赤みを伴う肌荒れが気になる。その原因と対策とは?
この赤みどうにかならないかなぁ・・・鏡を見るたび顔の赤みが気になることはありませんか。赤みが気になる部分は頬だったり、鼻だったり人それぞれ。その顔の赤み放置していませんか。
肌の赤みには何らかの原因があります。原因を知り対処することで、長年悩んでいた赤みが解消されるかもしれません。そこで今回は「顔の赤みを伴う肌荒れ」について見ていきたいと思います。
この記事の目次
赤ら顔の種類は?
顔が赤くなることを「赤ら顔」と言ったりしますが、この赤ら顔にはいくつか種類があります。まずは。赤ら顔の種類からみていきましょう。
皮膚の薄さによるもの
皮膚=お肌が薄くなると、毛細血管が浮き出て見えるだけでなく、肌の免疫が落ちてニキビや肌あれなどの炎症が起こり、赤くみえるようになります。
お肌は大きく分けて3層構造になっていて、一番表面が表皮と呼ばれる層です。その層はさらに4つに分けられ、一番外側が「角質層」という層になります。この角質層はお肌の水分保持やバリア機能に大きく関わっていますが、皮膚=お肌が薄いとはこの角質層が薄くなるということを指します。
角質層が薄くなってしまうと、お肌のキメがなくなりのっぺりとまるでビニールのような肌触りになることから「ビニール肌」とも呼ばれる状態です。
お肌が薄くなっているということはお肌が敏感になり、紫外線や摩擦などの影響を受けやすくなってしまいます。また、角質層が薄くなることで、水分も失われるので乾燥しそれもお肌への刺激になります。
これらの刺激により、顔が赤くなったりかゆくなったり、ピリピリとした痛みを感じたりし、やがては赤みやかゆみ、ピリピリが引かなくなってしまいます。そして、その刺激を受け炎症が起きるのです。
これを改善させるには、角質層を健康な状態にする必要があります。
乾燥によるもの
乾燥肌は、お肌の水分量が低下し、同時にバリア機能も低下している状態です。乾燥が進むと、お肌が敏感になり、少しの刺激でも赤みを帯びることがあります。この状態になると、乾燥がピークに達していると思ってください。そのまま放置すると、かゆみがでたりかぶれたりとさらなら肌トラブルを引き起こしてしまいます。
こ乾燥による赤みの場合は乾燥肌を改善させれば改善するでしょう。
ニキビによるもの
赤ニキビは炎症を伴うニキビです。炎症は外敵から身体を守る免疫反応の一つで、なくてはならないもので通常はニキビが治れば炎症も治まります。
しかし、次々とニキビができてしまうと、一緒に炎症も起こってしまうので、常にお肌の炎症が起きている状態になります。そうすると、お肌の奥深くにある真皮や皮下組織にまでダメージを与え、色素沈着し赤ら顔になってしまいます。ニキビ跡もこれと同じ原理でお肌が赤みを帯びています。
この赤ら顔はニキビを改善すれば治まります。
脂漏性皮膚炎によるもの
脂漏性皮膚炎とは、鼻の周りや額、髪の生え際、頭皮といった皮脂の分泌が多い部分に起こる皮膚炎のことをいいます。皮脂の分泌が過剰になると、余分な皮脂が空気に触れて酸化しやすい状態になってしまいます。その酸化した皮脂と皮膚の常在菌が反応し、炎症が起きて赤ら顔となります。ニキビを伴うこともあります。
実は、わたしが長年悩んでいた鼻の脇の赤みがこの脂漏性皮膚炎でした。化粧品が原因だといろいろ変え、それでも治らず皮膚科に行くと脂漏性皮膚炎だという診断を受けました。カビの増殖で起こる皮膚炎なので、皮膚科での治療が望ましいとのことです。皮脂の多い部分の赤みが気になったら、皮膚科を受診した方がいいかもしれませんね。
毛細血管の拡張によるもの
皮膚は3層構造からなり、真ん中の層を「真皮」といいますが、この層には毛細血管が密集しています。血管は普通、自律神経の働きによって、拡張や収縮がくりかえされ、血流の量や速度などが調整されています。しかし、なんらかの原因で、毛細血管が拡張したままになり血流量が増加した状態になると、血液の流れが滞ってしまい、それが透けて肌が赤く見えてしまうのです。
毛細血管は温度によっても拡張や収縮しているので寒暖の差により顔が赤くなるのもこれに当てはまります。
赤ら顔を引き起こす原因は?
赤ら顔は、①皮膚の薄さ②ニキビ③脂漏性皮膚炎④毛細血管の拡張によって引き起こされます。これらの4つは、それぞれ元の原因があります。次はこれらの原因をみていきましょう。
スキンケア
だいたいの肌荒れの原因になるのが間違ったスキンケア。クレンジングや洗顔時にごしごしと顔を洗ったり、ピーリングのしすぎなど角質層が剥がれてしまうことで皮膚が薄くなります。
長時間メイクを落とさないと毛穴がつまりニキビの原因に、洗顔で皮脂をとりすぎると顔の表面を保護するために、身体の組織が働いて今まで以上に皮脂を分泌し、ニキビや脂漏性皮膚炎の原因になってしまいます。
お肌によかれと思ったスキンケアが肌荒れの原因になっている可能性があります。
加齢
お肌の弾力を保っているコラーゲンと、コラーゲン同士を結びつける働きを持つエラスチンは年齢とともに減少します。これらが減少すると、ほかの細胞にも影響を与え、皮膚が薄くなってしまいます。
また、お肌の新陳代謝、ターンオーバーも年齢とともに遅くなっていきます。ターンオーバーが遅くなると、ニキビや乾燥を引き起こしてしまいます。
生活習慣
睡眠不足や、偏った食生活、バランスの悪い食事、ストレスは肌荒れにつながります。
脂や糖分の多い食べ物、刺激の強い食べ物、アルコールなどは、皮脂の分泌を活発にしますし、バランスの悪い食事や睡眠不足などはターンオーバーが乱れることにつながります。不規則な生活習慣を送っている人は肌トラブルが起きやすいです。
アルコールやカフェインなどの刺激物
香辛料やカフェインなどの刺激の強いものやアルコールを摂りすぎると、血流が増加して停滞しやすくなり、顔の赤みが目立ちやすくなります。
さらにこれらの刺激物はお肌の乾燥を招きやすくします。
②加齢
③生活習慣の乱れ
③アルコールやカフェインの摂りすぎ
④紫外線
などがあります。
赤ら顔を改善するには?
赤ら顔の原因をご紹介しましたが、当てはまるものはあったでしょうか。次は赤ら顔を改善する方法を見ていきたいと思います。
正しいスキンケアを
赤ら顔の原因になっている肌の薄さ。肌の薄さは肌トラブルの元なので、皮膚が薄い状態を改善することが重要です。薄い皮膚を改善さするのは、角質層を健康な状態にする必要があります。
角質層を健康な状態にするスキンケアは以下の通りです。
- スキンケアははとにかく優しく
- ごしごし洗わない・拭かない
- 保湿をきちんとする
- 刺激の少ない化粧品を使う
- 化粧はきちんと落とす
スキンケアについてはこちらも参考にしてください。>>乾燥肌おさらば。乾燥肌に悩んでいる人のスキンケア方法
赤みとともに肌が熱をもっている状態は炎症が起きています。まずは炎症を抑えることが大事。できれば化粧は控えるようにし、しっかり保湿をしましょう。冷やすことも効果的です。ひどいようなら皮膚科への受診をおすすめします。
化粧水はセラミド配合のものやビタミンC誘導体が配合されたものがいいようです。セラミドはお肌の角質層にある角質細胞間脂質の成分で、お肌の水分保持にかかわっています。ビタミンC誘導体とは、抗酸化作用や新陳代謝促進など美肌にいいとされるビタミンCを肌に浸透させやすくした成分です。どちらもお肌にいい成分。
また、血管に詰まった栓をとりのぞき、血液の流れをスムーズにさせる役割があるとされるビタミンK配合の化粧水は、人前で顔が赤くなりやすかったり、気温の差で顔が赤くなったリスる人におすすめです。ニキビが原因の赤みならニキビ専用の化粧水を使うのもいいですね。
赤ら顔になっているということは、お肌が弱っている状態です。まずは赤ら顔の原因を取り除き、自分に合った化粧品で、正しくスキンケアしましょう。
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スキンケアは優しく、保湿をしっかり、赤みの原因に合わせた化粧水を。
食生活の見直し
まずはバランスのいい食事を心がけましょう。そして、赤ら顔に効果的な栄養素を含む食材も一緒に取り入れてみてください。
◆セラミド(保湿効果):こんにゃく、黒豆、ひじき、わかめなど
◆ビタミンK(血流改善):納豆、小松菜、ほうれん草、わかめなど
そのほかにも美肌に効果的な栄養素があります。乾燥肌も赤ら顔の原因になりえますが、乾燥肌に効果がある栄養素もあるので、こちらも参考にどうぞ。>>乾燥肌と食べ物って関係ある?乾燥肌に効果的な栄養素・食べ物
アルコールやカフェインなどの刺激物は控え、1日3食バランスのいい食事をしてみましょう。赤ら顔だけでなく、肌トラブルの予防につながります。
生活習慣の見直し
よく聞くと思いますが、睡眠不足はお肌の大敵です。十分な質のいい睡眠をとりましょう。
ターンオーバーが正常に働くためには、成長ホルモンが欠かせません。成長ホルモンは睡眠中に分泌されるため、不規則な生活で十分な睡眠がとれていないと成長ホルモンの分泌量も低下し、お肌のターンオーバーが遅れがちになります。
成長ホルモンは寝始めてから3時間の間に多く分泌されます。大切なのは寝る時間ではなく、「寝始めてから3時間をいかに深く眠るか」ということになります。
まとめ
私自身、鼻の脇の赤みと人前にでた時の顔の赤みと顔の赤みに悩んでいました。あまり深く原因などは考えずここまで生きてきましたが、こうやって調べてみると、たくさん原因があることが分かりました。
やはり原因を知ることが大事なんですね。原因を知ればなんらかの対策ができます。この記事が顔の赤みに悩んでいる人の参考になれば幸いです。
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