アメリカでのマナーは?日本とはここが違う!
国が変われば、習慣も変わるもの。慣れ親しんで当然だと思っていたことも、実は独自の文化だったということはよくあることです。身近な言葉が方言であることに長年気付かなかった、という経験に近いかもしれませんね。まして国が変わればなおさらです。
日本とアメリカではマナーも大きく違い、同じ行動をしても人の受け取り方は違います。戸惑ってしまうこともあるかもしれませんが、それも外国の醍醐味と言えます!
アメリカのマナーとの違いは、食事や生理現象によく現れます。どちらも日常生活で避けられないことですよね。
しっかりとアメリカでのマナーを抑えて、よい人間関係の一歩にしましょう!
この記事の目次
アメリカでの気になるマナーは?
アメリカに旅行に行った場合、気にするべきマナーというのはどんなところなのでしょうか。ネットでもアメリカでのマナーについて掲載されているページは多くあります。ここでは筆者のアメリカ在住時の経験と共によく取り上げられるマナーについてまとめました!
①食事でスープ、麺類をすすらない
1番最初は分かりやすいマナーです。食事の際にスープや麺類をすすることはNGです。筆者はアメリカに住んでいる6年の間で、スープや麺類をすすって食べるアメリカ人を見た記憶がありません。
あらためて何故すすらないのか、聞いてみたことはありませんが、彼らからしたら当然のマナーなのでしょうね。特にビジネスパートナーや彼氏彼女がアメリカ人という方は気をつけた方がよさそうです。
②レストランではチップを
食事関係に続いてチップについてです。レストランなど外食時の際はすすらないことと共に、チップを忘れずに支払いましょう。ファストフードなどでない、外食のときはほぼ例外なくチップがいります。
大体12%〜15%くらい出しておけば問題ないでしょう。少し高級なレストランでも20%くらいです。レシートにサービスフィーなどが含まれている場合、追加で払う必要はありません。事前にレシートを確認する癖を忘れずにつけておきましょう!外食時の税金も日本とは違います。
③公共の場でのおなら
公共の場でおならをすることはあまり褒められたものではありません。これは日本でも同様ですよね。
おならについての考え方は日本とアメリカで違いがないように感じます。公共の場でするのは避けましょう。
④げっぷは大丈夫?
おならは比較的日本と感覚が近いと感じますが、げっぷに関してはアメリカ人の方が厳しいです。誰かが少しげっぷをしただけでも、露骨に嫌そうな顔をされるのは珍しくありません。げっぷをされた側の態度には、日本とは大きな違いがあります。
あるとき筆者の同僚がスーパーのレジで並んでいるときに、げっぷをしてしまったことがありました。他に並んでいる人達は声に出して「なんてことだ」「信じられない」と言っていたのを覚えています。
私が会計を終わらせてふと見てみると、同僚は後ろに並んでいた見知らぬおばさんに説教されていました。
生理現象なのである程度仕方のない部分はあります。もしげっぷをしてしまった場合は「Excuse me」ということを忘れないようにしましょう。
⑤鼻をかむのは実際のところどうなの?
「アメリカでは鼻をすするのはNGだが、かむのは構わない」という話を聞いたことがある人もいると思います。筆者の経験からいっても、これは合っています。かむのは許されますがすすることにたいしては、日本人が思っている以上にアメリカ人は嫌がります。
鼻の調子が悪いなと思ったら、すする前にかむようにしましょう。マナーというよりはエチケットに近いものかもしれませんね。知っていれば防げることで、相手の印象を悪くしてしまうのはもったいないです。
ただ、どうも鼻をかめばOKという単純な問題ではなく、鼻の調子が悪いこと自体やはりあまり好ましい状況ではありません。鼻をかんでいる学生が注意されたこともありました。
人にもよるのでしょうが「かむかすするか、どちらかならかんでスッキリしといた方がいい」という程度に覚えておくのがよさそうです。
⑥宗教には立ち入らない方が無難
日本にはなく、アメリカ独特のタブーと言えば宗教です。代表的なキリスト教だけでも宗派が多く、宗教を日本人より身近に感じている人は多いです。
「神様がきっと見ててくれたんだ」
「それは神様が許さないだろう」
というようなフレーズが出たとき、笑ったり変な絡み方をする外国人を見たことが筆者にもあります。特に多いのは聞いてもいないのに神様は何故いないか、自分がそう考える理由を力説し始めてしまう人でした。
もし宗教に入信している人がいても、アメリカ人は強制的に、こちらに宗教を押し付けてきたりはしません。自分が信じていないからといって、こちらも無宗教を押し付けることはやめましょう
気をつけたいポイントはここ!
マナーというほどではないのかもしれませんが、気付かないほど小さなことで相手の印象が変わることってありますよね。外国人の場合はなおさらです。相手もワザワザ口に出してまで、指摘する必要はないと感じている場合がほとんどです。
マナーというほどではないのかもしれませんが、ちょっとしたことで相手の印象が変わるなら気をつけておくに越したことはありません。ここでは筆者が経験した中から、日本とアメリカの違いをまとめました。
①濡れているものを嫌う
アメリカが日本より乾燥しているからかは分かりませんが、アメリカ人は濡れているものに対して抵抗を感じます。手を洗った後や雨が降ったとき、日本人からすると少し過剰ではないかというくらい水分を拭き取る人が多いです。
もし雨の日にアメリカ人の家の中に、お邪魔することがあったら自分の靴などに注意しましょう。中履きを別で用意しておくのも1つだと思います。
②食事中は意外と静か
アメリカ人と言えばパーティのイメージが強く、みんなで楽しく食べ飲みする姿を想像するかもしれません。確かにホームパーティなどは盛んですが、それ以外の普段の食卓はどこも静かです。
日本を含めアジアなどは家族での団欒の機会になることも多いですが、アメリカ人は食事を終え、お茶を飲みながら話すといったスタンスが目立ちます。食事に招かされた際は、場の雰囲気を読むことが大切です。
③生まれや育ちで判断しない
3つ目は生まれや育ちで相手を判断しないことです。「なんだ、そんなことか。」と思ったり、自分はやっていないと考える人が大半ではないでしょうか。
「あぁー、やっぱりアメリカ人だから豪快に食べるんだねぇ。」
「彼女は黒人だからやっぱりダンスが好きなんかね。」
というような発言も、割と気にする人がいます。彼らからしたらダンスが好きなのは自分だからであり、黒人やアメリカ人でひとまとめにするのはちょっとした差別主義に感じる人もいます。他民族国家ならではの意見かもしれませんね。
自分の個性を主張することがすばらしいとされているアメリカならではの観点かもしれませんが、人種や出身地と、相手の性格を結びつけるような発言には気をつけましょう。
日本人だってアメリカ人が来て、「アメリカではこうだから」と好き勝手やられたらいい気分はしませんよね。ここでも郷に入っては郷に従えですね。
「別にそんな気持ちで言ったわけじゃないのに・・・・。」と日本人であれば感じてしまうようなことも、意外にアメリカ人は敏感だったりします。特にアメリカ人は日本人以上に自分の生まれ、家族や地元に対しての執着が強いです。
まとめ
外国のマナーと言われると、戸惑ってしまう人もいると思います。思いがけないところでマナー違反をしていると言われるとドキっとしてしまいますよね。筆者にも似たような経験があります。
ですが1度知ったら次繰り返さなければよく、その場でも軽く謝れば何とかなるのがアメリカの懐の広いところです。外国人であれば相手も分かってくれます。
ぜひマナーを身につけて、快適な外国生活に役立てましょう!