女性はお金がかかるもの?女性の一人暮らしは○○にお金がかかっている!
女性が一人暮らしするにあたっていったい生活費っていくらかかっているのでしょうか。女性は化粧品や洋服代などにお金がかかりがち。実際に男性がもらう収入と女性のもらう収入を比べると、女性の方が低収入なのに、女性の方がお金がかかる・・・なんとも悲しい現実です。
いったい女性は生活費を何にいくらぐらい使っているのでしょうか。男性との比較も参考にしながら「なぜ女性はお金がかかるのか、女性の一人暮らしの生活費」をみていきましょう。
この記事の目次
女性の生活費っていくら?
総務省 統計局の家計調査では、男女別の一人暮らし生活費を公表しています。今回は、その結果を元にみていきたいと思いますが、支出をみる前に女性の収入をみてみましょう。
女性の収入ってどれくらいか知っている?
国税局の「民間給与の実態調査結果(平成27年)」によると年間の女性平均年収は276万円となっています。一方男性の平均年収は男性521万円です。2倍近くの差が男女間で発生しているのです。
また、総務省統計局による「単身世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果」をみてみると、平成26年の女性の可処分所得(=手取り収入)は、208,996円(男性は275,985円)となっています。
女性と男性でここまで収入がちがうのは、女性の方が結婚や出産などのライフステージの変化によって正社員ではなく、非正規社員にならざるを得ないためです。女性の社会進出も進んではいますが、同じ職業でも女性の方が給料が低いという職業も多いですよね。産休、育休、時短勤務制度の導入など、育児をしている女性が働きやすい制度を整えている職場がどんどん増えてほしいものです。
女性の1ヶ月にかかる生活費は?
では、実際に生活費をみていきましょう。女性と男性の分、差額も表にしています。
女性 | 男性 | 差額 | |
食費 | 35,131円 | 43,386円 | -8,255円 |
家賃 | 35,023円 | 28,511円 | +6,512円 |
光熱費 | 7,329円 | 6,624円 | +705円 |
家具費 | 4,641円 | 2,956円 | +1,685円 |
被服費 | 9,862円 | 6,394円 | +3,468円 |
保険・医療費 | 4,449円 | 3,460円 | +989円 |
交通・通信費 | 18,202円 | 23,526円 | -5,324円 |
教養・娯楽費 | 20,036円 | 20,880円 | -844円 |
美容費 | 9,861円 | 2,283円 | +7,578円 |
雑費 | 4,524円 | 3,981円 | +543円 |
交際費 | 6,802円 | 8,347円 | -1,545円 |
合計 | 156,144円 | 150,669円 | +5,475円 |
1世帯当たり1か月間の収入と支出(2016年)
対象:単身世帯、男女、34歳以下
女性の生活費の方が男性より多い
上記の表をみても分かる通り、女性の合計額の方が男性より高くなっていますよね。最初にご紹介した収入は男性の方がはるかに高い収入となっているにも関わらず、支出は女性の方が高くなっています。
なぜ、女性の支出が高くなるのか・・・見ての通り美容費・被服費、そして家賃も男性より女性の方が大きく高い金額となっています。次の項目で、それぞれ詳しくみていきたいと思います。
女性は美容費が高い
男性と比べて最も高いにが美容にかけるお金。女性が1か月にかける美容費は約1万円となっています。洗顔料や化粧水などのスキンケア用品からメイク用品など、やはり女性はここにお金がかかってきます。
ポーラ文化研究所が行った「 女性の化粧行動・意識に関する実態調査 2015」をみてみると、1ヶ月のスキンケア化粧品の平均投資金額は3,966円となっています。これは15~74歳の全平均となっていますが、20~30代の年齢別にみてみると、以下のようになっています。
20~24歳 | 2,312円 |
25~29歳 | 2,805円 |
30~34歳 | 3,492円 |
35~39歳 | 3,977円 |
また、1ヶ月のメークアップ化粧品全体の平均投資金額は2,243円でした。同じく年代別にみてみます。
20~24歳 | 1,665円 |
25~29歳 | 2,232円 |
30~34歳 | 2,264円 |
35~39歳 | 2,285円 |
この二つを合わせると約6千円くらいです。これで毎月終わればいいんですが、美容院にもいかねばなりません。マイナビのアンケートでは、美容院に行く頻度と1回にかかるお金がでています。
美容院に行く頻度
1位「3カ月に1回」……41.5%
2位「2カ月に1回」……28.6%
3位「半年に1回」……16.1%
1回にかかるお金
1位「4,000~5,000円未満」……13.7%
2位「3,000~4,000円未満」……10.5%
3位「5,000~6,000円未満」……9.7%
これだけでは終わりません。女性にはまだまだお金がかかる美容費があります。エステ代、ネイル代、脱毛代などなど・・・恐ろしくお金がかかってくるんです。統計局の調査では美容費が約1万円となっていますが、それ以上にかかっている女性も多くいると思われます。おしゃれって本当にお金がかかるんですよね。
女性は被服費が高い
女性は被服費にも約1万円かかっています。今はファストファッションが充実しているので、昔に比べると洋服にかけるお金は少なくなったと考えられますが、それでもおしゃれはしたいもの。
マイナビウーマンによる「女性の1カ月の服飾費ランキング」によると、3,000円以上5,000円未満という女性が多かったことが分かっています。
第1位 3,000円以上5,000円未満 19.0%
第2位 7,000円以上1万円未満 16.1%
第3位 2,000円以上3,000円未満 12.2%
第4位 1万円以上1万5,000円未満 11.2%
第5位 5,000円以上7,000円未満 9.8%
第6位 1,000円未満 8.3%
以外にも洋服にかけるお金は低めであることが分かっており、ベルメゾンのアンケートでは、直近1年間にお店やネットショッピングで購入したブランドで最も多かったのがユニクロでした。みなさん、賢く買い物をしているようですが、それでも女性はファッションへの関心が高く、男性より服にかけるお金は高くなっています。
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女性は家賃にかかるお金が多い
男性が1か月の家賃が28,511円に対し、女性は35,023円です。ここでも結構差がでてしまっていますが、これはどうしてでしょうか。その理由は、女性は家を選ぶ際セキュリティを重視するからです。女性の一人暮らしは何かと危ないですから、オートロックのマンションを選んだりすると、どうしても家賃が高くなってきます。
治安が悪いところは家賃が安いですが、女子が一人で住むのは怖いですよね。そういった理由で男性より女性は家賃が高くなってくるんだと思います。
これじゃあ貯金できない
最初に紹介した通り女性の手取り収入の平均は208,996円でした。支出は156,144円なので、52,852円毎月残ることになります。しかし、人によっては奨学金の返済があったり、住んでいるところによって家賃も変わってくるので、5万円も残らないかもしれません。
総務省統計局による「単身世帯の家計収支及び貯蓄・負債に関する結果」では、年齢別でみた時に40歳未満の女性の貯金現在高は264万円となっています。また、とらばーゆによる働く女子の総貯蓄額アンケートでは、平均328万円貯金しているとの結果でした。年齢別にみると、
20~24歳:平均161万円
25~29歳:平均246万円
30~34歳:平均354万円
35~39歳:平均531万円
となっています。これは平均値のデータですが、年齢別の内訳をみた時にどの世代も100~300万未満の貯金額の割合が高いようです。下記の表は年代別の貯金額をグラフ化したものです。
やはり、女性は収入があまり高くないことや、非正規社員が多いことなどによって、十分に貯金できていないといえます。老後25年生活するとなると、1億円程度必要になります。年金が入ってくることを想定したとしても3000万円程度は欲しいところ。30代貯金なし、40代貯金なしという記事もみかけるくらい貯金をできていない人も存在しています。女性はお金がかかるもの、なのに給料が低いって貯金できないのも無理ありませんよね。
将来のためにお金を貯めよう
女性はお金がかかるものということは、上記の理由で分かっていただけたと思います。お金がかかるから、お金がない・貯金がないという事態も分からなくはないですが、やはり将来を見据えるとお金はあった方がいいです。少子高齢化が進むにつれて将来の年金額も少なくなることが懸念されているので、自分でしっかり将来のお金を確保しておきましょう。では、具体的にどうすればいいのかみていきましょう。
1.食費の節約は効果的!
男性の方が女性より多い割合を占めているのが食費です。約8千円の差がでていますね。ここの食費が男性と同じであれば女性の支出はもっと多くなってしまいます。ということは、食費を節約すれば、支出も減らすことができるという訳です。
先ほどの1か月にかかる生活費の表をみてもらうと、生活費の中で一番大きな割合を占めているのが食費です。女性が男性より食費が安い理由は自炊をしている人が男性より多いからです。総務省統計局による「1世帯当たり1か月間の収入と支出(2016年)」によると、男性は外食に遣っているお金は22,590円に対し、女性は13,858円なので、女性は自炊をしている割合が高いということになります。やはり、外食はコンビニ弁当などは高くつくので、自炊をした方が食費を抑えることができるでしょう。
食費は収入の15~18%が理想とされています。給料が20万円であれば、3万円~3万6千円までです。忙しいとどうしても外食しがちですが、今は作り置きおかずなどのレシピもたくさんありますから、可能な限り自炊をしましょう。
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被服費を抑えよう
毎月の女性の被服費は1万円弱となっています。実は、被服費の理想的な割合は収入の3%程度と言われています。20万円であれば、6,000円です。食費と比べるとそこまで節約にはなりませんが、洋服をたくさん買っている人はファッションレンタルがおすすめです。借り放題でも1万円程度なので、1万円以上遣っている人は費用が抑えられ場所も取らずにすみます。>>ファッションレンタル比較【女性用】おすすめの可愛いファッションレンタルは?
今はファストファッションも充実し、プチプラで安く購入することができますし、被服費が1万円以下でも、洋服を安く買う方法はいくらでもあります。そういった方法も活用してくださいね。>>【びっくり!】可愛い洋服を安く買える方法がこんなに!?
節約方法はいろいろある!
この他にも
●お金を見える化し、固定費の出費を減らす
●後からの貯金ではなく先に貯金をする
●生活習慣を変える
などで、出費を減らし、貯金をすることができます。そして、そのあとはお金を運用しお金を増やしましょう。
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女性が一生でかかるお金はいくら?
女性が一生でかかるお金はいくらなんでしょうか。例えば・・・
270万円:女性が一生で使う基礎化粧品代(スキンケア用品)
約200万円:女性が一生で生理にかかるお金
400~500万円:女性が一生で使うメイク代
などが計算して出されている女性が主に使うものにかかるお金です。一生分にしたらものすごい金額ですよね。男性はこれらの必要がないからお金も貯まるんだろうなと思ってしまいます。
他に大きくお金がかかるタイミングは結婚や出産などがあります。それらとともに女性の一生でかかるお金を算出してみました。成人した20歳から2016年の日本人の平均寿命の87歳までかかるお金をおおよそでだしています。
生活費:約1億2千万円(総務省統計局の1世帯当たり1か月間の収入と支出2016年女性の平均支出を64年間で計算)
結婚:550万円
出産:10万円
こそだ:1,600万円
マイホーム:6,000万円(ローン含め)
介護代:300万円
老後:最低3,000万円
計:2億2,460万円
あくまでだいたいの金額になりますが女性が20歳から84歳の64年間でかかるお金です。とはいえっても、結婚や出産、マイホームは結婚していれば夫とともに支払うので女性一人にのしかかる金額ではありません。もしおひとりさまで一生を過ごすとなると、生活費・介護代・マイホーム・老後はかかってくるお金ですから、約2億は必要になってきます。月々で支払っているとあまり分かりませんが、一生分で計算すると、これだけの金額を自分で払うということになります。
女性はお金も時間もかかるもの
これまで、女性は男性よりお金がかかるということをご紹介してきました。ただ、女性はお金だけでなく、時間もかかるもの。メイクする時間、美容院に行く時間など、美には時間もお金もかかります。これだけお金も時間もかけているのに、男性より収入が少ないって世知辛いですよね。
収入が少ないのはパートやアルバイトの比率が多いためなので、仕方ないとはいっても、結婚したらたいてい女性が職場を変えることが多いです。これではキャリアが積めないのも無理ありません。男女平等の社会になっているとはいえ、まだまだ女性の立場は弱いように思います。
また、デート代に関してですが、マイナビウーマンのアンケートによると、デート代は、割り勘にするのが当たり前だと思っている男性は、44%でした。また、働く女性のデート代は割り勘が37.5%、彼:自分=7:3くらいが38.6%という結果でした。
割り勘は当然だと思っていない男性が6割いたことにホッとしましたが、対等な関係でありたいと割り勘にする男女も多くありません。ただ、女性はお金も時間もかかるということを知っておいて欲しいなと思います。デートするために、多大な時間とお金がかかっていることをお忘れなく。
まとめ
女性の生活費の平均は15万6千円でした。そのうち、家賃・美容費・洋服代が高いことが分かりました。これから一人暮らしをするという人はだいたいこれくらいかかるということを知っておいてください。、今一人暮らしをしている人も平均的な支出をみて自分の生活費がどうなのか、自分の収支を知ることからはじめてください。