摂るようにしましょう。
睡眠をしっかり
自然治癒力が最も強く発揮されるのが睡眠中といわれています。睡眠には、脳を休めること、身体を修復すること、ホルモンを分泌することというような効果があり、睡眠をとることによって、新陳代謝が促され、健康な身体を保持していくのに必要な細胞が補充されます。睡眠時間が短いと自然治癒に費やす時間が短くなり風邪を引きやすかったり、肌荒れをしやすかったりと体の不調がでてきてしまいます。
そのため、質のいい睡眠をとる必要があります。質のいい睡眠とはノンレム睡眠の3~4段階の間に寝ること。深い眠りであるノンレム睡眠は4段階の深さに分かれており、段階を追うごとに眠りは深くなります。4段階まであり、質のいい睡眠をとるためにはこの3段階から4段階のノンレム睡眠の間に寝る必要があります。
ストレスを溜めない
ストレスがあると自律神経に影響がでて、免疫力が低下する原因になってしまいます。そうすると、血液の循環が悪くなったり新陳代謝が悪くなり、髪の毛まで十分な栄養が行き渡らなくなってしまいます。
忙しい毎日だとストレスも溜まってしまうでしょうが、発散させることが大事です。ストレスを溜めないように自分なりのストレス発散方法を見つけましょう。
運動をしよう
運動不足は代謝が悪くなり自然治癒力を弱めてしまう元。デスクワークだったり、普段全く運動しないという人は要注意。
ジョギングやウォーキングが望ましいですが、いきなり始めると続かないこともあるので、普段エレベーターを使っているなら階段に変えてみる、一駅分歩いてみるなど普段のちょっとしたことから始めれば苦も無く運動することができます。
他にも歯磨きや料理をしている時に脚踏みをするなど時間がない中でも工夫すれば運動することができます。
髪が乾く時間長くないですか
お風呂上り、ドライヤーで髪を乾かすと思いますが、みなさんはどれくらい時間をかけているでしょうか。
@コスメのチエコをみてみると、だいたい10~20分くらいかかっているという意見が多いように思います。
ドライヤーを5分以上掛けないと乾き始めない人は髪が傷んでいるといいます。
乾きにくいと髪が傷んでいる?
髪の毛はキューティクルというバリアによって髪内部(コルテックス)の栄養分や水分が保たれ健康な髪を保っています。しかし、髪の毛にダメージが加わりキューティクルが剥がれてしまうと、髪の毛の水分や栄養が保てなくなり、乾燥して不健康なパサパサの髪の毛になってしまいます。
いわば、穴だらけのスポンジのような状態。このスポンジのような状態で髪を洗い、乾かそうとすると、本来あるはずの水分をスポンジのようなダメージ髪が吸収しようとするため、髪の毛が乾きにくくなっています。
ダメージがあるほど髪は乾きにくく、健康な髪であれば乾くのは早いという訳です。小さいころ、プールに入ったあとドライヤーなんてしませんよね?それでもいつのまにか乾いていたという経験があるのではないでしょうか。小さいころはカラーやパーマなどはしていませんし、健康な髪だからといえますね。
乾きやすい髪にするために
答えは簡単。健康な髪にすれば髪は乾きやすくなります。髪が乾きにくいといつまでもドライヤーをすることになり、さらにダメージを進行させてしまいます。上記の髪の自然治癒力のところでも書いていますが、髪の毛は死んだ細胞で一度傷めば元に戻らないので、毛根を大事にしましょう。
頭皮を労わるための方法に肌断食があります。詳しくは>>肌断食とは?肌断食がもたらす驚異的な効果を参照ください。
この考え方はシャンプーに含まれる界面活性剤が頭皮にダメージを与え、健康な髪が育たないといったもの。脱シャンプーをすることで、頭皮の油を必要以上に取り過ぎず、頭皮や髪の本来のバリア機能を取り戻すことを目的としています。
頭皮が本来の機能を取り戻せば、髪の毛に重要な毛根も正常化し健康な髪が生まれます。実際に脱シャンプーを1週間試したところ、乾くのは格段に速くなりました。
詳しくは>>シャンプーをやめると、髪が増える 抜け毛、薄毛、パサつきは“洗いすぎ”が原因だった! (ノンフィクション単行本)
ドライヤーの時間を短縮しよう
脱シャンプーといっても、今まで習慣的にしていたものをやめるのはなかなか勇気がいることです。なので、今以上にダメージ髪を進行させないこととが必要です。それには頭皮の血行をよくする頭皮マッサージやヘッドスパもおすすめ。
そして、ドライヤーの時間を短縮させることも大事です。
①タオルでしっかりタオルドライ
②根本→中間→毛先の順に乾かす
③広範囲に風があたるように乾かす
④最後は冷風で乾かす
という方法をとってみてください。また、髪を乾かし過ぎてしまう(熱を与え過ぎる)と、髪の構造の 80%~85%を占めるタンパク質が「タンパク変性」を起こしてしまうので乾かし過ぎはNGです。
この方法でドライヤーの時間が短縮できたという声は多くあがっていますので、是非試してみましょう。
ドライヤーが髪の毛によくないとはいいますが、だからといって自然乾燥はもっと髪の毛にとってよくありません。キューティクルは濡れた状態だと開いていて、剝がれやすく傷つきやすくなっています。また、髪の毛が濡れた状態が続くと雑菌が繁殖しやすく、においやかゆみの元となってしまいます。そのため、ドライヤーは必須なのです。
まとめ
●手触りがいいからといって髪が健康とは限らない
●髪は一度傷めば二度と元には戻らない
●乾きにくい髪はダメージ髪である
●髪・頭皮が健康であれば、美髪が生まれる
トリートメントに頼る前に自分本来の髪の毛を健康にすることが美髪には必要だということが分かりました。
生活習慣の見直しは髪の毛だけでなく、健康そのものに関わってきます。少しずつ実践していけたらいいですね。