留学エージェントが勧める語学学校には行くべき?

留学エージェントは「留学したいけど手続きの知識がない」という学生のサポート業務を主に担当する業者です。
留学エージェントの語学学校と言っても様々です。その中では留学前の英語力UPを目的とした、英会話教室がやはり人気です。
筆者も留学経験があり、留学エージェント、エージェントの勧める語学教室、両方とも経験しました。
エージェントの勧める語学教室については、行っても行かなくてもどちらでもよいと感じました。どのような人が行くとそれぞれ得、損をするのでしょうか。
この記事の目次
留学エージェントと語学学校の繋がりは?よい学校にあたりやすい?
まず初めに、留学エージェントと語学学校にはどのような繋がりがあるのでしょうか。
エージェントが「留学先の国はここ!入学前の語学学校ならここがオススメですよ!」と言ってくれたとしても、裏で手を組んでいたのであれば本当のオススメを知ることはできませんよね。
語学学校もどことなく適当なんじゃないか、という疑念も湧いてくると思います。
留学エージェントと語学学校はもちろん提携しています。
大きな留学エージェントがそのまま学校もやっているケースもあれば、留学相談窓口などは小振りで英会話教室は駅前の教室で、ということもあります。
エージェントに相談する人はみな、将来的に留学を見越しています。
心配になるのは「語学学校のカリキュラムに、ついていけるかどうか」よりも「留学後についていける英語力に、本当にしてくれるのか」という点ですよね。
筆者も帰国後時間があるときに、英会話の体験教室をいくつか受けてみたことがありました。
確かに学校によって力の入れている分野(TOEICなのか留学英語なのかなど)は変わるんだなという実感がありました。
「うーん、でもどこも正直変わらんかな。カリスマ講師が別にうまいわけでも無名の講師が下手ってわけでもないし・・・・。」というのが総合的な感想でした。
6ヶ所ほどまわってみましたが目に見える違いは感じませんでした。
注目すべきは、語学学校のネームバリューよりも、クリアしなければいけないハードルです。
留学を考えている人が集中したいのは恐らくTOEFLあるいはIELTS対策教室だと思います。TOEFLの足切りラインを越えないことには入学することもできません。
英会話メインでやっているところは、どうしてもコミュニケーションがメインになってしまいます。
ボディランゲージや愛想も会話では大事ですが、テストには加味されません。
何となく語学学校に通っている状態を避けるためにも、留学の試験対策コースであることが大事といえます。
語学学校でよくある失敗は?
次は語学学校に入った後、どのようなことが入った人に起きたかについてまとめていきます。
それをふまえた上で、独学での勉強はダメなのかどうか考えてみましょう。
①思った以上に学力が伸びない
最初にして最大の問題はやはりこれ、学力が伸びないというパターンです。
留学を考えて語学学校に入学してきた人は、語学学校にいる内にTOEFLなどの試験をパスしたいと思い勉強している人たちです。
同じ将来を目指す友達、ライバルと出会えるのは非常に心強いと共に身が引き締まりますよね!
ですが、思った以上に学力が伸びない人も、もちろん出てきます。
入学時期は人にもよりますが、入学時期が迫ってきているにも関わらず合格点数が取れない人のイライラは半端じゃなかったことを覚えています。
入学準備や入学金などをエージェントに先に払ったり、他の手続きが着々とすすんでいるのを見るとなお焦るのも無理はありません。
このせいで「○○の教師はよくない」という人もいます。
ですが、語学学校は黙って授業を受けて宿題を出していれば、苦労なく試験をパス出来るように、便宜をはかってくれるような場所ではありません。専門学校と似ていますね。
語学学校にとっては、生徒というよりはお客さんであるため、厳しく叱られることも居残りをさせられることもありません。怠け放題とも言えます。
「1人で勉強するとだらけちゃうから学校いこーっと。」という人はお金も時間も取られてしまいます。
TOEFLやIELTSなどは国際的な試験であるため、学校に籍があることで資格がとりやすくなるということはありません。
②授業料が高い
これは留学手続きを無料でやってくれるエージェントによくあるようです。
手続き自体は無料でも、提携している語学学校のコースを入る必要があることも。
留学エージェントから紹介してくる語学学校は、筆者が留学しようとしている頃も、高かったのを覚えています。
時間もなく、限られた情報しかない留学生に取っては多少の金額には目をつむることもよくあります。ですが、数ヶ月通うのであればやはり慎重に決めたいですよね。
③授業料は返納してもらえない
筆者が通っていた語学学校でも「思っていたのと違った、授業料を返してほしい」といい、退学を申し出た人は割と多くいました。
雰囲気的には大学生のクラス、教師もそれほど怒るわけでもなく、生徒が受かっても落ちても無関心。
スパルタ形式を望んで入ってきた人にとっては、裏切られたように感じるのも無理はないと思います。
自分の集中出来る環境で1人で勉強したい人が退学届けと出すのも頷けます。
ですが大抵の場合、先払いだったり返ってきても雀の涙ほど。1度入学した後にやっぱりやり直したいと思っても、大きな損はまぬがれません。
独学の場合は?現地の語学学校なら?
上2つの見出しを見ると語学学校に対して、少しネガティブな印象を持つ人もいるかもしれません。
もちろん、語学学校の中でも実力をつけて、立派に留学先で活躍している人も多くいます。筆者の語学学校時代のクラスメートは20人いて
・試験をパスして留学 13人
・期限まで不合格 5人
・退学 2人
という内訳でした。
なかなか微妙な打率ですね・・・・。ここで気になってくるのが留学までに語学学校以外の選択肢はないかということです。
簡単に思いつくとこととして、独学とすぐに日本を出て海外の語学学校に行くと手段があります。
それぞれ経験のある知り合いに話を聞いてみました。2人とも日本の語学学校の雰囲気が嫌で別の選択をしたかったと言っていました。
①独学は自分で気付かないことも多い
独学はやはりリーディングやライティング、リスニングにスピーキングなどの勉強は自分のペースでスムーズにできたそうです。
学校と違って自分の苦手な点に没頭出来るのは良いポイントだったようです。
一方、独学の場合、やはり自分で考えられることに限界があります。
映画を見て分からないフレーズがあっても、意味が分からなかったり、自分の解釈であってるのか不安になることも。ちょっとした疑問を解決してくれるチューターが、身近にいないのは大きいです。
「留学を目指す友達」という相談相手がいないことで、悪い方向に悩んでしまうことも多かったようです。
確かに語学学校に行けばそのままの流れで同じ学校に行くこともあるため、初めての環境、特に外国ということで神経質になってしまうのも頷けます。
「外国でぼっち」に恐怖を抱く人もいます。
②海外の語学学校はアリ?
一方出発までに日本ではなく、海外の語学学校に行っていた人もいました。
私が彼と会ったのはアメリカですが、その人はニュージーランドの語学学校にいっていました。英語も勉強できた上、外国人の友達もできたようです。
親元を離れて日々英語漬けだったため、英語の上達も早かったと言っていました。
特に問題はなかったが強いて言うなら、数ヶ月スパンでの引っ越しがつらかったとのことでした。
お金もかかりますし、体調不良になったらスケジュール的に大変です。気に入った場所であってもすぐに去らなくてはいけないというのもポイントでした。
(じゃあ最初からアメリカの語学学校行けばよかったんじゃ・・・・。)とつい思ってしまいましたが、彼はおおむね満足だったようです。
お金や日程に余裕がある人は、海外の語学学校に入学するのも1つ手かもしれませんね。
まとめ
エージェントとその語学学校についてのまとめでした。能動的に勉強する習慣がついている人は、語学学校に通うことで更に成長することが出来ると思います。
逆になまけものだからといって学校にいっても、性根が改善するわけではありません。自分の英語力とも相談し、よい選択をしてくださいね!