アメリカでの仕事探しの方法は?正攻法ではきつい?
不況が長引く日本、思い切って海外就職をしてみようと思う人・・・・はさすがに少ないかもしれませんが、興味だけならある人もいると感じます。
筆者の周りにも海外就職を、第二の支点として考えている人がいます。何かあった時に再雇用は海外の方が融通が効くとの意見でした。
実は筆者もアメリカ在住時、アメリカで仕事を見つけ生きてこうとしていた時期がありました。アメリカでの就職は起業、結婚、日本人ならではの専門職がオススメです。
筆者は結局、アメリカでの仕事探しを諦めることにしました。その理由も含めてまとめていきます!
この記事の目次
アメリカでの仕事探しの方法まとめ!就労ビザはとりやすい?
アメリカでの仕事の中には給料もよく、日本よりも遥かに待遇がいい企業もたくさんあります。転勤する人、アメリカに移住したくて仕事探しをする人など、それぞれ状況は様々だと思います。筆者が勤めたところは、ごはんと飲み物はいつでもタダでした。太っ腹ですね。
アメリカでの仕事探しの方法と、気になるポイントはどんな点でしょうか。1つずつ見ていきましょう。
①大前提として就労ビザが必要
まず仕事探しするにあたって知っておきたいのが就労ビザです。日本人は基本的に就労ビザ無しには働けません。就職を決めたら企業がスポンサーとなり、就労ビザの取得に向けて手続きをすすめることになります。
このビザは年度によって発行部数や申請時期が決まっています。1人雇用しようとすると、就労ビザとワークパーミット(労働許可証)のためだけで、日本円で60万円ほどかかると言われています。もちろんこれはスポンサーである企業が全額払います。
この時点で外国人を雇うということはかなり企業にとってリスクがあり、面倒くさいことなんですね。知り合いがアメリカで働いているという人でも、自営業だったり、制度が変わる前から働いて既にキャリアがある人が多いです。
②一般職は事実上不可能
普通の日本人がアメリカで現地雇用を探しても、極めて望みは薄いでしょう。例えバイリンガルであっても、専門知識や学歴があってもあまり意味を持ちません。同程度のアメリカ人を雇う方が遥かに安く、手続きも簡単に済むからです。
例え1度雇われたとしても、就労ビザは更新する必要があります。期限は3年で、企業が次もスポンサーになってくれる望みはここでも薄くなります。苦難の連続ですね・・・・。
何年間かアメリカで働けても、20代半ばで会社から見放されても困りますよね。求職しようにもビザがないと不法滞在になってしまうし、日本に帰っても就職は難しいです。「とりあえずアメリカで目先の就職を」と考えるのは、将来日本に帰る場合危険なことも。
③狙い目な分野は?
それでもアメリカで就職したい!という場合、就職しやすい分野は何なのでしょうか。ブログなどでの経験談も筆者がいたときと、状況は全く変わっていませんでした。
・大卒以上は必須(院卒だと若干有利に)
・文系なら会計
・理系ならエンジニア、コンピューター関係
という結果でした。専門的なものばかりで、院卒が有利なのも頷けますね。アメリカでの就職を目指し、コンピューターサイエンスを専攻した台湾人の友達がいましたが、結局とれなかったようです。
もう既にこういった技術職ですら、外国人枠は飽和していました。資格を満たしていても、許可が降りないということも珍しくないんですね。
④就職活動はインターネットがメイン
アメリカは国土も広く、東京や大阪のように多機能でコンパクトな都会は少ないです。結果的にオンラインサイトでレジュメを送り、そこから連絡をもらって面接など次の段階に進んで行きます。
日本と比べて面接回数は比較的少なめです。日本のように、手書きで書く必要がないのも助かるポイントですね!逆に企業が高いお金を払う分、他のアメリカ人と同じような扱いにはならないこともしばしばあります。
他にも方法はたくさん!アメリカで働くにはこんな方法も
上の見出しを見るとアメリカ就職は厳しそうだったり、筆者が否定的に見えるかもしれません。確かにアメリカは正規雇用を望んでいる人にとっては、高いハードルがいくつもあるように見えます。
ですが、視点を変えて正規雇用にこだわらない、あるいはアメリカで収入を合法的に得ることを考えてみた場合、もっと選択肢は広がります。アメリカに長期で住む人にオススメしたいパターンです。
①起業する
いきなり突拍子もないアイディアに聞こえてしまうかもしれませんが、アメリカで起業する(お金を落とす)ことでもアメリカに滞在する権利を得ることが出来ます。
お金がある、あるいはビジネスを始めたい人にとっては一石二鳥ですね。
②きっかけを日本で掴む
2つ目は日本で足がかりをつくっておいてから、アメリカに来る方法です。具体的にはアメリカ出張がある日本の企業に就職したり、日本独自の仕事です。
アメリカで日本のラーメンや寿司が話題になっている、という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。こういった日本独自の文化に関わる職人は、現地では替えが効かないものです。
「日本人である必要がある」仕事に対してはビザが降りやすいため、日本のカルチャーを外に発信していく和食などはチャンスも多いです。
③アメリカ人と結婚する
こちらは分かりやすい例ですね。アメリカ人と結婚してグリーンカード(永住権)を取ってしまうことで、就職先の制限を取っ払ってしまおうというかたちです。
海外で働くということは、結果的に人生の方針を決めることにもなります。「結婚と仕事は別」と考えている人も多いと思います。アメリカのみならず、結婚することで働ける可能性が広がることはよくあります。
④旦那が就労ビザを持っている
日本人同士で結婚している場合でも、旦那が就労ビザを持っている場合は例外です。一般的なケースではアメリカの駐在員パターンです。
このケースなら、妻もやすやすとワークパーミットを取ることができます。ビザを取る必要がそもそもないのはありがたいですよね。
⑤一芸を磨く
今までの自分の功績が認められた場合に、グリーンカードを取得する機会ができることもあります。研究者やスポーツ選手などがよくある例です。
野球のイチロー選手などを考えてみると分かりやすいですね。同時に少し非現実的な話に聞こえるかもしれません。ですが、グリーンカード取得とまではいかなくとも、自分の過去の功績によって就労ビザを与えられることもあります。
⑥日本の仕事を得る
アメリカにいながら海外の(主に日本の)仕事を受けることで、生活基盤を立てるスタイルです。インターネットを介して日本のクラウドワークの仕事をしたり、フリーランスのプログラマーになったり。
日本ではあまり高給取りではない仕事だったとしても、海外に行くと物価の関係で相対的に余裕が生まれることはよくあります。筆者もインターネット上の仕事を請け負いながら、東南アジアの生活費の安い国に住んでいたことがあります。
給料が変わらず物価が半分になるということは、大げさに言えば給料が倍になるのと似ています。逆に海外諸国では安くても、日本では輸入の関係で高いものもありますよね。
筆者の知り合いはアマゾンでオンライン注文したものを、日本の自宅やコンビニ受け取りにして溜めておき、アメリカに行ったときに売ることで生活していました。
買い物代行のような仕事は海外在住の強みと言えます。仕事などの関係でどちらにしろ移動する必要がある、という人にはアリかもしれませんね。アメリカに限った話ではありませんが、法規制がかかるものは持ち運べません。
まとめ
アメリカでの仕事探しは正攻法で行こうとすると確実に難航します。ですが、結婚や配偶者の仕事など思わぬところから働き口が見付かることもあります。
少し視野を広げて、アメリカに在住しつつ収入を得るというかたちにすると、選択肢が広がるのも事実です。
アメリカで正規雇用で働くと当然税金は取られます。日本に帰ってくる予定がある人は今の決断が将来にも大きく影響します。じっくり考えて納得の行く決断をしてくださいね!